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ハワイ日和
パニオロ・タウンへ行こう!<ハワイ島> NOPU
牧草地が広がるワイメア
牧草地が広がるワイメア
  あけましておめでとうございます。今年もハワイ日和をよろしくお願いします。さて、今年は午年ですね。その昔、西洋人がハワイにやって来た時に、移動手段として馬も連れてきました。今でも、ハワイのあちらこちらで放牧された馬を見かけますが、馬が最も活躍する場所の一つが牧場です。19世紀前半、ハワイでは牛が増えすぎて、農作物を荒らすなどの被害が深刻になっていました。そこで牛の扱いに長けたカウ・ボーイを本土から呼び寄せ、牧場の管理をしてもらったわけです。当時、ハワイにやってきたカウ・ボーイたちの多くは、カリフォルニアやメキシコに住んでいたスペイン語を話す人々でした。ハワイではカウ・ボーイのことを「パニオロ」と呼んでいますが、これはスペイン人やスペイン語の意味の「エスパニョール」という言葉がハワイ語風に変化したものと言われています。というわけで、午年初めのハワイ日和は、パニオロが住む町、パニオロ・タウンとして有名なハワイ島のワイメアをご紹介します。

ワイメア・ストロベリーを売るハイウエイ沿いの屋台
ワイメア・ストロベリーを売るハイウエイ沿いの屋台
 ハワイ島のワイメアは、カムエラ(KAMUELA)と呼ばれることがあります。ワイメアという地名がオアフ島にもカウアイ島にもあるので、これらの町と区別するために郵便物などの住所にはカムエラと表記されているのですが、旅行者にはちょっと分かり難いですね。このカムエラという地名は、男性の名前、サミュエル(SAMUEL)がハワイ語に変化したもので、そもそものサミュエルの由来には、牧場主の名前説や郵便局長の名前説など諸説あるようです。そのカムエラの由来になったのでは、と言われる牧場主がいたパーカー牧場は、全米でも有数の広さと古い歴史を持つことで知られています。ワイメアがハワイを代表するパニオロ・タウンであるのは、このパーカー牧場があるからでしょう。ヒロ側からワイメアへ向かうと、ハイウエイの右も左も牧場が広がる風景に、ああワイメアに来たなあ、といつも思います。町にあるショッピング・センターもどことなく西部の町風で、カウ・ボーイ・ハットやブーツを売るお土産屋さんを見ると、ちょっとテーマ・パークっぽい感じもします。

賑わうワイメア・タウン・ファーマーズ・マーケット
賑わうワイメア・タウン・ファーマーズ・マーケット
 そんなワイメアですが、近年は高地栽培の野菜や果物の産地としても知られ、特にイチゴはワイメア・ストロベリーと呼ばれブランド・フルーツになっているほどです。土曜日の朝には大きなファーマーズ・マーケットがワイメアの町中の2箇所で開かれるので、ワイメアの新鮮な農産物を買いたい方は、ぜひ出かけてみてください。土曜日に開催される2つのマーケットのうち、ホームステッド・ファーマーズ・マーケット(WAIMEA HOMESTEAD FARMERS MARKET)については、以前「ファーマーズ・マーケットに行こう!・その2」でご紹介したので、今回はもう一つのマーケット、ワイメア・タウン・ファーマーズ・マーケット(WAIMEA TOWN FARMERS MARKET)について少しご紹介します。こちらのファーマーズ・マーケットも芝生の広場で開催される、開放的な雰囲気のマーケットです。ワイメア産の野菜や果物を売る店に加え、パンや温かい食べ物を売る店もあります。広場にはピクニック・テーブルもあるので、朝ごはんをここで食べるのもいいかもしれません。ハワイ島のファーマーズ・マーケットはヒロが有名ですが、カイルア・コナやワイコロアに滞在しているので、ヒロは遠くて行けない、という方もワイメアなら案外近いですよ。

コハラ丘陵から見たワイメアにかかる見事な虹
コハラ丘陵から見たワイメアにかかる見事な虹
青空に映えるジャカランダの花
青空に映えるジャカランダの花
近づいてきたかわいい仔馬
近づいてきたかわいい仔馬
 ハワイ島の最高峰マウナ・ケアと、北方に連なるコハラ山脈の間にあるワイメアは標高が高く、夜は涼しいを通り越して肌寒いほどです。霧や雨も多く、虹がよく出る場所としても知られています。私もワイメアで何度か素晴らしい虹を見たことがありますが、ワイメアからノース・コハラへ向かう250号線から見た虹は特にきれいでした。また、ワイメアは花が美しい町でもあります。ハイウエイ沿いのチャーチ・ロウ・パークには桜の木がたくさん植えられており、早春にはチェリー・ブロッサム・フェスティバルも開催されています。日本では桜と言うとソメイヨシノですが、ワイメアの桜は濃いピンクのカンヒザクラ、日本でも春を告げる花です。ワイメアでカンヒザクラの後に咲くのは、ジャカランダ。マウイ島のクラのジャカランダがハワイでは有名ですが、それに並ぶくらいワイメアではジャカランダを見ることができます。薄紫のジャカランダの花は、藤の花などに例えられて、日系人に愛されたそうです。

 最後は、午年にちなんで、ワイメアで出会った馬について。ワイメアでジャカランダの花を見ていたら、すぐ近くの牧場に馬の群れがいることに気がつきました。よく見ようと柵に近づくと、馬の中から仔馬がこちらにやってきました。人懐こそうな仔馬は「触って、触って」というように、柵に擦り寄ってくるのですが、すぐ近くで仔馬のママがジロリとこちらを見ているよう。うーん、仔馬に触りたい、でも仔馬のママが怖い・・・、と写真を撮らせてもらうだけにしました。でも、やっぱりちょっと撫でたかったなあ。これから、ワイメアは春のお花見シーズンです。花と仔馬を探しに、ワイメアを探索してみてはいかがでしょう。




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