5月1日はメーデー、労働者の祭典として知られる日ですが、ハワイでは5月1日はレイ・デイ。1920年代から続く祝日です。この日には、家族や親しい友人にレイをプレゼントするという、ハワイらしい習慣があります。様々なイベントも行われる、レイ・デイはまさにお祭りの日。今回は、カウアイ島でのレイ・デイのイベントについてご紹介します。 |
ミュージアムの前で行われていた、レイ・メイキングのデモンストレーション |
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カウアイ島でレイ・デイに行われる大きなイベントは、レイ・コンテストでしょう。レイ・コンテストは、毎年レイ・デイに近い週末に、カウアイ・ミュージアムで開催されます。カウアイ・ミュージアムは、外壁が溶岩でできた古い建物で、建物だけでも一見の価値があります。レイ・コンテストの当日には、この建物の周囲でマラサダやランチプレートの屋台が出店したり、レイ・メイキングの体験コーナーがあったり、となかなか賑やかになります。コンテストの審査が終わるまで、ミュージアムには入場できないのですが、入り口の前ではハワイアン・ミュージックが演奏され、フラも披露されるので、開場前から楽むことができます。 |
いよいよ、レイの展示を見に行きましょう。ミュージアムの中は、花の香りでいっぱいです。既に、審査は終わっていて、入賞したレイの側にはリボンが飾られています。レイは、種類や色ごとに分けられて展示され、それぞれに賞があるようです。どのレイも美しく、見事です。こんなにたくさんのレイを間近で見る機会は、なかなかないでしょう。なかでも、ハクレイと呼ばれる花や葉で作ったレイは、注目を集めています。数種類の花を組み合わせた、色とりどりのハクレイはとても華やかです。帽子を飾るハット・レイになっているものなど、これを家にずっと飾っておけたらなあ、とうっとり眺めてしまいます。 |
一方で、ティ・リーフだけを様々な手法で編んだレイも、多く出品されています。ティの葉をバラの花の形に作ったものを繋げたレイや、細かく編んだレイなど、どのレイも細やかな技術で作られたものです。他にもヒナヒナ(スパニッシュ・モス)やブルー・ジェイド・バイン(ヒスイカズラ)など、珍しいレイを見ることができるのも、レイ・コンテストならではでしょう。しかも、これらのレイは買うことができるのです。展示されているレイの横には、オークション用の紙が添えられていて、これに名前と希望の値段を書くようになっています。既に誰かの名前が書かれているレイが欲しい場合は、先人の入札値段より高い値段を書きこめばいいのです。展示時間内に一番高い値段を付けた人が、そのレイを手に入れられる、というわけです。素晴らしいレイを手に入れるチャンスですね。 |
ニイハウ・シェル・レイのメイキング・デモンストレーションと販売 |
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チャンス、と言えば、シェル・レイを作るデモンストレーションと販売のコーナーが、レイ・コンテストの会場に出店していたら、本物のニイハウ・シェルのアクセサリーを手に入れるチャンスです。ニイハウ・シェルとは、ニイハウ島のビーチに打ち上げられる、小さな貝殻のことです。ニイハウ島は、カウアイ島の西にある小さな島で、現在も島民以外の立ち入りが、基本的にはできないという、特殊な島になっています。ニイハウ・シェルと呼ばれる貝は、様々な種類や色がありますが、どれも貴重なものです。ニイハウアン(ニイハウ島に住む人々)は、暑いビーチでこれらの貝を拾い、選別し、穴をあけるなどの加工をして、レイに編むという、気の遠くなるような作業を経て、シェル・レイを作っています。小さな種類の貝は、ほんの2、3mmの大きさしかないので、加工することはおろか、拾うのも大変な苦労でしょう。会場で売られているシェル・レイは、比較的リーズナブルなものが中心なようでしたが、小さな貝をたくさん使ったシェル・レイは、数十万円もすることもあります。会場では、ダーリンに買ってもらっていた女性もいて、かなりうらやましかったです。
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レイ・デイは5月1日。日本ではちょうどゴールデンウイーク期間中なので、ハワイ旅行を計画されている方も多いのではないでしょうか。レイ・デイのイベントは各地で行われているようです。レイ・デイにハワイに滞在される方は、イベントに参加されてみては如何でしょう。同行のご家族やご友人に、レイをプレゼントするのもステキですね。 |
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