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カパア・タウンをホロホロする その3
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ミノリ・K・エバンズ |
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前2号に続いてホロホロしているカパアの町。ここは、カフェやブティック、お土産物屋さん、フルーツ・スタンド、楽器屋さん、アート・ギャラリー、ジュエリー・ショップといった観光客の人が楽しめるお店が軒を連ねている一方で、クリーニング屋さん、ロコの人に人気の高いプレート・ランチのお店など、暮らしと密着した雰囲気も併せ持っているのがおもしろい。もちろん、観光客とロコの双方に利用されているお店もある。
「Kauai Cycle and Tour」のオーナー、ブルース。 |
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前回紹介した「Olympic Cafe」(オリンピック・カフェ)と「Island Hemp &Company」(アイランド・ヘンプ アンド カンパニー)の間にある「Kauai Cycle and Tour」(カウアイ・サイクル・アンド・ツアー)は自転車屋さん。現在はツアーは扱っていないそうだけれど、自転車(マウンテン・バイク)のレンタルが利用できる。歩いてホロホロするのも楽しいけれど、ここで自転車を借りて、この辺りを含めた一帯を自転車でまわってみるのもかなり楽しそうだ。とくに滞在しているのが、カパアやワイルア、ワイポウリ辺りのコンドミニアムやホテルなら、エクササイズにもなって良さそうかなと思う。ハイウエイから道を一歩外れると、そこには庶民に愛されるビーチやビーチ・パークがあったり、毎週水曜日にはABCストアの裏手でファーマーズ・マーケットも開催されている。
「Kauai Cycle and Tour」店内では島の地図を前にツーリング計画を練る人姿 |
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自転車でひょいとマーケットをのぞいて、地元で採れた野菜やフルーツを買って、コンドミニアムで料理してみるなんて、ちょっと暮らすようにカウアイを楽しめていいかもしれない。「Kauai Cycle and Tour」に話を戻すと、自転車のレンタルは一日$20、3日間$50、一週間$95。町を走るだけじゃなくて、もっと果敢にサイクリングを楽しみたい人にはフル・サスペンションのマウンテンバイクのレンタルもあり(価格は高くなります)。オーナーのブルースは、柔和な雰囲気のいかにも声をかけやすそうなオジサン。「どこへ行ったら何を楽しめるか、なんでもアドバイスするよ」とのこと。例えば、一週間の滞在の3日間を自転車にしてみるというのも経済的にも健康的にもいいかもしれない。ただ、忘れてはならないのは、カウアイは小さな島なので、道のアップ&ダウンが激しい土地柄だということ。計画は自分の体力と十分に相談した上でお立てください。町中の日中は、日光もキツイ。
「Kauai Cycle and Tour」の外観 |
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「Kauai Cycle and Tour」を今度はワイルア方面(空港方面)へ戻るかたちでホロホロすると、教会を越えたあたりのビーチ側に「Pono Market」(ポノ・マーケット)というストアがある。目立つとは言い難いお店だし、いかにもロコに利用されていそうな佇まい(実際、ロコに愛されているお店なんですが)で入りにくいかもしれないけれど、ここのランチ・プレートやフード類は美味しいし、価格も手ごろ。ポキ類も新鮮で、私とWarren(ダンナです)は時々、ここでポキとお寿司なんかを買って裏側のビーチへ行って、海を見ながらお昼ゴハンを食べる。なんといってもそういうランチは手軽だし、ビーチの風に吹かれて気持ちがいいし、Paco(犬です)はその辺りで遊べて、みんな心地よく過ごせるのがいい。ついでに「Pono Market」の二軒となりにある「Ono Family Restaurant」(オノ・ファミリー・レストラン)は、私はまだ入ったことがないのだけれど、トモダチのジェシカいわく、朝食が美味しいと言っていた。
カパアの町は、オープン・スペースのカフェなんかも軒を連ねて、ある意味、小洒落ているとも言えるし、何を売っているのか分からない、空いているのか閉まっているのかが分からないお店もあったりして、賑わっているような、さびれているような、なんともおもしろい雰囲気の一画だと思う。ささっと車で通り過ぎるよりは、車を停めて、何だかよく分からないその雰囲気を歩いてゆっくり楽しんでみると、けっこうおもしろい発見がありそうな、そんな町なのだ。
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