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さて、みんなからの差し入れで豪華になったBBQパーティの食卓だけれど、これは「ポトラック」と呼ばれていて、ハワイではよくよくある、みんなが何がしか、食べ物や飲み物を持ち寄るスタイル。我が家でのBBQは、ほとんど「ポトラック・スタイル」はしないのだけれど、結果的にかならずポトラック・スタイルになる。誰かがかならず何かを持ってくるからだ。ちなみにこの日、ゲリーが持ってきてくれた「スモークド・ピッグ」と「スモークド・マウンテンゴート」は、彼がみずからハンティングした豚と山羊を解体してスモークしたもの。つまりカウアイの山の中でとれた野生である。カウアイのロコにはハンティングをする人も多い。ゲリーもハンティングが大好きで、豚や山羊、鹿をハンティングしては食べる。あまりクセの強い肉の味が得意ではない私だけれど、彼の作る「スモークド・ピッグ」と「スモークド・マウンテンゴート」はクセも少なくてかなり美味しい。カリフォルニア＆オアフからやってきたガールズたちにも大好評だったのだ。
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PUPUS（ププス/ハワイ語で前菜、おつまみ）のサルサ＆チップス、枝豆をつまみつつ、ビールを飲んでいる間にチキンが焼き上がって、芝生の上に出したピクニック・テーブルで「かんぱ〜い」と日本語でBBQパーティの始まり。別のテーブルに並べた料理をそれぞれがプレートに好きなように取って食べる。しばらくはぺちゃくちゃと話をしながら、食べたり飲んだり。そのうちにお腹もふくらんできたところで、この日はアキコちゃんがフラを踊った。これもいつものパターン。フラを踊る人がいればフラが始まるし、ウクレレやギターを弾く人がいればハワイアン・ミュージックが始まるのだ。そうしているうちにあたりが暗くなってきて、デザートは家の中に入り、リビングルームで食べることになった。けれど、デザート・タイムにはもうみんな満腹も度を超している状態で、かなり苦しい状況でパイと日本茶を飲んだのだった。なぜかこの日はデザートを食べながらビデオを観賞することになった。それもウォーレンのサーフィン・ビデオ。遊びに来てくれたみんなには初めて見るビデオで、ハワイの島々の良い波の日が撮られている。そんなこともあって、みんな興味深く見てくれていたようだけれど、私にはもう何度も見ている記録ビデオである。「おお〜」「わぁ〜」と歓声を上げつつ見てくれているみんなに混じって、ちょっと退屈そうにあくびをしている私とパコ（我が家の犬です）がいたのである。
さて、何も予定のない日曜日。この日はジェシカの手も借りて、庭（ガレージ）でテレビを置く「エンターテイメント・テーブル」を作成することにした。といっても作成キットを買ってきて、それにやすりをかけて、ステインを塗って組み立てるというもの。これが思った以上にパーツがあって、Aタイプ（血液型がＡ型ということです）のウォーレンの細やかな（!?）指示を受けつつ、わりと大ざっぱな私とジェシカはてきとうに彼の目を盗んでは手を抜きつつ、作業を進行。この作業をもし冬にやるとやはり乾燥時間などにもう少し時間がかかったのかもしれないけれど、そこはピーカンの夏の日曜日。朝から作業に取りかかって、陽ざしのキツイ真昼は作業を休んで木を乾燥させる時間にあて、夕方にそれらを組み立てて、エンターテイメント・テーブルが１日で完成。
その後、まだまだ明るい庭で「Barber いけだ」がオープンした。つまりジェシカがウォーレンの髪の毛を散髪してくれたわけで、イケダというのはジェシカのファミリーネーム。以前にも紹介した通り、彼女はアメリカで生まれ育った日本人。もちろんファミリーネームは日本名なのだ。彼女は、なかなか手先の器用な人で、クラフトなども上手く、貝や砂を使ったフォト・フレームや手作りカードを作って時々プレゼントしてくれたりする。その彼女の得意とする作業のひとつが「散髪」である。大工作業の終わったウォーレンは、少し偉そうにビールを片手にピクニック・テーブルに座り込み、散髪屋さんに来たお客をよそおってあれこれと注文をつけたりしている。それを受けてジェシカも「はいはい、かしこまりました」なんて、散髪屋さん風に受け答えをしている。足元では、パコと隣家の犬サンディがじゃれ合って遊び、反対側の隣家の犬Lenaも仲間入りしたそうに「クンクン」と鳴いている。
そんなこんなでたくさんの時間を庭で過ごした夏も、もうすぐ終わろうとしている。いま、我が家はブロック塀を建造中で、少しずつ、過ごし慣れた庭の景観が変わっていきつつあるところだ。塀が完成したらまた、家庭菜園を始めようかなと計画している。家庭菜園を始めたら、またいつか「ガーデン・ライフ」第２弾をお届けしたいと思っています。
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