結婚式場の受付に置かれた手作りの刺繍のサインボード |
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さて、今日は結婚式当日。手作り結婚式というので、私とWarren(主人です)も朝から、結婚式後のパーティ会場を飾るフルーツやらを買いに朝からストアをまわる。家からコテージに向かう道すがら、パイナップル、マンゴー、パパイヤなどをどっさり買い込みつつ、車を走らせる。結婚式日よりの、快晴の気持ちの良い日だ。
控え室になるコテージに到着すると、花嫁の着付けの準備が着々と進んでいるところで、メイクさんが友だちのヨッチャンを晴れの日にふさわしく、華やかな花嫁さんに仕上げていくところだ。ブライド・メイドを務める私たち3人の友人も、お揃いの衣装に着替える。髪の毛に飾るプルメリアの花も自分たちで摘みにいく。ブーケやレイが到着して、コテージの中はハワイらしい香りでいっぱいになっていく。日本から来た彼女たちの家族も、女性はゆったりとしたムームーやサンドレスに、男性はアロハシャツに着替え、あとは本番を待つばかりだ。
結婚式は敷地内の庭にある、大きなバニヤン・ツリーの下で。木陰になった一画にイスを並べて、青い海を左手にのぞみながらの気持ちの良い式となった。これまでにもたくさんの式に参列してきたけれど、ハワイでの結婚式に参加させてもらうのは、私には初めての経験。友人知人が待つバニヤン・ツリーの木の下へ、花嫁花婿が向かってくる間も、誓いの言葉を交わしリングを交換する間も、心地の良い風がずっと吹いていて、新しい暮らしへの一歩をこんな空気の中で迎えるなんて、シアワセなことだなぁなんて思う。きっと二人の気持ちの中に、大切な日として、印象深く刻み込まれたに違いない。
数時間後に、やはり同じ敷地内にある大きなコテージでパーティが行われた。パーティが始まるまでの間、式に参列した人々は、ドレスやアロハを脱いで、プールで泳いだり、ハンモックで昼寝をしたり、それぞれに楽しい時間を過ごしていたようだ。ちなみにWarrenはとっとと近くの海へサーフィンに行ってしまった。私もプールで暑さをぬぐって、時間を過ごした。
パーティは夕暮れ前から暗くなるまで数時間にわたった |
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夕暮れ近く、まだあたりが明るい中、パーティは何気なく始まった。しばらくすると、ハワイアン・ミュージックのバンドが入って、ギターとハワイアン・ソングでパーティに音を添える。料理はビュッフェ・スタイルで、ロミロミ・サーモンなどハワイアン料理を中心にしたものが並ぶ。とくに日本からの参列者には珍しいものばかり。カジュアルで楽しい雰囲気の中、海側では夕陽が空を朱く染めて、少しずつ空が夜に向かって深まっていく。そしてとっぷりと陽も暮れた頃、パーティはお開きとなった。
この結婚式は、花嫁の「こんな式にしたい」というたっての願いを形にしたものだったけれど、きっと参列した人々にも心地の良い時間をあたえてくれたに違いない。ハワイで結婚式を挙げたいという日本人が多いと聞くけれど、どうせハワイで挙式をするなら、こんな風に、ハワイらしくカジュアルに、海からの風やプルメリアの香りをたっぷり感じられるウエディングなんて、いいのではないかなと思うのだった。
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