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アロハ！アストン・マウイ・カアナパリ・ヴィラ（現リゾートクエスト・マウイ・カアナパリ・ヴィラ）総支配人のハミルトン・トレドです。今回は、私の趣味やマウイ島の歴史、そして私のマウイ島に至るまでのお話をしながら、マウイ島での生活をご紹介したいと思います。
●趣味を楽しみながらのマウイ島での生活
私がマウイ島に住もうと思った最大の理由は、私の趣味である水泳やスノーケリングなどのアウトドア・アクティビティをここマウイ島では存分に楽しむことができるからです。また、その一方でガーデニングも楽しんでいます。
二年前、マウイ島で最も古い町と言われるワイルク（現在は官公庁のビルも多い地区です）にとても古い家を買いました。購入した時、その家はひどく傷んでいて、全面的に修理・改装が必要ないわゆる「ボロ家」でした。友人に買ったばかりの家を初めて見せた時、彼はどうしてこんなに手入れが必要な家を買ったのか不思議でならなかったようです。でも、私はこの家にどのような歴史があったのかを想像し、この歴史ある家を保存して行く事がいかに大切で名誉なことか考えただけで、この家に愛着を感じました。このボロ家は１９４３年に建てられた古いプランテーション・コテージで、当時サトウキビだけがマウイ島の主要産業だった頃のものでした。この家はプランテーションの現場監督の家だったそうで、一般労働者のコテージよりも若干大きめに作られていました。近所にもいくつかコテージや大きめの家がまだ残っているようです。
この家を手に入れてからのこの２年間は、家の修理だけが私の関心事でした。私自身も庭の手入れ等作業に精を出し、特に大掛かりな作業をしなくてはならない場合には、友人や業者にもお願いしています。この歴史的な家をできるだけ保存するために、なるべく昔のままの特徴を生かすようにしています。
残念ながら、海に出かける回数はここ数年減ってきていますが、改装前の写真とその後の出来上がり具合とを照らし合わせながら見比べる事は、とてもやりがいを感じ、何事にもかえられない満足感があります。また、だんだんときれいに改装されて行く家の様子やハワイの歴史が保存されて行く姿を見て、友人や近所の人々が賞賛の言葉をかけてくれます。私はそのような時、自分を誇りに思います。
●マウイ島屈指のリゾート地、カアナパリの歴史
アストン・マウイ・カアナパリ・ヴィラのある、カアナパリの歴史を少しお話しましょう。アストン・マウイ・カアナパリ・ヴィラはカアナパリ地区リゾートの最北端に位置し、１９６４年に建てられたカアナパリでは初期のリゾートホテルの一つです。当初はヒルトンとしてオープンし、その後、ユニットが販売されてからマウイ・カアナパリ・ヴィラとなりました。
カアナパリとは、「ローリング・クリフ」を意味し、歴史的には古代ハワイまで遡る事のできる、古くから栄えた地区です。王族や君主が領土争いをしていた昔、ここでは壮絶な戦いが繰り広げられました。アストン・マウイ・カアナパリ・ヴィラの近くに海を望む断崖に「プウケカア」というブラックロック（黒い岩）がありました。伝説によるとここは聖地で、死者の魂が先祖の住む安住の地へこの崖から飛び立つといわれています。
１９世紀後期のカアナパリ地区はアストン・マウイ・カアナパリ・ヴィラ近くまで波止場となっていて、家畜・砂糖・パイナップルやその他農産物を搬出するための輸送拠点でした。この波止場は世界第二次世界大戦の頃まで利用されていました。その後、この地区にマウイ島初めての民間の飛行場が造られ、カアナパリの街が形成されていきました。
昔からの住民や、この時代を知るリピーターのかたがたは、当時のアストン・マウイ・カアナパリ・ヴィラのビーチが「エアポート・ビーチ」と呼ばれていた時代に思いを馳せながら過ぎ去りし日を懐かしむことも多いようです。
●マウイ島に至るまで
私はブラジルのサオ・パウロで生まれ育ちました。かつては海外で一番日本人の人口が多い街でもありました。幼少の頃、父はとても裕福な日本人の元で働いていて、時々私たちはその日本人の家へ招待されたこともあります。今一番よく覚えているのは、その方のお宅には美しい日本庭園があり、裏庭には鯉の池があったことです。
サオ・パウロで大学２年目を迎えた時、家族の友人を伝手でアメリカへ移り住むことができました。私たちはカリフォルニア州サンフランシスコのベイエリアへ移り、サン・ホゼ州立大学にて経営学学位を取得し卒業することができました。当時はシリコン・バレーが注目を浴びだした頃でしたので、エレクトロニクス産業の会社でサラリーマン生活を過ごしました。しかし、私はそれだけでは飽き足らず、いつも人の為に何かをしたいと考えていたので、しばらくしてサンフランシスコのポートマンホテル（現在はパンパシフィック）でホテルマンとしての一歩を踏み出しました。サンフランシスコはとても美しい街ですが、ブラジル生まれの私にはサンフランシスコの涼しい気候が合わず、いつも少し肌寒く感じていました。アストンには当時サンフランシスコにもホテルがありましたので、いずれハワイに異動できるだろうと期待を抱きつつ入社しました。そして私はハワイにやってくることが出来ました。とても運が良かったのです。
ハワイではまず始めにアストン・マウイ・カアナパリ・ヴィラの客室課マネージャーを勤め、その後オアフ島のアストン・ワイキキ・ジョイの総支配人になりました。数年後、私はインドネシア、ジャカルタのリゾートマネジメント職を得て海外経験を積むことができました。しかし、できればマウイ島に帰りたいと思っていたところ、チャンスはやってきました。マウイ島アストン・カアナパリショアーズの客室課マネージャーのポジションを得る事ができ、念願のマウイ島へ戻ることが出来たのです。そして３年前にアストン・マウイ・カアナパリ・ヴィラ総支配人の地位を得た時、私はとても幸運に思いました。ましてやアストン・マウイ・カアナパリ・ヴィラはアストンの中でも大好きなコンドです。アストンに入社して早１２年経ちましたが、これからもアストン・マウイ・カアナパリ・ヴィラの総支配人を続けることが出来るよう、努力して行きたいと考えています。
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