アロハ!皆さん、夏休みはもう取られましたか?ながーい夏休みがうらやましい、学生さんたちもそろそろ新学期ですね。いやぁ、大人になって何がうれしいかって、それは宿題がない事ですよぉ。子供の頃、夏休みの宿題といえば、好きな科目はすぐに片づけるけど、苦手なものは最後までなかなか手をつけようとせず、そのくせ、やらずに登校するほど肝が据わっているわけでもなかったから、毎年8月末は苦しかったなぁ。
大人になって、宿題はなくなったけど、今習っているカヒコ(古典フラ)のチャント(歌詞)がなかなか覚えられず、四苦八苦しています。
カヒコはウクレレやギター、ピアノといった楽器の演奏を伴う軽やかなステップのアウアナ(モダンフラ)と異なり、チャンターが唱えるチャントとイプやパフといった打楽器のリズムに合わせて踊り、そのステップや振り、使われる衣装もアウアナとは大きく異なります。(このあたりの事は前回と前々回のアロハWEBカワラ版「ハワイ楽器(1)、(2)」に近藤純夫さんが詳しく書かれていますので、併せて読んで下さいね)
カヒコの基本スタイルは「Aiha'a」といって、ベタ足で膝を曲げより腰を低くし力強く踊るが特徴です。そしてカヒコには必ずオリ(踊りに入る前の歌詞)とメレ(踊りを伴う歌詞)があり、歌詞を暗記し、内容を理解しなければを踊ることはできません。今回わたしたちが取り組んでいるカヒコはなんと、ダンサー全員で踊りながら唱う!ので、ごまかしがききませーん。一緒に踊るフラシスターが覚えているのに、自分だけ「クチパク」は、すぐにばれますし、なにより仲間にも申し訳ないですものね。
ポリネシアカルチャーセンターで、見るカヒコは最高! |
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毎回、新しい曲を習う時には、ハワイ語の歌詞がクムから配られ、時には英訳がついていることもあります。歌詞の内容やその背景について教わり、振りのレッスンに入ります。
家に帰ってから、もう一度ハワイ語の辞書をひいて歌詞を確認したり、神話や物語に関するサイトを開いてイメージをひろげます。毎回、この作業はとても好きなのですが、歌詞を覚えるのは、本当に一苦労します。
中には一週間もあれば、オリと長いメレをあっという間に覚えてくる仲間もいるんですけどね。
歌詞が暗記できると、次は発音や抑揚に気をつけて詠唱できるようにします。ハワイ語は5つの母音(a,e,I,u,o)と12の子音があり、全ての音節が母音で終わります。また、日本語や英語にはない、「−」(カハコー)や「'」(オキナ)といった記号があります。たとえば、po'o
(=head, 頭)は、「ポ」と「オ」の間にほんのかすかに小さい「ッ」が入るような感じです。
ポリネシアカルチャーセンターで開かれる、ハワイアンスタイルの宴会「ハレオハナ」
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カヒコには軽やかなメロディや華やかな衣装はありませんが、シンプルで力強い踊りは、作り手やダンサーのメッセージが見る側に直接伝わってくるような気がします。
カワラ版の読者の皆さんも機会があったら是非一度カヒコを見てくださいね。「へぇーっ!これも同じフラ!?」と思われるに違いありません。でも、ワイキキのホテルのショーなどで見ることができるのはほとんどがアウアナ。ちょっと足を伸ばして、ポリネシア・カルチャー・センターまで行けば、本格的なカヒコを見ることができますよ。
ところで、今週入ったばかりのとっておきのニュースがあります。 毎年開かれる「世界旅行博」に私たちアストン・ホテルズ・アンド・リゾートも、ハワイ・パビリオンの一画に出展するのですが、今年のハワイ・パビリオンのスペシャル・ゲストとしてジェイク・シマブクロが参加し、ミニ・ライブを開いてくれることが決まったそうです。今年の「世界旅行博」は横浜のパシフィコ横浜で10月4日(土)、5日(日)の2日間開催されます。以前、このアロハWEBカワラ版の「アロハ・ピープル」のコーナーにも登場していただいた事もあり、また、日本で発売された2枚目のアルバム「クロスカレント」も大好評のジェイクの演奏をライブで聴けるなんて、今からとても楽しみです。詳しい日程や時間など決まりましたら、メールマガジンでお知らせいたしますので、ぜひ、皆さんも「世界旅行博」のハワイ・パビリオンに遊びに来てくださいね。そして、わたしたちアストン・ホテルズのブースでスタッフを見かけたらぜひ声をかけてください。みなさまのご来場をお待ちしております!
■関連ページ
・ハワイの楽器にはどのようなものがあるのか「特集:ハワイの楽器(1)」でご紹介しています。
・ハワイの楽器と文化の関わりを「特集:ハワイの楽器(2)」でご紹介しています。
・「アロハ・ピープル」のコーナーで、秘境案内人の近藤純夫がジェイク・シマブクロさんにインタビューしております。
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