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フラワーエッセンス (3)

ミノリ・K・エバンズ

ケンさんのカウンセリング室への階段

 ケンさんのエッセンスは、102種類。その他に宝石やクリスタルのエッセンスが46種類。フラワー&クリスタルのコンビネーション・エッセンスが33種類。これらに加えてパートナーとの関係を高めるエッセンス、浄化のエッセンス、滝・川・雲のエッセンスなど、たくさんのエッセンスが揃う。と前号の終わりで紹介したけれど、フラワー・エッセンスの存在を知らなかった方には、頭の中に「?」マークが氾濫しているのでは?と、書いた。事実、私は「えっ、雲? 川? 滝? いったい何を言っているの?」と思ったものだ。これらは環境エッセンスと呼ばれる種類であるらしい。フラワー・エッセンスは、天然水に花を浮かべて、その水の波動を通じて、花から出たエネルギーが液体に転写される、ここまでは理解できる。でも、雲と天然水を入れたボウルには、すごく距離があって、しかも直接にその2つは、物質的に触れ合わない……。それはつまりこういうことらしい。エネルギーを持っているものであれば、それらすべてからエッセンスを作ることが可能だという。動物、生物、山や川やセレモニーの場といった抽象的な環境スポット、それから、自然界にある有形物を越えたスピリット(精神性)や妖精たちと波長を合わせるという方法で、エッセンスを作ることもできるという。現に、ケンさん自身の会話の中にも、「ナチュラル・スピリット」「妖精」「植物たちからのメッセージ」に耳を傾けるといった表現がたくさん出てきた。


ヘイアウを囲む岩に埋め込まれたクリスタル

 私は残念ながら妖精を見たこともないし、そういう存在について深く考えたこともなかったので、最初は「? ? ?」という状態だったのだけれど、こういうことなのかなぁと自分なりに解釈してみた。それぞれの場所に、独特のエネルギーがあることは私も感じる。(とくに歴史の長い場所や、昔から変わっていない自然の深いところでは)もちろん、生き物すべてにエネルギーがあるのも感じる。そして、都会で便利で文化的な暮らしを長く続けてきた私には、創造力というものが欠け気味であるのかもしれないな〜と思ってみる。「妖精」ときくと、背中に羽の生えたフワフワした小さな生き物がその辺りをふわふわ飛んでいる姿を思い浮かべてしまう。「植物からのメッセージ」と聞くと、樹木から直接人間世界の言葉が聞こえてくると思ってしまう。どうやら、この貧困な私の創造力が、ケンさんの話を不思議世界のものにしている部分があるのかもしれない。ケンさんに送られてくる自然界からのメッセージは、もっと抽象的で、波長とか波動とか、空気やらを通じて、感覚的に彼の中に入ってきているのだろう。そして、こういった抽象的なものを理解したり、信じたりするのは難しいし、「信じる者だけに見える、信じる者だけに感じられる世界」でもある。そして、こういった感覚的なことというのは、自然との接触が深いほど容易で、浅いほど難しいことなのだろう。


クリスタルの拡大写真

 ケンさんと会ったあと、「この世に存在するあらゆるものにエネルギーがある」ということに注目して暮らしを眺めてみると、なるほど、と思うことばかりだ。そして、それは何だか、素晴らしいことなんじゃないかと静かに興奮してみたりもしている。大阪の町中にいて、この感覚を感じられるかというと、それは少し難しいかもしれない。

 便利で、人間中心の世界で、人工的なものばかりに囲まれて暮らしていると、五感で何かを感じたり、判断したりする機会がほんとうに少ない。目に見えないもの、感覚でしか捉えられないものを信じられる、それに何かをゆだねられるというのは、人間として、なかなかいい感じに暮らしていけていることなのかもしれないな、と。


向かって左がミスト。真ん中と右がエッセンス

 ともかく。「病は気から」という言葉もあるように、信じるものだけが救われる世界のお話ではある。でも、病院で処方される化学的な薬とかじゃなくて、ラワー・エッセンスのように、自然界からのエネルギーが、自分の持つアンバランスな部分を、バランスよく調整するのを手伝ってくれるなら素直に嬉しいなぁと思う。きっと「それは楽しそう」って柔軟に信じてみるココロでラワー・エッセンスを試してみれる人には、そういう柔らかい感情や気持ちが、物理的な面でも変化を招いて、心身のバランスを治していくのだと私は思うのだ。

 フラワー・エッセンスは薬品ではない。同じ症状を持つすべての人に効くわけではないけれど、フラワー・エッセンスに共感できる人には、薬品よりももっともっと効力を発揮するのだろう。即効性が低いということもあり、なかなか持続して使用する人が少ないという側面もあるようだけれど(3週間〜1ヶ月は試した方がいいらしい)、静かにじっくりと心身にしみ込んでいった結果、エッセンスを通じて、自然とつながる力が回復する効果もあるという。そういう点では、都会で暮らしている人にとくにオススメといえる。


調合前のカウンセリング風景

 ところで、ケンさんのラワー・エッセンスを試してみたい方は、下記メールアドレスまで。ケンさんは調合もしてくれるけれど、それには彼の自宅を訪れる必要あり。ちなみに私はカウンセリングをしてもらった。ふたつ横並びになった輪っかの左側に私が立って、右側にケンさんが立つ。数分の瞑想(!?)をして、その間に私の身体から出ているエネルギーをケンさんが感じ取り、それにあったエッセンスを選択してくれた。結果は……「えっ、なんで分かるの?」と私は小さく叫んでしまった……。調合の方は、その場でケンさんが数種のエッセンスを混ぜて、その人だけの1本を作ってくれる。

 またケンさんはこういう話もしてくれた。ケンさんの作ったエッセンスは、世界でもトップ・レベルのサイキック・パワーを持つと言われるエリックが、その効力をすべてチェックしている。ただ、すべての作り手が出来上がったものの効力を確認しているわけではないらしい。ビジネス的な意図によって、すべてに効くエッセンスなんていって売られている場合もある。そういうのを見極めたり、自分に合うブランドを探すのが難しいところでもあるね、と。

 ケンさんのフラワー・エッセンスにはカウアイのあらゆるエネルギーが入っている。「カウアイに住みたい!」と思いながら、毎朝、満員電車に揺られていた頃、ヘッドホンごしに大好きなMakaha sonsのCDを聴いていた。気持ちが疲れてきたなと思うと、カウアイの波や風や満月をなるべくリアルに心に思い浮かべて、心身のバランスを取るようにしていた。フラワー・エッセンスはそんなことの延長上にあるのだと思う。あの頃、ケンさんのフラワー・エッセンスを知っていたら、私はすぐさま、それを手に入れて、カウアイのエネルギーをポトポトと口の中に落としていたに違いない。

 最後にケンさんが私にこう言った。「ボクもキミもカウアイに導かれて、ここに惹かれて移住してきたよね。ボクにとってカウアイは“ここしかない”って思えた場所だった。この島が持っている独特のエネルギーや魅力を、みんなに伝えていくと、もっとボクのフラワー・エッセンスのが理解しやすくなるんじゃないかな」と。たしかに、ケンさんのフラワー・エッセンスには、カウアイのエネルギーがつまっている。カウアイの花、樹木、雲、川……。そんなカウアイの独特のエネルギーについては、これからのいろいろなレポートを通して、じっくりお伝えしていきたいと思っています。

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