アロハ! 今年も世界旅行博が9月20日から22日までの3日間、横浜のパシフィコ横浜で開催されました。私たち、アストン・ホテルズもハワイパビリオンに出展し、大勢のお客様にブースへ来ていただきました。ありがと〜。読者の皆様の中に来場された方はいらっしゃますか?
ハワイ・パビリオンの特設ステージでは、ハワイから来日したダンサー、ミュージシャンによるフラ、ポリネシア・カルチャー・センターで大人気のチーフ、「シエル・アヴェア」のデモンストレーション、思わずわたしも参加したくなるほど、豪華なホテルの宿泊券が当たるフラフープコンテストにウクレレバンド「カヴァイハエ」のライブも毎日ありました。
来年は、10月に開催される予定との事ですので、今年来られなかった皆様もぜひ来年は足を運んでみて下さいね。
この標識を見ると、「ハワイに来たんだなぁ」と思います
(提供:近藤純夫氏) |
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さて、皆さんが、「あ〜、ハワイに来たんだなぁ」と思う瞬間は、どんな時ですか? ホノルル空港に降り立ち、ウィキウィキバスに乗った時でしょうか? それとも、なが〜い入国審査を終え、空港の外に出た時ですか? それとも、ダイヤモンドヘッドが見えた時でしょうか? 皆さんそれぞれ「ハワイに来たんだぞ!」と思う瞬間があると思うのですが、わたしはですね、ちょっと変わったところなんです。ホノルル空港からワイキキへH1のフリーウェイをワイキキ方面へ10分ほど車で走ると、LIKELIKE
HWY(リケリケ ハイウェイ)との分岐点があるのですが、このリケリケという何とも良い響きの標識を見ると、「あ〜ハワイに来たわ〜」と思うのです。
ハワイアン・ジュエリーに刻まれた「Ku'u
Ipo」の文字 |
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このリケリケは、ハワイ最期の王女、プリンセス・カイウラニのお母さんの名前です。今回はリケリケと恋人のイギリス人クレホーンとの叶わぬ恋を歌った、「Ku'u
Ipo I Ka He'e Pu'e One」をご紹介します。 題名にもある、「Ku'u Ipo」は、「Ku'u」=My、「Ipo」=Sweetheart、つまり私の愛しい人という意味ですが、ハワイアン・ジュエリーによくこの文字が彫ってあるのを見かけませんか?
歌のなかでは、恋人と一緒に歩いた、砂のさらさらした丘、小石が波で洗われている海、楽しい時を過ごした森がでてきます。どこも彼女にとっては忘れがたい場所なのでしょうね。わたし=リケリケは、「ここよ、私の声を聞いて、私はここにいるのよ」
と訴えるのですが、その声は届かなかったのでしょうか? 結局二人は結ばれなかったようです。いつの世も叶わぬ恋は、いい歌になりますね。この曲を習ったのは、フラを始めて半年位の時でしたが、今思うと、このしっとり感、深みのある詩を表現するには、まだまだ未熟な私でした。
ポリネシア・カルチャー・センターで大人気の「シエル・アヴェア」のデモンストレーション |
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ところで、この夏、意外な場面でこの曲を耳にしました。松たか子さんが主演したドラマ「東京物語」を見ていたら、ドラマの中でこの曲が使われたのでした。突然この世を去ったお母さんが残しておいたものを、子どもたちが見つけるシーンです。お母さんは、まだ小さかった頃に子どもたちからプレゼントされた品々を丁寧に小箱に入れ、大事に大事にしまっていました。葬儀の日、4人の子供たちは思いがけずそれらを見つけ、今は亡きお母さんを偲ぶのですが、このシーンにKu’u
Ipo I Ka He’e Pu’e One が流れました。曲と場面がとてもマッチしていて心に響き、改めて「あー、いい歌だなぁ」と思ったのでした。
■クウ・イポ・イ・カ・ヘエ・プエ・オネを収録したCD : The
Brothers Cazimero 「The First Two Albums」
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