ハワイ島の北側は、谷・山・谷・山・・・と並ぶ険しい海岸線が続いています。海に沿って北上していくと、深い谷によって行く手が遮られてしまいます。東側でハイウエイを途切れさせるのはワイピオ・バレー、西側はポロル・バレーです。ワイピオ・バレーについては、「ワイピオへ行こう!」で、ワイピオの谷での乗馬ツアーについて、「ワイピオを降りよう!」で、ワイピオの谷を自力で降りたときのことをご紹介しましたが、今回は西側にある、ポロル・バレーをご紹介します。
ポロル・バレーのあるノース・コハラは、ハワイを統一したカメハメハ大王に縁の深い土地です。ノース・コハラにある一番大きい(と言っても、とても小さな)町、ハヴィから西へ8kmほどの海岸近くが、大王の生誕地とされています。カメハメハ大王は生まれる前に、他の首長たちを殺してハワイ全島の王になるという予言がされていました。そのためハワイ島の首長が男の子の赤ん坊を殺すよう命令を出し、カメハメハ大王はポロル・バレーの奥に隠されて育った、と言われています。ハヴィの東隣の町、カパアウには、カメハメハ大王像が立っているのですが、海へと手を伸ばす大王像は、その先にあるハワイ全島を手中にする姿のようです。 |