【注】マイケル C アコは、２００３年５月にアストン・ホテルズ・アンド・リゾートを退職いたしました。新天地での一層のご活躍をお祈りいたします。

ワイキキの最高級ブティックホテル・ワイキキジョイホテル玄関

　私は中国人５世としてハワイで生まれ育ちました。１９８０年、ハワイのホテルを皮切りに、一番最近はフロリダ、キー・ウエストにあるオーシャンフロントのリゾートホテルでの沿う支配人を務めるなど、ホテル業界で２２年を過ごしました。２００２年の５月からアストン・ホテルズ・アンド・リゾートのアストン・ワイキキ・ジョイ・ホテルの総支配人を務めています。

　大学時代はコロラド州で過ごし、スキーをはじめとするさまざまなアウトドアスポーツを行なってきました。サーフィンやトライアスロンなどの競技にはとくに力を入れ、バリ島、フィリビン、韓国、日本、カナダ、メキシコ、タイ、アラスカなど、アメリカ本土を含め、世界中の国々を訪れました。　私が本格的なトレーニングをはじめたのはタバコを止めた年の１９８１年です。ジョギングを通じて、もう少し健康的なライフスタイルを築こうと思ったのです。その２年後の１９８３年、「ホノルル・マラソン」に参加したのが最初の競技参加でした。それ以降、トレーニングの効果を計る意味で、４マイル、１０キロ、１５キロの各レースと、マラソンの地元競技会に参加してみました。

ウエスト・マウイ、ホノルアベイ沖合い

　トレーニングはストレスの解消、呼吸改善、体力や気力の増進にもつながるので、心身ともに健康になっていくような気がします。またレースに参加し、体力の限界に挑戦するのはとてもスリリングだと思います。

　私はハワイ生まれで幼少の頃から海でサーフィンを楽しんできましたが、近所に出かける時はいつも自転車を使っていました。そこで、私はサイクリングと水泳のトレーニングを交互に取り入れ、自転車で走るのが飽きて少し足を休めたいときは、海に入って水泳をし、海が飽きたらまた走り出す、というようにトレーニングの内容をシフ トしています。このようなクロストレーニングは、飽きることなく楽しくできて、しかもさまざまな筋肉組織を強化できます。その結果、トライアスロンは私にとって新しいチャレンジとなりました。

２００２年１月、Saucony ５Km ロードレース

　これまででもっとも苦い経験をしたのは、１９８４年に開催されたカウアイ島の「カウアイ・ラブズ・ユー・トライアスロン」のハーフアイアンマンレースでした。このレースにはスコット・ティンリーやスコット・モリーナといった有名選手が出場していました。水泳はハナレイ・ベイ、自転車はリフエ方向に向かっての起伏の激しい丘のコースで、強い向かい風にずっと苦しめられました。最後は丘や洞窟を通るマラソンコースで、ハナレイベイのスタート地点がゴールです。元気に完走しようと頑張りましたが、このとき、私ははじめて自分の体力に限界を感じました。ゴールのわずか１．６キロ手前で、片脚を引きずりはじめ、足が震えて、立っていることさえままならなくなったのです。

　ハーフアイアンマン・トライアスロンレースに参加した最後の年は１９８６年ですが、それ以降はホテルの仕事が忙しく、あまり長距離レースに参加する事はできなくなってしまいました。最近では、参加する競技はオリンピックの種目にもなった短距離レースに限っています。

　現在は、有名な地元のトライアスロン選手である、ゲリー・サトーが率いるグループと自転車の練習をしています。グループの中の多くのメンバーは、「カナディアン・アイアンマン」等のレースにも参加しています。サトーは有力選手で、先日行われた「コナ・アイアンマンレース」でも地元選手の中ではトップでゴールしました。彼は、毎年日本の宮古島で実施されている「ストロングマン・トライアスロン」にもハワイの選手を連れて参加しています。

２００２年３月、フロリダ州・キーウエスト スプリント・トライアスロン

　１２月の『ホノルルマラソン』に参加される方は是非アストン・ワイキキ・ジョイにご宿泊ください！

　アロハ！