(前回より続き)
私の「バースチャート(Birth Chart)」から出た結果をお知らせすると(って、そんなの興味ありませんよね、なので手短かに)、私は気持ちで感じたことに従って生きている人だという結果だった。特筆すべきは、「あなたが存在してどのように毎日を暮らしているかということだけで、それを人に説明する必要することなく、あなたの行動・習慣など、それだけで周りの人を奮い立たせ感動させます」なんてことも言われちゃったのである。こんなことを書くと、いつもご迷惑をかけっぱなしの友人知人からトイレットペーパーでも飛んできそうである。でも本当にそう言われたんだから仕方ない。また、こう言う風にも言われた。「心ではなく頭を優先するような、あなたらしくない暮らしを続けていると、ストレスが溜まったり、体調を崩したりするかもしれない」とも。いや、ほんっとにそうなんですよねぇ。楽しいことだけやっていたい、いや楽しいことだけやっている...そんな自分をこれまで「ちょっとマズイかな」と思ってきたこともあるのだけれど、これが私の「魂の目的」だったのである。いつもご迷惑をおかけしている周囲のみなさま、そういうことでひとつご了承ください。
「別の観点から少しお話しましょうね」と言って、Kayがまた別の白い紙をテーブルに並べた。“WHEEL
OF LIFE”(ウィール・オブ・ライフ)とタイトルがついていて、大きなサークルが12のハウスに分かれている。これは、それぞれの人生でどの時期にどんなことを学ぶか、人生における転換期を迎える時期...などということを知る助けになる情報が書かれている。サークルの上半分が0歳〜15歳。下半分が15歳〜30歳。つまり30歳で一周をしてもとに戻る形になる。30歳からはまた同じサークルを回るわけだけれど、1週目でのさまざまな人生経験を踏まえて、2週目ではまた同じ課題を、違うレベルで学んでいく。サークルの半分で6つの部屋を回るので、一つの部屋はそれぞれ2.5年になる。このサークルに、サターン・リターン(土星が元の位置に戻ってくる時...土星には周期があって、一周するのに30年かかる)の時期を落とし、私の場合だと28歳〜30歳の間にひとつの人生での転換期を迎えていたはずだということになる。この“WHEEL
OF LIFE”(ウィール・オブ・ライフ)のパーツが私にはとても興味深かった。
これが私のバースチャート。右は「Wheel Of Life」
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ここでもう一度、バース・チャートをひとつづつ見ていく。太陽がどの星座に入っているか。太陽のエネルギーは、自身が世の中をどのように見ているかを表すらしい。また月がどの星座に入っているかで、その人自身がこの世の中をどのように見ているかを示しているという。そしてこの太陽と月が入っていた星座を、“WHEEL
OF LIFE”(ウィール・オブ・ライフ)のハウスと照合する。各ハウスはそれぞれ違う星座で、「スピリチュアル」とか「身体的」とかの別々のエネルギーを持っていて、その人が強く持っているエネルギーがそこから分かる。私の場合は、強い意識と思考を持っていて、スピリチュアルなパワーが強く、この世は奉仕に満ちて、かつそれが実践的な方法で行われているのがよいと思っているという結果になった。
「いままでのリーディングで思い当たることがあった?」とKayに聞かれる。「いやぁ、どうかな...あまり思い当たらない」と正直に答える。スピリチュアルなパワーも、世の中が奉仕に満ちていてほしいなんて思いも、身におぼえがない。なんだかそんな立派な自分に出会ったことはないもの。するとKayが「たとえば日常のささやかなことに表れたりしているかもね。友達が引っ越しをすると知らせてくると、箱を持参してかけつける、それがあなたという感じ」...う〜ん、そういうお節介な部分はたしかにあるかもしれない。
「ほんとうに各自があきらかに違うバースチャートを持っているの?」と聞くと「そう。指紋と同じで、まったく同じチャートというのはないわね」とKay。実際に数人のバースチャートを見せてくれたけれど、確かにおもしろいほどに惑星の片寄り方が違っていた。生まれた時の星の配置がどういうわけで、各自の人生に関連しているのかと聞くと、「宇宙があって、その中に地球があって、その地球の中で私たちは生きているわけだけれど、それぞれはすべてエネルギーでつながっているの。それは目に見えたり、意識したりするものではないけれど、それぞれのエネルギーは結ばれていて影響しあっている。切っても切れない関係なの」だと説明してくれた。そして、宇宙にある各惑星はそれぞれ違う振動とエネルギーを持っていて、それらは我々が住む地球にももちろん影響を与えていると。そういうことに気づいてこうして体系立てた人ってすごいな、と私がつぶやいていると、「アメリカ・インディアンとかメキシコ・インディアンとか、ほかの先住の民にしても、彼らはもっと密接に自然と結びついて生きていたでしょう。たとえば太陽の位置で時間をはかったり、風の吹き方で季節の移り変わりを感じたり...。古代の人はもっともっと深く宇宙や地球というものと結びついて暮らしていたわけだから。もちろん現代に生きる我々も同じことなのだけれど、多くの人がそれを忘れて暮らしているだけ」そういう風に言われて、古代の人にとって、宇宙や地球との関係の中で自分の人生をとらえて暮らすというのは、たしかにごくごく自然のことだったのだろうと、私もハタと思うのだった。
(次回へ続く)
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