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ハワイ島日和

日の入りを見よう!

NOPU

 今年も12月になりました。さて、今年の初めの「ハワイ島日和」は「日の出を見よう!」と題して、ネイバーアイランドの「日の出を見るのにいい場所」をご紹介したので、今回は「日の入りを見るのにいい場所」で年の締めにしたいと思います。慌しい年の瀬ですが、のんびりした話しにお付き合いくださいませ。
 
Aベイの夕暮れ
Aベイの夕暮れ
 ハワイのいいところは、海に落ちる入り日を眺められること。ハワイ島の西側の海岸は、だいたいどこでも海に沈む太陽を見ることができますが、美しい夕陽と言えば、やはりコナ・サンセット。カイルア・コナから見る夕陽は、とてもキレイです。夕方、のんびりコナの町を散歩しながら、サンセットを楽しむのもいいですね。ワイコロアのアナエホオマル・ビーチ、通称Aベイもサンセットの美しいビーチとして知られています。Aベイは、海沿いにある養魚池の周囲をヤシの木が囲んでいて、入り日の光が養魚池にヤシの影を映す、美しいサンセットを見ることができます。というわけで、入り日の頃は、写真を撮る人でいっぱい。ウエディングの写真撮影もよく見かけます。美しい風景の場所に、アマチュア・カメラマンが集まるのは、日本だけではないようです。かく言う私も、三脚をたてて入り日に向けてスタンバイ。何枚撮っても撮り足りない、ハワイのサンセットです。
 
 サンセットが美しいのは、海岸沿いだけではありません。牧場の町ワイメアでは、よく夕方に大きな虹を見ることがあります。入り日だけではなく、これも、サンセットの風景ですね。さて、星を見るために、夕方にサドル・ロード(*)へと向かいました。日の入りを見るため丘に登ると、周囲にうっすらと霧が出てきました。標高の高いこの辺りでは、よく霧が出ます。麓から見ると、山に雲がかかっているように見えるのでしょう。ふと見ると、自分の影が霧に映っていました。ブロッケン現象です。虹と同じで、ブロッケン現象は、朝や夕の光線が斜めに射す時に、よく現れます。影には後光のように虹色の光が広がっています。霧はすぐに薄くなってしまったので、一瞬の出来事でしたが、入り日の見せる幻想的な光景でした。

ハワイ島、ワイメアにかかる夕方の虹
ハワイ島、ワイメアにかかる夕方の虹
霧が薄くなってしまい、分かり難くなってしまいましたが、サドルロードで見たブロッケン現象
霧が薄くなってしまい、分かり難くなってしまいましたが、サドルロードで見たブロッケン現象
 
 毎年、12月はハワイ島以外の島についてもご紹介していますので、マウイ島とカウアイ島で見る夕陽についてもご紹介します。まずは、マウイ島でのサンセットです。

 ハレアカラから見る夕陽が素晴らしいことは、以前にもご紹介しましたが、ハレアカラ山頂で入り日を見ると、宿に帰ってくるのがかなり遅い時間になってしまいます。オナカも空くし、ちょっとそれは大変かなあ、と思う方には、ハレアカラの中腹の町、クラでサンセットを楽しむのもいいですよ。クラには、西マウイやラナイ島を一望できる場所がいくつもあり、ハレアカラ山頂から夕陽を眺めているような気分を味わえます。ハイウエイ沿いの公園でサンセットを楽しんでいた時のことです。ラナイ島に沈む太陽を眺めていると、頭上に大きなモノのケハイが。そのケハイは、なんと空から降りてくるパラセイルでした。慌てて、公園の隅へと避けながら、パラセイルを見ていると、見事に公園の芝生に着地しました。どうやらハレアカラから飛んできたようです。2人目のパラセイラーも、ちょっと危ないながらも無事着地。空から見るサンセットも、ステキなのでしょうね。


マウイ島クラから見るサンセット
マウイ島クラから見るサンセット
夕陽の中を飛んで来たパラセイラー
夕陽の中を飛んで来たパラセイラー
 
夕暮れのホオキパ・ビーチで波待ちするサーファーたち
夕暮れのホオキパ・ビーチで波待ちするサーファーたち
 夕方、カフルイからパイアの方へドライブしていると、同じ方向へ向かうサーファーをよく見かけます。なんとなく急いでいるように見えるサーファーたちの行き先は、パイアの少し先にあるホオキパ・ビーチです。仕事や学校が終わって、サーフィンをしに行くのでしょう。ホオキパ・ビーチは、サーフィン・ビーチ。サーファー、ウインド・サーファー、カイト・サーファーが、少しずつ離れたポイントでサーフィンをしています。高台にある展望台から一番近いのは、サーファーのポイント。サーファーたちの見事な波乗りを見ていると、どんどん時間が過ぎてしまいます。西マウイに沈む夕陽にオレンジ色に染まった海と、黒いシルエットのサーファーたち。今日最後の波に乗って、岸に戻って行くサーファーを見送って、ふとハレアカラを見ると、大きな虹がかかっていました。
 
 カウアイ島には2つ桟橋があります。一つはカウアイ島の北にあるハナレイ、もう一つは西にあるワイメアです。ところで、ハワイには桟橋があまりありません。あっても、既に朽ちていたり、桟橋に入れなかったり、なので、カウアイ島の桟橋はなかなか貴重なのです。夕陽に桟橋、こんなにいいシチュエーションはないでしょう。海の向こうにニイハウ島のシルエットがぼんやり見える、ワイメアの桟橋から見るサンセットもいいですが、滞在中に必ず来てしまうのがハナレイ桟橋の夕暮れです。夕暮れのハナレイ湾は、しっとりとした空気に包まれた特別な場所。誰もがのんびりとサンセットを楽しんでいます。自転車で来たカップルは、桟橋の途中で静かに海を見ています。少年の連れてきた犬は、なんだかとても嬉しそうに飛び跳ねています。穏やかに暮れていく、ハナレイ湾をぼんやり眺めている人たちは、みんなニコニコしているようです。一日の終わりに、夕陽を眺めるのは、なんだかとてもいいですね。

カウアイ島、ワイメア桟橋の夕暮れ
カウアイ島、ワイメア桟橋の夕暮れ
ハナレイ桟橋に沈む夕陽
ハナレイ桟橋に沈む夕陽

*サドル・ロードの走行については、レンタカー会社に保険が適用されるか、確認されることをお勧めします。

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