ハワイアン・ガーデン 楽園ハワイの植物図鑑 著者:近藤純夫 A5判 304頁 2520円(税込) 平凡社 アロハWEBカワラ版のコーディネーターで特集を担当されている近藤純夫さんの「ハワイアン・ガーデン」が出版されました。
副題の「楽園ハワイの植物図鑑」の名の通り、たくさんのハワイの花々や木々の写真が次から次へとページをめくる度に溢れてきます。花ならその香りがしてくるくらい、枝になる実はもいでみたくなるくらい、どの写真も鮮やかで、まるでハワイの森に迷い込んだような錯覚を覚えます。写真の選択にも、近藤さんならではのこだわりが伝わってきます。
収録されているハワイの植物の数は約400種類。どの植物の解説も具体的でわかりやすく、改めて知ることも数多くあります。例えば、レイによく使われているホワイト・ジンジャーやイエロー・ジンジャーは繁殖力が強いためにハワイでは有害植物に指定されている、とかカウアイ島のシンボルにもなっているモキハナはミカン科の植物だったりと、「へぇー」の連続です。
「これはいい!」と思ったのが、巻末のハワイ名の索引です。ハワイアンソングにはたくさんの花や木が歌われているのですが、時々初めて目にする名前があって、「これはどんな花?」と思うときがあります。そんな時この本を見れば、一目瞭然!という訳です。こんなに便利な植物図鑑、もっと早く欲しかったなぁ。
ハワイの植物や山歩きに興味のある方はもちろん、フラやハワイアン・ミュージックの好きな人、ハワイアンキルトをされてる方にお勧めしても、絶対喜ばれるに違いありません。私も早速、来週お誕生日を迎える友人のバースディーにプレゼントさせていただきます。 (クマ)