ヒロ湾越しに望む朝日に輝くマウナ・ケア
(ハワイ州観光局提供) |
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フラを習っているものならおそらく誰でも知っている、最も有名なフラの祭典「メリー・モナーク・フェスティバル」が、今年も3月29日(日曜日)から4月2日(土曜日)までハワイ島ヒロで開かれます。
「メリー・モナーク」とは、陽気な王様という意味で、芸術、特に音楽やダンスを愛した19世紀のハワイ国王、デビット・カラカウアの愛称です。カラカウア大王を称えて1963年から始まったメリーモナーク・フェスティバルは、今年で42回目を迎えます。毎年イースター(復活祭)の日曜日、ヒロ湾に浮かぶココナッツ・アイランドで開かれる「ホオラウレア」と呼ばれるミュージック・フェスティバルから一週間のイベントが始まります。
クラフトショップではこのようなハワイの楽器も売っています
(ハワイ州観光局提供) |
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地元ヒロでは、無料のエンターティメントが多数開催され、たくさんのクラフトショップが店を並べます。クラフトショップでは、花のレイはもちろんのこと、珍しいフェザー・レイやニイハウ・シェル・レイ、そしてフラには欠かせない楽器のイプやイプヘケを扱うお店も多く出店します。これらはとても高価なものが多いのですが、見て歩くだけでもとても楽しいものです。
無料の前夜祭である「ホイケ」がひらかれる水曜日ころになると、普段はひっそりとしたヒロの町が多く出場者や関係者、その家族、そして日本を含め各地から訪れる大勢の観戦者で大変な賑わいとなります。
週の後半、木曜日になるとエディス・カナカオレ・テニス・スタジアムを会場に、女性のソロ部門「ミス・アロハ」、男・女のカヒコ(古典フラ)部門、男・女のアウアナ(モダンフラ)の部門毎に3日間の熱い大会が繰り広げられ、テレビ中継を通じてハワイの各島でも観戦することができます。
さて、メリーモナークまでいよいよ一ヶ月を切りました。クムやアラカイの叱責に耐え、家族の応援に暖かく見守られ、仲間同士で支えあい、参加者たちはいよいよ最後の仕上げに入っていることでしょう。この<熱さ>が見るものを感動させ、フラに携わるものなら誰でも「一度は見たい!」と思う大会になっているのでしょう。
中には大変高価なものもある貴重なニイハウ・シェル・レイ
(ハワイ州観光局提供) |
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今年初めて、わたしたちのハラウでは前夜祭のホイケに、男女合せて60名以上のメンバーで参加することになりました。フラを始めてまだ間もない頃、初めてメリー・モナークの舞台を見た時には、まさか自分が前夜祭とはいえ、同じステージに立つなんてまったく想像もできませんでした。
今年の前夜祭には、昨年に続き地元ヒロで大人気のジョニー・ラムホーの、ハラウ・カ・ウア・カニ・レフア、パワー溢れるカヒコで毎年大喝采を送られる、ハラウ・オ・ケクヒの参加も決まっているとのことです。観客の皆さんに「地元のハラウも良かったけど、君たちも素晴らしいパフォーマンスだったね」と言っていただけるよう強い気持ちを持ってラスト一ヶ月のレッスンに臨もうと思っています。
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