日本のハワイからアローハ！
　日本フラ文化発祥の地とも言える「スパリゾートハワイアンズ」から、ハワイにもない「フラ・ミュージアム」についてのレポート。今回はレイの展示についての特集です。

レイと信仰の世界を紹介したパネル

　ハワイといえば、まず思いつくものの一つがレイです。レイとひとくちにいっても、貝、植物、鳥の羽、そして動物の歯のレイなど様々ですが、何といっても代表的なのは花のレイだといえます。ホノルル空港に着いただけで、どこからともなく漂ってくる花の香り、ハワイの人々は、レイを生活の一部として使用しています。フラダンサーにとっても、レイは欠かすことができないもので、その美しさを一層引き立てる装飾品としての役割だけではなく、踊りの一部になっているといっても過言ではないほど、とても大切な存在です。

　皆さんの中には、豪華な花々のレイの美しさに魅了されて、フラを習いはじめた方も多いのではないでしょうか。しかし日本では、なかなか生花のレイに出会い、それを身につけて踊るチャンスは少ないものです。ホイケ（発表会）などで、本物のレイで踊った方は、きっといつもの自分との違いを感じたはずです。

　「フラ・ミュージアム」では、ハワイ文化の代表格であるレイにこだわり、展示を行っています。レイに使用される草花と、そこに込められた深い想いなどを、パネルと美しい写真で紹介しています。様々な素材で作られたレイの数々を一目で見ることができるので、必見です。

マイレ・レイのプリザーブド

　特徴的なのは、ドライやプリザーブドにしたレイの数々です。ハワイから持ち帰った生花のレイを、特別な処理をほどこし、極力美しい状態で展示しています。現在展示中なのは、チューブローズ、ロケラニ、ランタンイリマ、ホワイトジンジャー、マイレのレイ。約半年から１年のサイクルで、花の状態に応じて内容をその都度変更しています。

　素敵なレイをドライにすると独特の雰囲気が出るから不思議です。ジンジャーやプアケニケニなどは、どうしても変色してしまうのですが、イリマやロケラニなどは、かなりよい状態を保つことができます。

　ハワイから持ち帰ったレイをドライフラワーにする作業は、日本に育つ花を使ってオリジナルのレイを編みあげるレイメイカーのUMAHANAさんにお願いしています。 今回、チャレンジして大成功だったのが、マイレ・レイのプリザーブドです。プリザーブドフラワーとは、溶液を使用して加工された花のこと。一旦、マイレに脱色と脱水をかけます。その後、染料を用いて元の色となるよう、忠実に着色します。その結果、とても鮮やかで美しい状態を保ち続けます。 ハワイでは、使用されたレイは自然に帰すことが一般的とされていますが、乾燥した状態で長く保管しておく家庭も多いようです。「フラ・ミュージアム」では、ハワイのクムやダンサー、さらには日本のレイメーカーの皆さんが持参したレイにも出会うことができます。現在、フラ発祥の地のひとつとして知られるカウアイ島の方が持参されたモキハナのレイが、自然乾燥の状態で置いてあります。地元ハワイでも、このレイの現物を見たことがある方は非常に少ないはず。どこに置いてあるか？は来てのお楽しみ。前を通るだけで、美しい香りがしてきますよ。

ダウンタウンのシンディーズ・レイ

　ちなみに、ハワイでレイの購入と写真撮影でお世話になっているのは、ホノルルのチャイナタウン・マウナケア通りにある「シンディーズ・レイ」。数あるレイショップのなかでも、豊富な品揃えでいつも賑わっています。営業時間も長く、日本に持ち帰る際は保冷剤などの対応もしていただけるので安心です。特別なオーダーがある場合は、事前に連絡しておくことをお奨めします。ホームーページにはレイの写真が満載されており、見ているだけでうっとりしそうです。

CINDY'S LEI SHOP
http://www.cindysleishoppe.com/　
※残念ながら日本への空輸は行っていません。

　このように、「フラ・ミュージアム」は見所がいっぱいで、ハワイ・ファン、フラ・ファンなら一度は訪れてみたい場所です。ハワイアンズでは、東京・新宿・横浜・さいたま・西船橋から、何と交通費無料の送迎バスを運行（※宿泊者限定です）していますので、是非チェックしてみてください。

フラ・ミュージアム（スパリゾートハワイアンズ内）
〒972-8555福島県いわき市常磐藤原町蕨平50番地
TEL： (0246)43-3191（大代表）
URL： http://www.hawaiians.co.jp
ミュージアム開館時間： 10:00〜18:00
※ハワイアンズの営業時間は曜日によって変動
※ハワイアンズの入場料のみで観覧可