ハワイ旅行の日程が決まったら、滞在中になにかイベントが行われないか調べることにしています。「ホオラウレア」という言葉をみつけたら、ラッキー!それは、お祭りが開催される目印です。
ネイバーアイランドで行われるイベントの多くは、それほど大規模のものではありません。日本で言えば、町の夏祭り位の規模です。でも、地元の人たちはイベントを楽しみにしているよう。小さなお祭りでも、近隣からたくさんの人が集まってきます。地元の人たちに混じって、お祭りを楽しんでいると、観光客の私でもハワイに暮らしているような気分になります。
そんな地元のお祭りの一つ、ハワイ島のコハラ・カントリー・フェアは、ハワイ島北西にあるハヴィの町で開催されます。ハヴィは、カメハメハ大王の生誕地であることで有名です。ホノルルにあるカメハメハ大王像をご覧になった方も多いと思いますが、大王像はハワイ島に2つもあります。一つはヒロに、もう一つはハヴィの隣町、カパアウにあります。カパアウにあるカメハメハ大王像は、道沿いにさりげなく立っているので、注意をしていないと見過ごしてしまうかもしれません。でも静かなノース・コハラで、海に向かって立っているカメハメハ大王は、3つの像の中で一番気持ち良さそうに見えます。コハラ・カントリー・フェアの日、こののどかなハヴィが人でいっぱいになっていました。
コハラ・カントリー・フェアの舞台は、ハヴィの大きなバニヤンツリーのある広場です。駐車場も用意されていますが、既にほぼ満車状態。バニヤンツリーの下には、ステージが作られ、椅子も用意されています。出し物は、音楽や和太鼓など、地元の発表会の雰囲気です。食べ物やハワイアンクラフト、子供向けのゲーム、マッサージなど、たくさんのブースが出店していて、どこも賑わっています。コハラ・カントリー・フェアは、地元の縁日という雰囲気の楽しいお祭りでした。
アロハ・フェスティバルは、ハワイ州の島々で開催される大きなイベントです。年ごとに、お祭りのメインテーマは変わりますが、一貫したテーマはハワイ文化の継承とアロハ・スピリッツの奮起。ハワイ島でも各地で様々なイベントが行われます。私もハワイ滞在中に、アロハ・フェスティバルのイベントに参加する機会が何度かありました。
アロハ・フェスティバルのイベントの一つ、ヒロ・ホオラウレアでは、ダウンタウンの道路を通行止めにして、ステージや屋台が出店されます。夕方から開催されるホオラウレアに、ヒロやその近隣の町からも、たくさんの人が集まっていました。ステージでバンドがハワイアン・ミュージックを演奏すると、あちらこちらで観客がフラを踊り始めます。さりげなく踊り始める観客のみなさんのフラは、とても素晴らしい。演奏が終わると、バンドにも踊り手にも、盛大な拍手が贈られました。エキジビションとしてのフラも披露され、ケイキ(子供)フラやグループの美しいフラを楽しむことができました。夜が更けるに従って、お祭りはロック主体の大きなコンサートになってきました。観客はもう踊りまくる、という感じ。地元のラジオ局が主催しているので、演奏するミュージシャンも毎年、豪華なようです。
ヒロのホウラウレアは、ハワイ島のアロハ・フェスティバルの中では、かなり大きなイベントだと思うのですが、もっと地域密着型の小規模のホウラウレアも開催されます。カイルア・コナの近く、ホルアロアはアーティストが多く住む、小さな町です。ここで開催されたパレードとホウラウレアを見に行きました。 アロハ・フェスティバルでは、ロイヤル・コートと呼ばれるフェスティバル上のハワイ王族が選出され、お祭りに本当の王族のように出席されます。ホルアロアのイベントでは、このロイヤル・コートのみなさんもパレードに参加されました。厳かなチャント(お祈り)が唱えられ、日本の毛槍を真似たと言われるカヒリを持ったお供に先導されて、王様と王妃様がいらっしゃいました。見物の人々も静かに見守ります。ロイヤル・コートのみなさんが特別席にお着きになった後は、地元の人たちのパレードです。ボーイスカウトや学校の吹奏楽部の子供たちなど、パレードするのは、まさに地元の人々。観客も知り合いを見つけては手を振っています。パレードするほとんどのグループは、沿道に飴などをばら撒いていくので、小さな子供たちは、それを拾うのも忙しい。キャッチした飴を近くで飴拾いをしていた子供たちにあげたら、嬉しそうにニコニコ笑ってくれました。小さな町のほのぼのとしたイベントでした。
今年は8月末から9月末頃にかけて、ハワイ島でアロハ・フェスティバルが開催されるようです。ハワイのお祭りに参加できるチャンスなので、これからハワイ島に行かれる方は、ぜひチェックしてみてください。
アロハ・フェスティバル公式サイト: http://alohafestivals.com/ |