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ハワイ島日和

キラウエア・イキを歩こう!

NOPU

 はじめまして、ハワイ島での体験談を、みなさんに聞いていただくことになりました、NOPUです。

 最近、オアフ島に次ぐハワイ滞在に、ハワイ島を選ぶ方が増えていらしたようです。でも、行ってみたら、びっくり!ハワイ島は、ワイキキとは、だいぶ勝手が違うので、驚かれる方も多いよう。空港からホテルへの送迎バスの中で、延々と続く溶岩の大地を眺めながら「えらいとこ、来てしもた・・」と、呟いていらっしゃる方を目撃したこともあります。

プウプアイ展望台から見た、キラウエア・イキの全景
プウプアイ展望台から見た、キラウエア・イキの全景

 それでも、広大なハワイ島に魅了されて、すっかりハワイ島リピーターになる方もまた、多いようです。そのハワイ島の魅力のひとつは、変化のある島の自然でしょう。そんな自然に触れるトレッキングを、旅行に組み込まれる方も、増えてきているように思います。

 私も、ハワイ島の自然に魅せられた一人ですが、初めてハワイでトレッキングした時は、どこを歩くべきか、ちょっと迷ってしまいました。「初心者にオススメ」というトレイルに行ってみたら、15分も歩かないお散歩コースだったり、「片道1時間」というコースでは、2時間かかってもたどり着かなかったり、なかなか初めてのトレッキングは難しいものです。

 ところで、ハワイを少し歩いてみて「楽しかった!」と、思うトレッキング・ルートの条件が分かってきました。それは、

  • 絶景を見る、などの盛り上がりがあること(滝や、渓谷などを見るという目標があると励みになる)
  • 適当な距離で、達成感があること(トレッキングした翌日は筋肉痛で寝込む、というのはちょっと・・・)
  • 快適に歩けること(暑くて干上がりそうになったり、蚊が異常に多かったりするのは、ツライ)

クレーターへ降りる道は、歩いていても気分がいい

 ハワイ島のトレイルで、この3つの条件に合うのでは・・・と思うのは、キラウエア・イキのトレッキングです。

  キラウエア・イキは、ボルケーノ国立公園内にある火口のひとつです。大きい方のハレマウマウ・クレーターに比べ、イキ(小さい)という名前がついていますが、それでもかなり大きな火口です。

 さて、私たちはサーストン・ラバチューブの入り口にある駐車場から、キラウエア・イキのトレッキングをスタートしました。この駐車場からは、すぐにイキへの下り坂のトレイルが始まっています。国立公園内のトレッキングがいいのは、決められた駐車場があり、レンジャーの見周りもあることです。イキへトレッキングをする人も多いので、治安の面でも安心な気がします。


火口に咲くオヒア・レフア

 入り口付近は、ハワイ固有種の植物も多い森です。この辺りは、クレーターの淵に沿ってオヒアなどの木がたくさん生えています。オヒアの花、レフアには、ミツスイがやってくることがあるので、トレッキングの前に、ちょっとバードウォッチング。レフアの花を注意して見ていると、アパパネが飛んできました。アパパネなどのミツスイは、ハワイ島ではボルケーノ付近が一番観察しやすい場所のようです。

 朝早くに、国立公園に入場したため、イキ・トレイルでもほとんど歩いている人はいません。ミツスイたちの鳴声に囲まれながら、つづら折りのトレイルを火口へ向かって降りていきます。ここは、大きなシダやコケで囲まれた、気持ちのいい場所です。道も整備されていて、お気に入りのスニーカーが、赤土でドロドロになる心配もありません。


クレーター内の蒸気のあがっている小山

 坂を下るということは、帰りは上らなくてはいけないわけですが、この坂道はさほど急でもなく、帰りも15分ほどで上って来られました。ジグザグの「く」の字に曲がるところに、小休止できるベンチもあります。坂を下りきると、そこはキラウエア・イキのクレーターの中です。下りてみると、改めて火口の大きさが感じられます。まだ早い時間なためか、日を遮るもののないこの場所でも、さほど暑くはありません。クレーター内は、溶岩が平らに固まっていて、これもまた歩きやすい。火口の真ん中に立ってみると、不思議な世界にいるような気がします。黒い溶岩が広がる様子は「生まれたての地球」という感じです。真っ黒な大地には、既にオヒアが根を下ろし、赤いレフアの花を咲かせていました。


クレーターの中を歩く。もちろん、お天気のいい時がオススメです

 左手にプウプアイが見えています。1959年の大噴火で吹き上げられた噴石の山です。その隣にある展望台から、こちらを見ている人影が見えますが、手を振ってもなかなか気がついてもらえません。上から見ると、私たちは小さな点のように見えるのでしょう。右手には、未だ水蒸気をあげている小山もあります。かつて、この火口全体が煮えたぎる溶岩で満ちていたことを想像すると、ちょっと怖いような気もします。

 プウプアイの近くまで歩いたところで、私たちはもと来た道を引き返しました。キラウエア・イキのトレイルは周回路なので、このまま火口を回ってもいいのですが、私のトレッキングのモットーは「必ずしもピークを極めない」。そうすれば、適当なところで、楽しいうちにトレッキングを終われるし、「また続きを歩きに来ないと」という楽しみもできるしね。

 

【NOPUさんからのご挨拶】
「ALOHA NOPU」というハワイ旅行の個人サイトを運営している、NOPUです。ハワイではネイバー・アイランドを主に旅行しています。ハワイアンキルトをはじめて、ハワイの植物に興味を持ったことから、植物園やハワイの森を周りはじめました。最近はバードウォッチもハワイに行く大きな目的のひとつです。ゆっくりトレッキングをしながら、ハワイ固有植物や固有種の鳥たちに会うのがハワイ旅行の楽しみ。

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