10月31日はハロウィン。日本でもすっかりお馴染みになった行事ですが、さすがに仮装して住宅街を歩き回る人は、私の周囲では見かけません。みなさんのお住まいの地域ではいかがですか? 今回は、私がハワイで体験したハロウィンについて、ご紹介します。
ハワイ島に滞在中、ヒロの本屋さんでハロウィンのイベントがあるとの告知を見かけました。ハロウィンまでは、まだ数日ありますが、週末に合わせてイベントなどを行うことも多いようです。ハロウィンまでは、ハワイに滞在できないなあ、という時でも、何かイベントが行われていることもあるので、調べて行ってみるのもいいかと思います。私も本屋さんのイベントに行ってみる事にしました。
本屋さんのイベントは、子供の仮装コンテストと本の読み聞かせ、という内容のようです。告知された時間を過ぎた頃に、仮装した子供たちが集まってきました。既製のお姫様や着ぐるみ、アクション・ヒーローの衣装を着ている子供が目立ちますが、中には手作りらしい衣装の子供もいます。店内を歩くお姫様に「まあ、かわいい」と、思わず言うと、お姫様は、はにかみながらも、とてもうれしそうでした。お姫様の姿で街を歩くことができるなんて、小さな女の子にはステキなイベントですね。子供たちを連れてきた、パパやママにも仮装している人たちがいます。中には、小さな海賊の首領を連れてきた、海賊の手下らしきパパと、囚われのお姫様のママ、という見事なファミリーもいました。子供たちは、店内に用意された塗り絵をしたり、お店のスタッフが絵本を読むのを聞いたりしています。あちこちで腹ばいになって塗り絵をするお化けやお姫様たちで、本屋さんは賑わっていました。
さて、ハワイのハロウィンというと、マウイ島ラハイナで行われる、ハロウィン・パレードが有名です。こちらはヒロの本屋さんと違って、小さなお姫様よりも、オトナのお化けが多く出没するようです。夜になると、お化けたちが起こすトラブルも多いようです。ラハイナのハロウィンを見に行かれる方は、気をつけてくださいね。
ハワイ島の情報をお伝えしているハワイ島日和ですが、今回はカウアイ島でのハロウィン・イベントについてもご紹介します。
カウアイ島のビーチで、午後をのんびりと過ごしていたら、背後の東屋が賑やかになりました。見ると、仮装した人々が、ビーチ脇の東屋でパーティを始めたようです。角の生えたオジサマが、せっせとお肉を焼いています。家でハロウィンのホーム・パーティを開く人も多いようですが、ビーチで仮装パーティというのもいいですね。今日は、ハロウィンです。マウイのように大きなイベントのないカウアイでも、ハロウィンらしい光景をあちこちで見かけます。お昼を食べたレストランでは、店の前にあるヤシの木に、大きな蜘蛛のオブジェを飾って、通行人をぎょっとさせていましたし、このビーチにくる前も、対向車のドライバーが、吸血鬼の大きな犬歯をむき出しにして、ニヤリと笑いかけてきました。店員さんが仮装しているお店も多く、悪魔や妖精が接客しているお店で、買い物もしました。でも、カウアイのハロウィンは、それほど大騒ぎな雰囲気ではないようです。カー・ラジオで、ショッピングセンターでのハロウィン・コンテストの宣伝も聞きましたが、私はハナレイで行われる、仮装コンテストを見に行くことにしました。
ハナレイは、カウアイの北にあるサーファー・タウンです。ハナレイへは車一台分の幅しかない、小さな橋を通らなければ行けないので、観光用の大型バスでは行くことができません。サーフショップの前の、小さな芝生の広場が、コンテストの会場です。夕方になると、子供たちが、仮装して集まってきました。たくさんの魔女やお化け、お姫様やヒーローたちに混ざって、ハンドメイドの衣装の子供たちが目を引きます。ママに抱っこされたベビーは、オレンジの袈裟を着たお坊さん。しっぽを自分で持って歩いている、かわいいマーメード。ルービックキューブや、スクールバスといった、大物に仮装しているのは、少し大きな子供たちです。子供たちは、ハナレイの町をパレードした後、会場の広場でコンテストのための自己ピーアールをします。小さな子供たちは、すっかりノリノリですが、少し大きな子供たちは、照れてちょっとぶっきらぼうになっているのも、微笑ましいです。ハロウィンでは「トリック・オア・トリート」と、お菓子をねだって、子供たちが家々を巡ります。ハナレイのハロウィンは、優しく甘いトリートな感じがしました。
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