カウアイは別名を「ガーデン・アイランド」とも呼ばれるように、ハワイ諸島の中でもとくに緑や花が美しく、島全体がよくできた庭園的な魅力を持っている島。カウアイを訪れた知人の家族が訪れてみるというのに便乗して、北はナ・パリ・コースとへと向かう道すがらにある「リマフリ・ガーデン」へ庭園散歩に出かけてみることにした。
「リマフリ・ガーデン」の開園は1976年のこと、もともとはハワイアンが農耕地として使用していた場所だったそう。407ヘクタールという壮大な土地に、ハワイを代表する樹木や植物がトレールに沿って植えられている。ご存じの方も多いと思うけれど、ハワイアンと植物の関係はとっても深い。儀式に使用されたり、あるいは神聖な土地への敬意を表すために捧げられたり、もっと生活に密着した中で親愛や感謝の気持ちを表すために贈られるレイ(花輪)や、薬や美容のためにも樹木や花が使われてきた。そんな植物とハワイの人々の関わりを分かりやすく見せてくれて、ちょっとしたトレッキング気分も味わえる園内は、常にたくさんのボランティアによって手入れがなされ、それぞれの樹木には見やすい表示プレートがついている。入場料が10ドルかかるけれど、ちょっと感激するくらいの立派なガイドブック(日本語翻訳版もあり。ただしこちらは在庫切れしている時も多いよう)がもらえるし、雨降りに備えてカッパ(雨具)や傘なども用意されているという丁寧さも嬉しい。
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