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ヒロにあるシグ・ゼーン・デザインズ。2007年3月に改装して店舗を拡張したため、現在は外観が異なります |
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シグ氏デザインのボーダーズ・ブックストアのTシャツ |
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今年最後のアロハカワラ版ということで、少し肩の力を抜いた話にお付き合いくださいませ。さて、常夏ハワイは、Tシャツ天国。メインランドからいらしたと思われる観光客のみなさんの中には、到着後すぐに「買ったぞ」と思われる「HAWAII」などとロゴの付いたTシャツを着ていらっしゃったりします。よく土産屋さんで見かける、このようなTシャツ以外にも、ハワイにはTシャツが溢れています。その昔、私はレストランで、お店のオリジナルTシャツを売っているのを見かけて「誰が買うのかな?」と素朴な疑問を持ったものです。しかし、気がついてみれば、我が家にはそんなTシャツの山が。買い求めているのは、専ら旅の相方なのですが、集まったTシャツには何かの基準があるよう。今回は、ハワイ島で買った、我が家のTシャツを紹介させて頂きます。
KOHALA COUNTRY FAIRの公式Tシャツ
2000年にハワイ島ハヴィで行われた、コハラ・カントリー・フェアで購入したTシャツです。ハワイで行われるフェスティバルでは、公式のTシャツが販売されることが多いようです。ヒロで行われるフラの大会、メリーモナーク・フェスティバルで販売される、カラカウア王のポートレートがプリントされたTシャツは有名ですね。コハラ・カントリー・フェアは、メリーモナーク・フェスティバルに比べれば、大変小さなお祭りですが、地元の人たちが楽しみにしていることが、伝わってくるイベントです。マイレがデザインされた、Tシャツは素朴だけど温かい、そんなフェアの様子が現れているようです。ほとんどのフェスティバルでは、Tシャツのデザインは、毎年変わるので、記念にもなりますね。
SIG ZANEのTシャツ
ハワイ島を代表するデザイナー、シグ・ゼーン氏。ハワイ島に行ったら、ヒロにあるシグ氏のお店に行ってみたい、と思われている方も多いでしょう。植物がモチーフの洗練されたデザインの服は、同じデザインを量産しないことでも知られています。だからTシャツも、お店にあったりなかったり。そして、以前買ったTシャツと同じ物が欲しくても、在庫も、将来に再販する予定も、ないのだそうです。ところで、ヒロのボーダーズ・ブックストアでは、シグ氏デザインのTシャツを販売していたことがあります。ボーダーズ・ブックストアは、全米に展開している本とミュージックのお店です。ヒロ店は、ワイアケア・センターにあり、カフェの居心地も最高。シグ氏がデザインしたTシャツは、ヒロ店限定だったと聞いていますが、他の島で「まあ、ステキなTシャツね」と誉められたこともあります。購入した当時に聞いた話によると、シグ・ゼーンの支店のあるマウイのボーダーズでも、シグ氏デザインのTシャツが販売されていたそうです。残念ながら、現在はこのTシャツはボーダーズでも売っていません。
今では手に入らない、と言えば、アロハ・フェスティバルの公式Tシャツにも、シグ氏がデザインしたものがありました。アロハ・フェスティバルは、ハワイのアーティストがTシャツやポスターなどに使われるイラストをデザインしています。1998年のアロハ・フェスティバルではシグ氏がデザインした、タロのイラストが使われていました。ネイビー・ブルーのTシャツは、シックでシグ氏らしいデザインです。お気に入りだけど、傷むのが惜しくてなかなか着ることができない。シグ氏デザインのTシャツは、我が家で、ジレンマを生んでいます。
HILO FARMERS MARKETのTシャツ
ヒロのダウンタウンで開催されるファーマーズ・マーケットは、とても賑わっています。新鮮な野菜やフルーツ、驚くほど安い切花など、もしヒロで暮らしていたら、たくさん買い物をしてしまうでしょう。さて、ヒロ・ファーマーズ・マーケットには公式Tシャツもあると聞いて、マーケットじゅうを探してみたのですが、見つけることができません。困って、なんとなく昔からお店を出しているような、魚屋さんに訊ねることにしました。「すみません、マーケットのTシャツって、どこで買えるのでしょう」魚屋さんもご存知なかったようで、困っておられましたが「あ、あの人に聞けばいいよ」と、通りかかったマーケットの責任者らしい男性を呼び止めてくださいました。呼び止められた男性が連れて行ってくれたのは、マーケットのオフィス。オフィスで、無事Tシャツを買うことができたのでした。マーケットのオフィスは、マーケットのすぐ側、プナホア・ストリート沿いにあります。Tシャツが欲しい方は、魚屋さんではなく、直接オフィスへ行ってくださいね。
WHAT'S SHAKINのTシャツ
ヒロから北上するハイウエイは、ハマクア・コーストと呼ばれる美しい海岸線を通る道です。ハマクア・コーストは大好きなドライブ・ルートなのですが、なかでもオノメアの町を通るシーニック・ルートは、特別気持ちのいい道です。シーニック・ルート沿いにあるスムージーの店、ホワッツ・シェイキンは、いつでもお客で賑わっています。でもシーニック・ルートの景色に夢中になって運転していると、お店に気がつかずに通り過ぎてしまうことも。そんな時に目印になるのは、Tシャツにも描かれているお嬢さんの看板でした。文字通りの看板娘を目印にしていたのですが、いつの間にか看板からお嬢さんが消えてしまいました。どうしたのでしょう、転職でしょうか。今ではお店のTシャツに、看板娘だったお嬢さんの姿を見るだけになってしまいました。このTシャツを見た方に「なんでホワッツ・シェイキンは、女の子の柄のTシャツなのでしょう」と言われた事があります。少し遠い目をして「昔はね、彼女は看板娘だったのだよ」と呟いてみるのでした。 |