今年最後のアロハカワラ版になりました。毎年、年末の「ハワイ島日和」は、ハワイ島に限らない話をご紹介しているのですが、今回も例年同様、のんびりした話題にお付き合いくださいませ。
さて、ハワイのファッションといえば、もちろんアロハシャツ。アロハシャツはハワイの雰囲気にぴったりなだけではなく、とても便利。ハワイではアロハシャツは正装なので、高級ホテルのレストランでもアロハシャツでOKです。それに、アロハシャツを手に入れるのはとても簡単。専門店でもお土産屋さんでも、ハワイの至る所でアロハシャツを売っています。でも、お土産屋さんのアロハシャツは、地元の人が着ているアロハシャツとは、なんとなく違う感じ。ローカル・レストランで、隣の席のおじさんが着ているようなアロハシャツが欲しいなあ、と思ったら、古着屋さんで探してみるといいかもしれません。さあ、アロハシャツを巡る冒険にでかけましょう!
探すのは、古着と言っても、ヴィンテージではありません。だから古着屋さんと言うのは、高価なヴィンテージのアロハシャツを取り扱う専門店ではなく、普通のスリフト・ショップ(リサイクル・ショップ)のことです。スリフト・ショップと、ひとくくりに言っても、様々なタイプのお店があり、チェーン店になっている大型店舗や、個人営業の小さな店舗、特定の社会事業を目的にしている店、などなどあります。でも、小さな個人商店というのは、観光客にはなかなか入り難いものですよね。まずは、大型店でアロハシャツを探してみましょう。
マウイ島のカフルイにあるセーバーズは、古着アロハシャツ探しの初心者にはぴったりのお店かもしれません。セーバーズは、全米に支店を持つ大型のスリフト・ショップです。ハイウエイ沿いの分かりやすい場所に店舗があるうえ、明るい店内も入りやすい感じがします。お店には、アロハシャツ以外の洋服や、雑貨などもあり、そちらも気になるところですが、まっすぐアロハシャツをまとめて並べてあるコーナーへと向かいます。ほとんどのチェーン店型のスリフト・ショップでは、洋服をきちんと分類していて、サイズごとに並べてあります。おかげで、すぐに「これだ!」というアロハシャツを発見。アロハシャツは、もちろん洗濯がしてあり、ボタンなどがなくなっている場合は、付け替えられているようです。うーん、「冒険」と言ったわりには、アロハシャツ探しは簡単でした。
大型のスリフト・ショップは、観光地から少し外れたところにあることが多いようです。ハワイ島、ヒロの外れにあるグッドウィルは、非営利団体が経営するスリフト・ショップ。全米に店舗があるチェーン店です。少し分かり難いところにある他は、店の様子はセーバーズと感じが似ています。私が行ったときは、アロハシャツの在庫が少なめでした。アロハシャツ専門店ではないので、アロハシャツがたくさんあるかどうかは、時の運なのです。この辺りに、ちょっと「冒険」という感じがしますね。ここでもお気に入りの一枚を見つけました。
ところで、スリフト・ショップのアロハシャツは、お幾らくらいでしょう。お店にもよりますが、だいたい$10前後、というところでしょうか。やはり状態がよいものは、少し高い値段がついているようです。こういう低価格の環境で買い物をしていると、「うーん、ちょっといい感じだけど、$15もするのか・・、やめておこうかな」と、悩むようになってきます。また、スリフト・ショップのアロハシャツは、和柄が多いのも特徴です。特に「S」や「M」などの小さいサイズに和柄が多いような気がします。和柄のアロハシャツを買うと、これは、どこかの日系のおじいさんが着ていたアロハシャツかな、などと想像しています。
グッド・ウィルで購入したアロハシャツ、サーファー柄です |
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「アロハシャツは教会のバザーで買うもの」というのは、片岡義男氏のご著書の一節です。カウアイのハナペペで毎週スリフト・ショップが開かれる教会があると知って、さっそく出かけてみました。ガイドブックなどに紹介されている史跡の教会ならばともかく、普通の地域の教会に入ることは、めったにありません。なかなか「冒険」な感じになってきましたね。恐る恐る教会に入ったものの、バザーの日に来る部外者は珍しくはないようです、みなさん自分の買い物に真剣なご様子。少し安心しました。教会のバザーとあってか、品物はどれも格安です。ここでみつけたアロハシャツは、今までで最安値の$2でした。教会のバザー以外にも、ファーマーズ・マーケットなどに、スリフト・ショップが出店していることもあり、思っても見ない掘り出し物があったりします。アロハシャツ探しの楽しみは、ハワイの其処此処にあって、それをみつけるのも楽しみです。
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