ハワイ諸島最大の、そしてもっとも新しい島、ハワイ島。この諸島が火山活動によって生まれたこと、そして地球の創造について感じさせてくれます。
島の西側に位置するコナ国際空港を出て、クイーン・カアフマヌ・ハイウェイ(19号線)を北上する間も、黒々とした古くごつごつとした溶岩流の跡が目に入ります。ハイウェイからはなだらかな傾斜の先に海岸線を見下ろすことができます。北上を続けると白砂のビーチ、ハプナビーチがあります。クイーン・カアフマヌ・ハイウェイ(19号線)をさらに進むと、左手が島の一番古くに形成された地域、コハラ半島です。ホノカア・タウンでクイーン・カアフマヌ・ハイウェイを降りていくと、その先にはワイピオ渓谷展望台があります。ワイピオ渓谷は長い年月の間風雨で侵食され、小川や滝があり、植物が茂っていて、これまで通ってきたサウス・コハラ・コーストの風景とはまったく趣が異なります。
逆に、島の西側にあるヒロ空港からママラホア・ハイウェイ(11号線)を南下していくと、キラウエアがあります。キラウエア・カルデラから海岸の方へ下って行くチェーン・オブ・クレーターズ・ロード付近は火口がいくつも集まっていて、昔の活発な火山活動が想像できます。島の南東部は今も溶岩が流出し、成長を続けています。
島の中央部には 4,000メートル級の山が2つあり、雪が降ることもあるマウナ・ケア(4,205m)とマウナ・ロア(4,169m)の雄大な姿を望むことができます。ハワイ最高峰のマウナ・ケア(「白い山」の意)の頂上には様々な国の天文台が設置されていて、日本の国立天文台すばる望遠鏡もあります。頂上からは雲海の中にマウイ島のハレアカラが頭を出しているのを見ることができます。また美しい星空を楽しむこともできます(頂上はかなりの寒さなので、防寒着が必要です)。マウナ・ロア(「長い山」の意)は、その名の通り裾野がとても長く傾斜がゆるやかなので、あまり高さを感じさせません。
この2つの高い山が北東から吹く貿易風を遮るため、山の北東側は雨が多く、山の南西側は乾燥した気候です。このように高度や気候によって、一つの島の中でも地域によってその表情は様々です。ゆったりとしたリゾートライフを楽しみたい方、雄大な自然を満喫したい方、マリンスポーツやゴルフ、乗馬などが目的の方など、どなたでもこの島は受け入れてくれるでしょう。 |