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日本のハワイからアローハ！
日本フラ文化発祥の地とも言える「スパリゾートハワイアンズ」から、ハワイにもない「フラ・ミュージアム」についてのレポートです。
フラ・ミュージアムでは、日本人写真家が撮影した昭和30年代のハワイ「日本人が見たハワイ展」を開催しております。
作者は、大正14年生まれの写真家渋谷高弘さん（84歳）。海外旅行自由化の前の昭和30年代、渋谷さんがハワイで実際に撮影した写真の数々を展示しています。日本人、それも写真家が撮影した50年前のハワイの写真は、歴史的資料としても大変貴重なものです。今回の展示は平成20年2月から実施していた「憧れのハワイ写真展」に続き、渋谷さんによるシリーズの2回目となります。渋谷さんは、当時フリーの写真家として約4年にわたり、毎年それぞれ1〜2ヶ月の間、継続してハワイに滞在した経験を持ち、日本人の視線で様々な作品を残しています。撮影したネガフィルムの本数は数百本。現在フラ・ミュージアムでは、渋谷さんの了解を得て、その貴重な資料のデータ化を進めています。
写真は、主に日系人のくらしなどに焦点をあてています。明治時代に開始した日本からの移民も、昭和30年代にもなると、しっかり現地に根を下ろしてきている様子がよくわかります。なかでも、日本映画の専門館「日本劇場」の写真は、ダウンタウンにある日本人街の中心的な施設として、特徴的な文化を形成していたことを物語っています。また渋谷さんは、ハワイ滞在中マスコミからの求めに応じて、ロケなどで訪れていた芸能人を現地で取材し、それを日本に送る仕事も行っていました。当時一世を風靡していた朝丘雪路さんの懐かしい写真も見ることができます。
渋谷さんは、「あのころは本当にいい時代で、ハワイに行くと可愛がられ、現地の人達にもとても大切にされた。帰国するときなどは、お餞別としていろいろな方から20ドル紙幣をいただき、日本に持ち帰ると貨幣価値の違いからかなりの金額となり、次回の旅費になった。ますますハワイが好きになった」と振り返っています。
スパリゾートハワイアンズは、海外旅行自由化（昭和39年）直後の昭和41年1月15日に「常磐ハワイアンセンター」として開業し今年で44年を迎えました。創業の趣旨にも合致するこの写真展は、テーマを変えながら今後も継続していく予定です。
渋谷さんから寄せられたこの写真展のプロローグをご紹介します。
50年前、ハワイを観光で訪れる日本人は全くといっていいほどいなかった。
セピア色の写真を見ると、あの頃の熱い感情が浮かんでくる…。
太平洋上に浮かぶ、パラダイス ハワイはいったいどんなところだろうか…。
青い空と碧い海、常夏アイランドに彩る美しい花々。
そして、世界の国々から訪れる観光客をエキゾチックに迎えてくれる、フラダンスのショー…。
椰子の並木の向こうに見えるワイキキビーチ…。
夢に描いたハワイに、今、私はカメラを持って立っていた。
＜渋谷高弘さんのプロフィール＞
1925年東京本郷生まれ、日本大学芸術学部写真学科卒。
もともとフリーで新聞・雑誌等に組写真と文を提供して50年ほど続け、まとまると「お魚列島うま味旅行」（日地出版）、「こんなにおいしい日本列島」（廣済堂出版）を出版したり、ラジオ日本では毎週、釣り情報を11年続ける。旅先の美しい自然を写してその土地の料理を食べて写すのがライフワーク。（社）日本写真家協会会友。日本旅行作家協会、東京レジャー記者の会、ラジオテレビレジャー記者会所属。
このように、「フラ・ミュージアム」は見所がいっぱいで、一度は訪れてみたい場所です。ハワイアンズでは、東京・新宿・渋谷・横浜・さいたま・西船橋から、何と交通費無料の宿泊者限定送迎バスを運行していますので、チェックしてみてください。（5/31までの期間限定で、仙台便も運行中です）
フラ・ミュージアム（スパリゾートハワイアンズ内）
〒972-8555福島県いわき市常磐藤原町蕨平50番地
phone (0246)43-3191（大代表）
URL http://www.hawaiians.co.jp
開館時間10:00〜18:00
※ハワイアンズの営業時間は曜日によって変動
※ハワイアンズの入場料のみで観覧可
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