■二つの大きな島が合体したマウイ島
ハワイ諸島で2番目に大きなマウイ島は、"The Valley Island〜渓谷の島"とも呼ばれ、美しい山々や滝、ビーチに恵まれています。また、島の形は女性の上半身に似ていると言われています。
島の空と海の玄関口、カフルイを中心に、カアナパリやカパルアといったリゾート地やラハイナがある西マウイと、ハレアカラやワイレア、ハナが位置する東マウイから成っています。これはマウイ島創世期に、西マウイと東マウイのそれぞれの火山から溶岩が流れ続けたことによって、カフルイ湾〜マアラエア湾のところで1つにつながり、今の形になったからです。
■観光の中心 古都ラハイナ
西マウイのラハイナは、クルーズやシュノーケルツアーなどの出港地としても活気がありますが、ここはハワイの島々を王国として統一したことでしられるカメハメハI世の時代からカメハメハIII世が首都をホノルルに移すまで、王国の首都として賑わっていました。このころ、アメリカからの捕鯨船がハワイ諸島に来航し、ラハイナはアメリカ捕鯨船団の基地となります。捕鯨が盛んになっていた1828年、マウイ島初のサトウキビ工場が運営を始めました。その後工場の数が増え、統合を繰り返し規模が拡大していきますが、次第に規模が縮小され、現在はマウイ島には工場が1箇所残るのみです。
■地上の天国ハナと天空界ハレアカラ
東マウイには「天国のハナ」とも呼ばれ、単独飛行で初の大西洋横断に成功したチャールズ・リンドバーグが愛した自然豊かなハナの町があります。貿易風の風上側にあたる北東側は、緑や滝が多く見られ、「七つの聖池」(Pools of O'Heo)がハナの南にあります。カフルイからハナまで約52マイルほどのハナ・ハイウェイは曲がりくねった道として知られ、617あると言われるカーブと車一台しか通れない橋が60近くあり、東へ行くにしたがって細くなっていきます。道の両側には様々な花や樹木、滝などが見られ、旅人の目を楽しませてくれます。
東マウイの中心、サンライズや自転車のダウンヒルでも知られる標高3,055mのハレアカラは海面から出現したのが100万年〜150万年前頃と言われる休火山で、山頂から東の方向にはシンダーコーン(噴石丘)が見られます。また珍しい植物シルバースウォード(銀剣草)も見られます。
■マウイ島の自然
世界的に有名なカアナパリ・ビーチや、2006年の「アメリカズ・ベスト・ビーチ」に選ばれたフレミング・ビーチ(カパルア)を始めとするビーチ・パークやゴルフコースがマウイ島の西海岸のカアナパリやワイレアを中心とするリゾート地区周辺にあります。ハレアカラの裾野に広がるクラは、マウイ・オニオンなどの農業やプロテアなどの切り花業が盛んです。ハワイに二つしかないワイナリーの内の一つ、「テデスキー・ワイナリー」もハレアカラの裾野にあります。冬にはホエールウォッチングが人気のアクティビティ。
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