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ハワイ日和
ラハイナをホロホロしよう! NOPU
ラハイナのフロント・ストリート
ラハイナのフロント・ストリート
 7月からパシフィックリゾートのホームページがリニューアルし、「ホロホロハワイ」がスタートしました。ハワイ日和もこれに便乗して、ハワイをホロホロ(お散歩)する話です。さて、今回ご紹介するのは、マウイ島で一番賑わうラハイナ。ラハイナは、観光客が集まる商業地、というイメージがありますが、かつてはハワイの首都だったこともある歴史の古い街です。19世紀には、捕鯨基地としても栄えたラハイナには、史跡がたくさん残っています。オシャレなレストランやお土産屋さんだけではない、ラハイナをホロホロしてみました。

 ラハイナは、ハワイ語で残酷な太陽という意味です。雨が少なく、山に遮られて風もあまり通らないラハイナは、昼間はとても暑くなります。じりじりと照りつける陽は、まさに残酷な太陽という言葉にぴったり。その太陽をも遮る、涼しげな木影のある公園が、ラハイナ港の近くにあります。小さな森のようにも見えるバニヤン・ツリー・パークは、名前の通り、バニヤン樹で覆われた公園です。たくさんのバニヤン樹が生えているように見えますが、ここに生えているのは、たった1本のバニヤン樹。この木が植樹されたのは1873年だそうなので、樹齢が140年を超える木です。うっそうとしたバニヤン樹の下は、いつでもひんやりと涼しい。木の下のベンチでは、一休みする人も多いようです。


涼しげなバニヤン・ツリー・パーク
涼しげなバニヤン・ツリー・パーク
 バニヤン・ツリー・パークの海側に接して建つのは、旧裁判所です。この建物は、1970年代まで裁判所として使われていましたが、現在はビジター・センターになっているので、内部への見学もできます。特に、建物の2階にあるヘリテージ・ミュージアムには、様々な文化遺産が展示してあり、ハワイの文化や歴史に興味がある方にはお薦めの場所です。古代ハワイアンが用いた狩猟や釣り、祭事の道具から、日系移民がハワイで使った日本式の生活道具まで、今昔のハワイに触れることができます。ハワイのアンティークの定番である、古いガラス瓶のコレクションもたくさんあり、今はもうないハワイのソーダ会社の名前を、瓶から拾い読むのが、私の楽しみです。2階のラナイ(ベランダ)からラハイナ港の景色を眺めたり、1階のギフト・ショップを覗いたり、観光の合間に一息つくのにもいい場所です。

ラハイナ・ビジター・センター
ラハイナ・ビジター・センター
 ビジター・センターはラハイナ港に面しています。ホエール・ウオッチの船や、モロカイやラナイへのフェリーが出航するラハイナ港は、小さいけれど活気のある港です。1901年から営業しているホテル、パイオニア・インの前には、ハワイで初めて建てられた灯台があります。現在、建っているのは20世紀になってから再建されたものですが、最初に作られた灯台は、19世紀半ばに捕鯨船のために作られ、灯りの燃料も鯨油を使っていたそうです。捕鯨基地であった頃のラハイナは、治安がかなり悪かったようで、捕鯨船の船員によるトラブルが多発していました。この灯台の周辺には、ラハイナを守るための外壁や、海に向けられた大砲などが残っています。

ラハイナ港に立つ灯台
ラハイナ港に立つ灯台
 ラハイナ港の北端にある芝生の広場は、かつてマウイ島がハワイ王国の首都だった頃、宮殿が建てられた場所です。この宮殿は、島で初めてのレンガ建ての西洋建築だったので、ブリック・パレス(レンガ宮殿)と呼ばれています。今はもう宮殿はないのですが、50年ほど前に発掘された基礎部分が広場にあります。実は、私は長い間ここを、何か球技でもする場所かな、と思っていたのですが、恐れ多くもカメハメハ大王が建てた宮殿の跡でした。残酷な太陽が照りつけたラハイナも、夕方には海から涼しい風が吹き、ホロホロするのにいい感じです。この芝生の広場から見る、ラハイナの夕景はとてもきれいなのですが、カメハメハ大王もここから夕陽を眺めたかもしれませんね。

ブリック・パレスのあった広場から見る、ラハイナの夕景
ブリック・パレスのあった広場から見る、ラハイナの夕景
 芝生の広場の前、海に面したフロント・ストリート沿いの道は、ラハイナで一番賑わう場所でしょう。様々な店やレストランが並び、最近ではアウトレット・センターもオープンした活気のある通りです。お土産やレストランのメニューに、つい視線が向いてしまいますが、建物に書かれた名前や年号を見るのも、ラハイナを歩く楽しみの一つです。この辺りの建物は1900年代前半に建てられたものがほとんどで、ビルの名前には日系の名前も多く見られます。当時マウイは、製糖工場と大規模さとうきび農園、大きなパイナップル農園もでき、それに伴ってたくさんの移民がマウイに来ました。中国系移民の集っていたウー・ヒン・ホールも、この通り沿いに博物館として残っています。建物探索をしつつも、おいしそうな物をみつけてしまう私は、エキゾチックなウー・ヒン・ホールの庭にある見事なマンゴーの木に、いつも注目してしまうのでした。

フロント・ストリートにある日系の名前が付く建物
フロント・ストリートにある日系の名前が付く建物
 ラハイナには他にも史跡がたくさんあり、散策するのにいい町です。でも残酷な太陽を避け、涼しい朝や夕方にホロホロするのがオススメ。夕陽がきれいなラハイナですが、中心地から離れた場所にある、桟橋から見る夕景もよかったです。近くのラハイナ浄土寺から聞こえる夕方の鐘の音が、ノスタルジックに聞こえます。



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