日本のハワイからアローハ!
日本フラ文化発祥の地とも言える「スパリゾートハワイアンズ」から、ハワイにもない「フラ・ミュージアム」についてのレポートです。
今回はカワラ版ニュースでもお知らせした期間限定「アンのハワイアンキルト展」についてご紹介します。
ミュージアムでは7月14日から、アロハWEBカワラ版「キルト・パラダイス」でおなじみ、アンさんこと藤原小百合さんの作品を展示しています。
アンのハワイアンキルト・スタジオ&ショップの主宰者であるアン(藤原小百合)さんは交換留学生として高校生活を送ったオハイオ州でパッチワークキルトに出会いました。メリーランド大学卒業後、ハワイに移住。マウイ島のホテルハナマウイのベッドカバーを見てハワイアンキルトに一目惚れ。以来、本業の仕事の傍らにハワイアンキルトのベテラン伝承者たちから、その歴史、伝統、技術、そしてハワイ女性のライフスタイルを習得しました。
米航空会社のフライトアテンダント時代の2001年には、勤務ベースでもあったニューヨークで同時多発テロが発生。日本の千羽鶴のキルトモチーフをデザインし、様々な国の人々によって完成した巨大な千羽鶴のハワンアンキルト「フレンドシップキルト」を完成させ、手渡しで寄贈しました。この作品は2012年、ワールド・トレード・センター跡地に完成する博物館にも展示が決定しているそうです。また、毎年3月に実施されるホノルル・フェスティバルでは、5年連続でハワイアンキルトのブースを設置し、大好評を博しています。
2008年9月には、著書2冊目である「ハワイ、花とキルトの散歩道」(ダイヤモンドビッグ社)を発表し、ハワイアンキルトを通して、キルトだけの枠には留まらずハワイの自然を存分に紹介しています。また、2004年5月に発表した「のんびりチクチク ハワイアンキルト(SSコミュニケーションズ)」はキルターの教科書として、今でも人気を集めています。
アンさんは、いまでは“アンティ”と呼ばれるハワイ在住のベテラン・キルトマスターたちからも信頼され、若き伝承者として一目置かれる存在となっています。“アンティ”たちからハワイアンキルトの文化と歴史と同時に、ハワイ女性のライフスタイルも学びました。また、デザインのベースとなるハワイの植物の勉強をするなど、ハワイアンキルトを軸としてハワイの真髄にも触れて来ました。祖母から母に、母から娘に伝え継がれてきた「アロハ(愛)の伝承」にもこだわっています。
そんなアンさんのキルトスタイルは、「肩の力を抜いた優しいハワイアンキルト」として多くのファンを魅了しています。アン・オリジナルデザインのキルトには、デザインのどこかに必ず「愛」をテーマとした「ハート型」が隠れているのが特徴です。
アンさんのハワイアンキルト伝承のコンセプトは、「ハワイアンキルトは、ハワイという特別な場所の文化と歴史の証し。上手な作り方よりもまず先に、その魅力に触れていただくこと。ひと針ひと針、縫い進んでいくごとにアロハスピリットで心が癒されていくこと。そして何よりも深い愛情で作品を作ること。」です。
15年前にハワイアンキルトを始めるきっかけとなった、ホテルハナマウイの部屋の中は、自然のオフホワイトやアイボリーなど、目に優しい色で統一されていました。ハワイアンキルトのベッドカバーの色はオフホワイトにパステルグリーン。本当に素敵な、素敵なできごとでした。
会場には、本年3月に開催されたホノルル・フェスティバルでお披露目された「王冠とハワイ8島のサンプラーズキルト」など7作品が展示され、毎日夏休みを利用して来場される家族づれなど、大勢のお客様を楽しませております。
本展示は、来年1月16日(日)まで開催されています。カワラ版読者の憧れ アンさんの作品に直接出会うことができる大変貴重なチャンスです。この機会をお見逃しなく!!
このように、フラ・ミュージアムは見所がいっぱいで、一度は訪れてみたい場所です。ハワイアンズでは、東京・新宿・渋谷・横浜・さいたま・西船橋から、何と交通費無料の宿泊者限定送迎バスを運行していますので、チェックしてみてください。
フラ・ミュージアム(スパリゾートハワイアンズ内)
〒972-8555福島県いわき市常磐藤原町蕨平50番地
phone (0246)43-3191(大代表)
URL http://www.hawaiians.co.jp
開館時間10:00〜18:00
※ハワイアンズの営業時間は曜日によって変動
※ハワイアンズの入場料のみで観覧可
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