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日本は台風と地震で、とても不安定な日々が続いていると、たくさんのトモダチからメールが入っています。これを読んでくださっている皆さんに、そんな異常気象に不安な毎日を過ごしされていることに対して、心からお見舞いを申し上げたいと思います。カウアイでは大きなハリケーンなどが来ることもなく、平和な日が続いているとはいうものの、過去２回、島を半壊させる規模のハリケーンに見舞われているこの島のこと、どこかで大型の台風やらが発生していると聞くと、他人事とは思えなく、不安になることも確かです。
さて常夏の島と思われているハワイだけれど、住んでいる人間にしてみるとここは常夏ではなくて、しっかりと夏と冬がある。８月中旬を過ぎてからは日々、夏が過ぎ去っていくのを感じるし、実際に日照時間なども刻々と短くなってきている。ストアに行くと、薄手ながらセーターやコーデュロイ・パンツやスエット・パンツ類が並び始め、かわりにタンクトップやショート・パンツは姿を消し始める。とくに我が家は山と渓谷近くに建っているせいもあって、これから９月が過ぎ10月に入っていくと、タンクトップの季節は終わり、半袖か七分袖、長袖で一日を過ごすことがほとんどになる。もちろんこれが海側になると少し条件も違うので、観光で訪れる人にはその季節の移り変わりは分かりにくいかもしれない。とくに寒い国からハワイに遊び来ると、ここは常夏の島ということになるんだろう。
| 「エヴァンス家」特製のマラネード・チキンを焼くウォーレン
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というわけで、山側に建つ我が家で「ガーデン・ライフ」をしっかりと楽しめるのはやはり夏ということになる。日中は暑いものの、夕方になると涼しくなるし、なんといっても心地の良い風が吹き抜けて、南の島暮らしの楽しさを堪能できる季節である。ちょっと振り返ってみると、ここ２〜３ヶ月は何をするのも「庭」だった。そんな夏の思い出の欠片たちを、いくつかご紹介してみたいと思う。
| みんなからの持ち寄りも加わって豪華になったフード・テーブル |
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まずはある日の「BBQパーティ」。とはいっても、特別なことをするわけではなくて、ハワイではごくごく日常的なトモダチとの夕食の時間。この日は同居人のジェシカのトモダチがカリフォルニアとオアフから来ていて、それにこちらで知り合った日本人のアキコちゃん、ウォーレンの仕事仲間ゲリー、サーフィン仲間のマークと８名での「BBQパーティ」となった。普段は料理の不得意なウォーレンだけれど、BBQだけはいつも彼の担当。料理に不慣れな人だけあって、毎週のようにBBQパーティをやっているのにもかかわらず、仕込みの段階から実にばか丁寧に取り組むのが、見ていてとてもおもしろい。最近の得意メニューは「マラネード・チキン」で、前の晩からタレに漬け込んだチキンをBBQコンロで焼いたものだ。このタレは何度かいろいろなものを組み合わせて試してみて完成した「エヴァンス家特製」である。なんて大げさに言ったものの、しょうゆにどっさりのしょうがとにんにく、ハチミツかマーマレードを混ぜた、わりとよくあるBBQのタレなのかも。このタレにチキンを漬けて一晩冷蔵庫で寝かせて、数度チキンをひっくり返すだけ。あとはBBQコンロで20分ほど焼くのみ。簡単だけれど、なかなか美味しいとトモダチには評判で、ウォーレンの唯一の得意料理になっている。
この日はこれに炊き込みピラフ、グリーン・サラダ、ポイ、カルーア・ピッグ、ロミロミ・サーモン、ポキ。マークからは「チョコレート・パイ」、ガールズからはアイスクリームとドリンク、そしてゲリーからは「スモークド・ピッグ」と「スモークド・マウンテンゴート」が差し入れになってなかなかテーブルは豪華な状態になったのだった。（続く）
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