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ヒロで食べ歩こう!

NOPU
ベアーズ・コーヒーのクリームたっぷりのワッフル
ヒロの街を眺めながら、コーヒーを飲む

 ヒロはホノルルに次ぐ、ハワイ州第二の都市です。とはいえ、観光地というより人々が普通に暮らす街、という印象が強いヒロでは、ワイキキのようなゴージャスなレストランは見当たりません。毎朝のように立ち寄るコーヒーショップや、ランチを買いに行くお弁当屋さん、週末に家族や友達と行くレストランのような、「いつもの店」がほとんど。手ごろな値段で、おいしい食事ができるのもヒロならでは、お店の人もみんな親切です。ヒロに行くときは、どの店でご飯を食べようか、いつも迷ってしまいます。

 ヒロに限らず、ハワイは朝が早い街がほとんど。早朝から働く人々のために、6時ごろから開店している店も珍しくありません。ダウンタウンにある『ベアーズ・コーヒー』も、平日は5時半からオープンしています。でも、早朝の時間はコーヒーとパンのみの販売。クリームたっぷりのワッフルを食べたければ、キッチンが開く7時過ぎに行きましょう。その頃には、お店のお客さんも少しのんびりしたムードになっています。「この人には前にも会った」と思うお客さんたちが、新聞を読んでいたり、偶然会った友達と話をしていたり、と常連率の高さが窺えます。元気なウエイトレスさんたちの、きびきびとして気持ちのいいサービスも、ベアーズ・コーヒーのいいところ。外の席でヒロの街を眺めながら、おいしいカプチーノを飲むのが、ヒロ食べ歩きの一日の始まりです。

 ヒロのランチは、やっぱりプレートランチ。テイク・アウト専門店や、テイク・アウトをする人がほとんど、という店も多く、リリウオカラニ公園やココナッツ・アイランドへプレートランチを持っていくのもいいものです。『アサミズ・キッチン』は、テイク・アウト専門のお弁当屋さんです。○○弁当、のようなメニューではなく、ショーケースに並んだオカズを個別に選んで、オリジナルのお弁当を作ってもらうスタイル。このスタイルは、慣れないとかなり戸惑ってしまいます。地元の人が注文する様子を伺っていても、にわかにはコツがつかめません。でも、お店の人たちはとても親切。注文の仕方や適当なオカズの量、オススメのオカズなどを丁寧に教えて頂きました。地元の人たちが、朝からお弁当を買いに来る、人気のお弁当屋さんです。お煮しめなどのなつかしいオカズもありました。

アサミズ・キッチンのお弁当
プカプカ・キッチンのランチ

 テイク・アウトもいいのですが、雨の日はちょっと困りますね。雨の多いヒロなので、イート・インができるお店もご紹介します。ダウンタウンの海側は、ヒロの歴史を感じさせる建物が多いところ。駐車場に面した歩道はアーケードがあるので、雨の日も歩きやすく、お店を覗きながら、ぶらぶらするのも楽しいものです。『プカプカ・キッチン』は、その中の一軒。一皿にゴハンとオカズとサラダが盛られた、プレートランチ方式というのは、ハワイの他のお店といっしょですが、その内容は、ちょっと違います。ゴハンはちょっとスパイシーなピラフ、たっぷりの生野菜は絶品のドレッシング添え、メインのオカズも他ではあまり見ないものが多く、私は特に魚のメニューが好きです。お店の席数が少なめなので、テイク・アウトされるお客さんも多いようです。歩道に面したカウンター席で「おいしい、おいしい」と舌鼓を打ちながら食べていたら、通りかかった観光客らしい人たちが、私と私の食べているものをじっくり眺めて、お店に入って来たこともあります。

 夕食には、最近ウワサをよく聞く、『モンゴリアン・グリル』に行ってみる事にしました。まだ6時になったばかりというのに、お店の駐車場は満車に近い状態です。モンゴリアン・グリルのシステムは、ちょっと変わっています。メニューも見ず、オーダーもせずに、席に通された後は、店の中央にあるサラダバーのようなカウンターへ直行。まずは、丼のサイズを選び、カウンターに並んだ食材をどんどん入れていきます。食材は、肉やシーフード、キャベツやもやしなどの野菜、そして生卵まであります。丼は小サイズでもかなり大きいように思うのですが、すぐに食材でいっぱいになってしまいます。途中で「サイズが小さかった!」と、大きいサイズの丼に変えている人も、見かけました。「食材を押し込まないで、盛ってね」との注意書きもありますが、ローカルのお嬢さんたちは、かなり大きな丼にぎゅうぎゅう食材を押し込んでいます、そんなに食べられるのかな。

モンゴリアン・グリルのコックさんたち

 次は、味付け。何種類もあるソースを、丼に盛った食材にかけます。どのソースをどれくらいかけたらいいか、という目安も書いてあるので、安心です。最後に、コックさんたちに、食材の入った丼を渡します。コックさんたちは、大きな丸い鉄板をぐるぐる移動しながら、食材を炒めてくれます。丼をほうり投げたり、片手に持ってくるりと回したりする、コックさんたちのパフォーマンスに見とれているうちに、出来上がりました。席に戻ると、ゴハンとスープが運ばれてきて、食事タイムとなります。イベントに来たような面白さと、手軽でおいしいモンゴル風(なのかは、分からないけれど)野菜炒めが、ヒロの地元っ子には、大人気のようです。味付けも自分でしたので「もっと辛いのがいいなあ」などと思っても、自己責任。私も「やっぱり、思い切ってスパイシーにすればよかった、次回はもっと・・」と、気がつくとリピーターへの道を歩み始めているのでした。

モンゴリアン風なのかな?これが出来上がり
Bears' Coffee 106 Keawe St, Hilo, HI 96720
Asami's Kitchen  308 Kilauea Ave, Hilo, HI 96720
Puka Puka Kitchen  270 Kamehameha Ave, Hilo, HI 96720
Hi-Ho Mongolian Grill  194 Kilauea Ave., Hilo, HI 96720

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