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ハワイ島日和

ハワイ島日和番外編・カウアイ島日和
「カララウ・トレイルを歩こう!」

NOPU
カララウ・トレイルの出発点、ケエ・ビーチ

 今回は、ハワイ島を離れて、ガーデンアイランドと呼ばれる美しい島、カウアイでの体験談です。

 カウアイ島の北西は、ナ・パリと呼ばれる険しい崖が続く海岸線になっています。カウアイ島は、ハワイ島に比べると、ずいぶんと小さな島なのですが、このナ・パリが行く手を阻んでいるため、島を一周する道はありません。このナ・パリを海に沿って歩くことができる道が、カララウ・トレイル。カララウ・トレイルは、世界中のハイカーに人気のトレイルです。どれくらい人気があるかというと「ヒマラヤを歩きたい!」というのと同じくらい「カララウを歩きたい!」とハイカーは思っている、という話を聞いたことがあります、ホントかな。

トレイルからケエ・ビーチを見下ろす
トレイルから見るナ・パリ

 それはともかく、カウアイ島を訪れる旅行者に、カララウ・トレイルはとても人気があることは間違いありません。トレイルの起点は、カウアイ島の北の外れにあるケエ・ビーチ。ケエ・ビーチも人気のあるビーチで、朝9時にはビーチ前の駐車場が、満車になってしまうことも、しばしばです。しかし、9時という時間では、ビーチにはほとんど人がいません。それなのに、なぜこんなに車が停まっているのか? それは、おそらくほとんどの人が、カララウ・トレイルへと向かっているからでしょう。私もビーチサンダルをハイキングシューズに履き替えて、カララウ・トレイルへ出発です。

 カララウ・トレイルは、出発するとすぐに急な上り坂になっています。この入り口の辺りは、だいたいいつもぬかるんでいて、敷いてある石が滑りやすくなっています。この辺りだけではなく、トレイルは所々にひどい泥道があり、カウアイ特有の赤土が靴をドロドロにしてしまうことも。お気に入りの真っ白なスニーカー、などは避けたほうがいいですね。また、滑って転んでしまった人を、何人も見たことがあるので、ステッキを持って行くと安心です。トレイルの入り口に、棒がたくさん置いてあったのは「よかったらステッキにしてね」ということだったのか、と気がついた頃にはもう遅いので、不安な人はトレッキングの前に、杖の代わりになりそうな棒を探しておくといいかもしれません。

崖沿いの道をひたすら歩く

 急な坂を5分ほど登ると、ケエ・ビーチを見下ろせる場所に着きます。一息に登って来たので、暑くなってきました。眼下のビーチでは、まだ水温が低いのに、泳いでいる人が見えます。ちょっと寒そうだけど、今、泳いだら気持ちいいだろうな。更に15分ほど歩くと、ナ・パリの崖が連なる絶景を見渡せる場所に着きます。ここまでの道のりのほとんどは登り坂なので、既にちょっと疲れ気味。あまり歩きたくないという人は、この辺りでビーチに戻ってのんびりする、という選択もあります。目的地のハナカピアイ・ビーチまでは、まだまだ半分も来ていません。入り口のケエ・ビーチからハナカピアイ・ビーチまでは2マイル(3.2キロ)ほど。わき目もふらず、ひたすら歩いても1時間半はかかります。のんびり歩くなら、片道2時間くらいと考えたほうがいいでしょう。

 カララウ・トレイルは、崖沿いに作られた、片側は山、片側は海、という細い道です。山の中をトレッキングしている雰囲気と、海沿いを歩いているという雰囲気の、両方を一度に味わえるのが、カララウ・トレイルのいいところ。トレイルにはティがたくさん植えられ、ハラやオヒア・レフアなどのハワイの植物も見ることができます。カララウ・トレイルの見所は、植物だけではなく海にもあります。トレイルのすぐ下の海で、盛んにジャンプするスピナー・ドルフィンの群れを見たことも、遠くで潮を吹くクジラを見たこともあります。実はカララウ・トレイルは、距離も長くて辛いのですが、こんなふうに周囲を見ながら歩くと、なかなか楽しいものです。

海ではスピナー・ドルフィンが遊んでいました

 ハナカピアイ・ビーチまでの長い道のりも、やっと終わりハナカピアイ川が見えてきました。ところで、私は川を渡るのがニガテです。ひょいひょいと石を渡って行く人たちが羨ましくてなりません。でも、石と石との幅もそれほどあるわけではないし、私にもきっと渡れるはず、と思った瞬間に、石を渡っていた人が足をすべらして川に落ちました。あっ! 川岸で様子を見ていた全員が息をのみました。川はそれほど深くないので、落ちても流されることはありませんが、荷物も服もびしょびしょです。私は3度もハナカピアイ川に来ているのですが、その度に前を歩くハイカーが川に落ちるのを目撃しています。うーん、何かの暗示でしょうか。というわけで、いつも靴を脱いで川の中を歩いて渡ることにしています。川の中も急に深くなっているところがあるので、注意してください。

 川を渡ったところが、ハナカピアイ・ビーチです。カララウ・トレイルはまだまだ続きますが、この先を歩くには許可証が必要、ほとんどのハイカーがハナカピアイ・ビーチで折り返します。ハナカピアイ・ビーチは波が荒く遊泳には向きませんが、白砂が美しくランチ休憩にもいいところです。長く歩いたので、おなかがへってきました。このトレイルを歩くときは、水をたくさん持ってくることも必要ですが、おやつも持ってきたほうがいいかも。帰路も同じ道を歩くと思うと、ちょっと憂鬱になってきます。でも、がんばって歩いた後に、出発地点のケエ・ビーチで泳ぐのは最高に気持ちがいいです。カララウ・トレイルを歩くときは、水着を持ってくるのも、お忘れなく。

最後の難所、ハナカピアイ川

やっとハナカピアイ・ビーチに到着!

 


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