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番外編・マウイ島日和「アップカントリーに行こう！」
ＮＯＰＵ
今回は、番外編・マウイ島日和です。マウイ島の魅力はたくさんありますが、ハレアカラ登山は外せないでしょう。島の西から南へと続く海岸線沿いは、リゾート・ホテルも多く、一日のんびりとビーチで過ごすのに最適です。少し足を伸ばして、「天国の様な」と形容されるハナへドライブするのもいいですね。ところで、ハレアカラの中腹から海へと続く道は、小さな町が点在しています。これらの町々はアップカントリーと呼ばれ、マウイ島でも独特な雰囲気のある場所です。マウイで、アップカントリーを巡る旅に出かけてみませんか。
ウルパラクアからの風景。大きな島はカホオラヴェ島、小さな島はモロキニ島
クラ・カントリー・ファーム。クラ・ストロベリーの他、野菜や花なども売っています
まずは、ハレアカラの中腹にあるウルパラクアまで登って行きましょう。アップカントリーに点在する町々は「パニオロ」の町。パニオロとはカウ・ボーイのことで、牛追いのため移民してきたスペイン語圏の人々を指した、エスパニョールという言葉がなまったものと言われています。ウルパラクアは、そのパニオロ・タウンの色が濃い場所、道沿いには牛や馬のいる牧場が続いています。高地にあるので、日中でも涼しく、また景色のいい場所でもあります。キヘイやワイレアなどのリゾート地区が眼下に広がり、モロキニ島やカホオラヴェ島まで見渡せます。牛や馬をヨコメに、麓に点在するホテルなどを眺めていると、なんだか全く違う島に来ているような不思議な感じがします。
アリイ・クラ・ラベンダー・ファームのラベンダー
のんびりしたマカワオのメイン・ストリート
コモダ・ベーカリーのショーケース。昼過ぎでパンも少なめ
ウルパラクアの隣の町はクラ。クラは、ハレアカラ観光の入り口の町でもあり、カフェやレストランが点在しています。クラは高地栽培の野菜や果物が有名で、中でもクラ・ストロベリーはハワイ島のワイメア・ストロベリーと並ぶ、ハワイのブランド・フルーツです。農場直営のお店では、麓のスーパーの半値ほどでクラ・ストロベリーを買えることもあります。ハイウエイ沿いの「クラ・カントリー・ファーム」では、自分で摘む「いちご狩り」ができる日もあるようです。 アップカントリーは花の栽培も盛んです。道路沿いの家の庭に、プロテアやピンクッションの花が咲いているのを、よく見かけます。ラベンダーの畑も見かけることがあります。「アリイ・クラ・ラベンダー・ファーム」では、ラベンダーの畑がクラの山肌に広がっていて、ハワイではないような雰囲気です。花好きの人も、くいしんぼうも、クラを通り過ぎることはできません。
マカワオは、メインストリートを歩いても、5分もかからない小さな町。少し前までは、パニオロ・タウンというイメージでしたが、最近はオシャレなカフェやショップも多く、雰囲気も変わってきたようです。でも、まだまだのんびりした雰囲気が残っています。マカワオのランド・マーク的なお店と言えば、「コモダ・ベーカリー」でしょう。昔ながらのパンを売る小さな店は、昔も今も大人気です。店ができたのは、なんと1916年のことという話ですから、マウイ島のなかでも老舗中の老舗ですね。コモダ・ベーカリーで、いろいろパンを買いたいときは、早い時間に行かなくてはいけません。人気のパンは、あっと言う間に売り切れてしまうからです。マカワオは、コモダ・ベーカリーのスティック・ドーナッツのような、ちょっと懐かしい町です。
賑わうパイアの夕暮れ
買い物客が引っ切り無しに訪れるマナ・フーズ
アップカントリーを巡る旅の最後は、パイア。アップカントリー（内陸）と言いますが、海沿いにあるパイアもマウイのアップカントリーの町に入るそうです。以前は、サーファーとヒッピーの町という印象であったパイアは、今ではすっかりオシャレで観光客にも人気の町になっています。かわいいカフェやレストラン、センスのいいショップも多く、メイン・ランドのセレブも、パイアのセレクト・ショップでお買い物をしているようですよ。パイアの特徴の一つは、オーガニック製品を取り扱うお店が多いこと。「マナ・フーズ」は、マウイでも老舗のオーガニック・スーパーです。お店の中の様子が全く分からない外観は、ちょっと入るのを躊躇してしまいますが、中は普通のスーパーと変わりありません。マナ・フーズはマウイ産の製品を、多く取り扱っています。せっかくハワイに来たのだし、ハワイ産の食材を使ってコンドミニアムでゴハンを作りたいな、という自炊派の方にオススメです。外食派の方には、充実のデリがオススメ。どれもおいしそうで、ついつい買いすぎてしまいます
パイアは日が暮れると、人気のレストランはウェイティングが出るほど混んでしまいます。駐車場にも困るほどなので、パイアで夕食をとる時は、早めにゴハンを食べて、日暮れまで、パイアから少し離れたホオキパ・ビーチで、サーファーやウインド・サーファーが見事に波に乗る様子を、見学することにしています。ホオキパ・ビーチは、ハレアカラから吹き降ろす風を利用した、ウインド・サーフィンのメッカです。ウインド・サーフィンだけでなく、サーフィンにもいいポイントですが、最近は、カイト・サーファーも多いようですね。ホオキパ・ビーチに様々なタイプのサーファーがいるように、アップカントリーの小さな町は、それぞれに違った魅力があります。アップカントリー巡りで、どの町がお気に入りになるでしょうか。
夕暮れのホオキパ・ビーチのサーファー
