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第24回 メリーモナーク・フェスティバル 前夜祭出場日記
クマ

 アロハ、クマです。初めてのメリーモナーク前夜祭に出場して先週帰国しました。いつもの会社生活に戻ってあっという間に一週間が過ぎました。その間に出発前には咲く気配さえなかった桜が満開になり3日間の雨に打たれ、今ではすっかり葉桜に変わっています。なんとめまぐるしいこと!さて今回はメリーモナーク前夜祭出発から当日までの様子をお伝えします。

[3月29日 出発]

いよいよ、ハワイ島到着です。
いよいよ、ハワイ島到着です。

 あと2時間ほどで家を出て成田空港行きのバスに乗らなくてはならないのに、まだ荷物のパッキングが終わっていなかった。前夜祭用衣装に、その後のアラモアナ・ショッピング・センター、ステージ用と衣装だけでも5点、それにハラウお揃いのパーカー&Tシャツ、装飾品、メイク道具、裁縫道具、アイロンとどんどん荷物が増えていく。「忘れ物はないか?」何度も確かめる。パスポートと衣装さえあれば、あとはどうにかなる。衣装がないと…ステージに立てない!ロックしたスーツケースをもう一度開けて衣装を確認する

 2005年のメリーモナーク・フェスティバル前夜祭(ホイケ)に参加することが決まり、本格的なレッスンが始まってから約4ヶ月、とうとう出発の日を迎えた。総勢70名近くの仲間と初めての前夜祭出場のためハワイ島へ出発した。

[3月29日 ハワイ島到着]

終了を待ち構えていた次のチームのリハが始まりました。
終了を待ち構えていた次のチームのリハが始まりました。

 メリーモナークが開催されるハワイ島ヒロに到着後、ランチを清ませ大会の会場のエディス・カナカオレ・スタジアムに向かう。午後2時から5時までの3時間がわたしたちに与えらたリハーサルの時間だ。本番を明日に控え会場内はすでに客席が作られ、各ハラウのバナーが用意されていたりと、会場準備が着々と進んでいる。舞台回りのお花を準備していたのは、この大会ではおなじみのハワイ島ヒロのクム、レイ・フォンセカさんだ。

 「本番は一回だけ、今日のリハーサルが勝負だよ」という声が聞こえた。立ち位置やラインを中心に行われた、3時間のリハーサルはあっといま間に終わった。今はひとりの観客もいないこの静かなスタジアムが、明日はどうかわるのだろう?そしてわたしはどんな気持ちで舞台に立っているんだろう?

[3月30日 前夜祭]

イヴァラニさんの生徒さんたち
イヴァラニさんの生徒さんたち

 午前6時半起床。昨日はホテルに戻ってきてから食事、ミーティング、衣装のチェック、それから髪の毛を三つ編にしてもらってからベッドに入ったのが4時過ぎ。2時間半は眠れた。ハラウの旅行はいつも体力勝負!今回も毎日2〜3時間の睡眠になりそうだ。

 会場に入る前にヒロのクムフラ、イヴァラニ・カリマさんのお宅でランチをとり、身支度を整える。イヴァラニさんの大勢の生徒さんがわたしたちのティーリーフ・スカート、レイ、髪飾りを用意して待っていてくれた。

 今日の前夜祭は6時スタート、わたしたちの出番は7時半と聞いている。会場入りは4時、まず各自のメークからをとりかかり、最初のプログラム、プイリを使った「Hilo E」の衣装=赤いビスチェとティーリーフを身につける。

本番で使うティーリーフ・スカートを調整します。
本番で使うティーリーフ・スカートを調整します。

 ティーリーフ・スカートはイヴァラニさんの生徒さんたちがこれでもか!というくらいきつく腰の位置で締め、最後はひとりずつベンチに立たせ、イヴァラニさんが最終チェックをする。控室がプルメリアの甘い香りでいっぱいになる。「Hilo E」用の髪飾り&レイはイエローのプルメリアだ。衣装を着け終わったわたしたちを待ち構えたイヴァラニさんと生徒さんたちが次々と付けてくれてあっという間に26人のフラガールができあがった。

 スタンバイのためステージ袖に向かうと、ステージ上では最初の出演者、ハラウ・オ・ケクヒのカヒコがパフォーマンスの終盤を迎えていて、会場を大いに盛り上げている。ケクヒに贈られる観客席からのすさまじい声援と拍手、舞台を赤々と照らすスポットライトに思わず鳥肌が立つ。次はわたしたちが、あのステージに立つ番だ。

 「Mele Ohana Ka Hoku from Tokyo Japan」とMCに紹介され、最初のプログラム「カウラナ・オ・ヒロ・ハナカヒ」を踊るフラシスターを送りだす。今日用意された曲目はすべて開催地であるヒロに関する曲ばかりだ。懸命にレッスンを続けてきた、フラシスターを舞台の袖で見守る、「どうかみんながこのステージを楽しめますように!」

本番直前のフラシスター
本番直前のフラシスター

 「カウラナ・オ・ヒロ・ハナカヒ」のエンディングに続くドラムのビートが私たちの出番を告げる、スポットライトの中に26人の仲間と飛び込んでいく。「Hilo E」が終わると、ボーイズの踊る「ヒロ・フラ 」、「カ・ウルヴェヒ・オケカイ」をはさんで、ガールス51人全員で踊る、「クウ・プア・レフア」衣装の早替えのために走って控室に戻る。この衣装には、策が弄されている。ブルーの衣装が曲の途中で桜色の衣装に変わるのだ。「メリーモナークのステージに桜を咲かせたい!」というクムの思いを叶えるために、衣装担当者が試行錯誤を繰り返し、ようやく完成させた衣装だ。

 控室に戻るとついさっき、丁寧に身支度をしたプルメリアをはずし、ティーリーフ・スカートを脱ぎ「クウ・プア・レフア」の衣装を身につける。表がピンク、裏がブルーのこの衣装、変身前はピンクが少しでものぞいてはイケナイ。とてもひとりでは着ることができない。そんな時助けてくれるのが日本から駆けつけてくれた応援の方々だ。あちらこちらから、お助けの手が伸び、ステージへ送りだしてくれる。めいっぱい、急いだつもりでも着替えに思いのほか時間がかかってしまったようで、その間クムやボーイズにステージ上に呼ばれたアンクル・ジョージが2曲も歌を披露してくれていた。

 総勢51人で踊る「クウ・プア・レフア」。こんな大人数で一緒に踊るのは初めてだ。曲の終盤にさしかかり、いよいよブルーからピンクへ衣装が変わる瞬間がやってきた。練習ではひとり、ふたりうまく早変わりできず、ブルーの衣装のままということが度々あったが、さっと見渡すとどうやら全員無事に早変わりできたようだ。みんなの顔も安堵でホッとしたような表情になり、客席からの拍手に包まれエンディングを迎えた。

翌日の地元紙に掲載されたホイケの様子
翌日の地元紙に掲載されたホイケの様子

 翌日の地元紙に前夜祭(ホイケ)の様子が紹介され、「クウ・プア・レフア」のことが写真とともに掲載されていた。観てくれた人がわたしたちのパフォーマンスに少しでも「おおっ!」と思ってくれたのなら、大満足だ。一方自分自身の出来としてはまだまだ満足のいくものではなく、もっともっとうまくなりたいと心から思った。

 競技会に参加し、普段練習の成果を発揮したいというのもひとつの姿であるが一方、競いあうことのないフラもある。そんなゆるりとしたフラを経験することのできる、「エ・ピリ・カコウ」というワークショップがフラ発祥の地といわれるカウアイ島で毎年1月に開催されている。そのワークショップにアロハカワラ版の「ミノリのカウアイ日記」担当のミノリさんが今年参加されたそうで、詳しい様子をこの号から紹介してくれるそうだ。オアフやマウイからも毎年大勢参加する人気のワークショップといわれている「エ・ピリ・カコウ」。どんなワークなのか、今回の「ミノリのカウアイ日記」が楽しみだ。


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