(前回より続き)
KayがAstrology(占星術)と出会ったのは1968年のこと。一番上の息子が6歳になった時、彼の子育てにあたって「私には手に負えない。どうしたらいいんだろう」と迷ったことがあったそうだ。その時に友人から「Astrologyで、彼(息子)のバースチャートを見てもらったら」とアドヴァイスを受けた。その時、Kayは「何それ?」と友人に聞き返したそうだ。その後、彼のバースチャートをAstrologyで見てもらい、各惑星がそれぞれにどんな風に影響し合っているか...ということに強く興味を持ち、また感激もして、Astrologyについて勉強をした。Astrologyを勉強してから分かったことだけれど、エネルギーだとか振動だとか、そういったものに自分は幼い頃から敏感であったなということに思い当たったそうだ。現在、それを人に伝達して、Astrologyが何かの助けになる人にリーディングを行ったり、またAstrologyについて教えるような活動を幅広く行っている彼女だが、いつ頃から始めたのかははっきりしないそうだ。「新しいものと出会ったというよりは、Astrologyとの出会いを通して、自分の歩く道というものをはっきり確認したというか、そうそうコレだと確信した感じ」だそうだ。だから、Kayにとって、エネルギーや魂について人に伝えていくという活動は、もともと自分の中にあった感覚で、いま行っている活動はとても自然な行為だという。そんなKay自身のバースチャートには、そういうあなたの道が表れているのかと聞いてみた。「メッセンジャー(伝達者)として生きるというのがチャートに表れてる」とKay。だから人が自分を訪ねてきて、その人のバースチャートをリーディングしてその人に伝えるという作業は、自分自身の身体を強くしてくれるし、気持ちをシアワセにしてくれる」そうだ。
息子の子育てについての迷いが、KayとAstrologyの出会いを作るきっかけになった。息子さんがそういう道へKayを向かせた、背中を押した結果となったわけだけれど、そういう風に、こういうチャートとこういうチャートを持つ人同士が影響し合うというような、相性みたいなものがあるのかと聞いてみる。「生まれた時から星の配置はつねに動き続けていて、どの惑星も同じ場所にとどまり続けることはない。すべてがエネルギーという情報で関連し合っているから、その時々でいろいろなことが起きるし、ほかの人との(その時の)噛み合わせによって何かが起きているということ」だと説明してくれた。
KayとTakakoさんは昨年より日本でも活動を始めた
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人によっては、すべてのエネルギーがその振動によって関連し合っているとか、そういった目に見えないものは信じないという人もいるかと思うけれど...と言うと、「そうね。だからTsunamiとか地震とか、そういった災害という形をとって、自然が何かを気づかせてくれる場合があるんでしょうね。たとえば1992年にカウアイにイニキ(大型のハリケーンで島を半壊した)が来た時、通信機能はすべてストップして、水もない食料もない、そういった中で人は多くのことを学び、気づかされたでしょう。人を思いやり、助け合う気持ちとか、人と人の間の愛情とか、現代社会ではかなり欠けてしまって、忘れられがちなことを、原点に返って思い出しなさいと気づかせてくれる」
たくさんの人が多かれ少なかれ、「自分探し」というものをやっているのではないかと私は思っている。何のために生まれてきたのだろうと考え込んでしまう人もいれば、どういう職業を選ぶのが自分に合っているのだろうかとか。また、毎日仕事に追われて忙しい日々を送りながらも「う〜ん、何か違う気がする」と違和感を感じていたり。あるいはうちのダンナさんのように「サーフィンなしの人生は考えられない」人とか、友達の一人は「土をいじってないとストレスが溜まる」とか。そんな中で、Astrology(占星術)は、人によってはとても大きな、またある人にとってはささやかかもしれないけれど、何がしかのヒントをくれるツールなのだな〜と、私は今回、Astrologyを受けてみて思った。「今日の」「今月の」占い...の類いとはまったく違うものであった。膨大な情報の集積からの統計学である。
最後になったけれど、Kayの行うのは「Soul Purpose Astrology
Reading」というもので、彼女が西洋占星術で使うサークル型のチャートを基盤に独自に作ったものである。違いは何かというと、西洋占星術が超個人に焦点を合わせているのに対して、KayのAstrologyは、宇宙やそこにある惑星などが持つエネルギーの振動と、個人の関わりということに観点が置かれていることだ。KayとパートナーのTakakoさんは昨年から日本でも、Astrologyを伝える活動を開始している。この3月にも日本を回っている予定だが、ちょうどこの記事が掲載になる頃がツアーのまっただ中という感じだろうか。彼女たちのウエブサイトには、日本語ページもあるので、興味のある方は、ぜひアクセスしてみてください。遠方からでもリーディングを受けることができるし、必要な人にはTakakoさんの日本語通訳がつき、リーディングの内容はテープに録画したものを渡してくれる。
http://www.globalfamilyeducation.com/
さて1時間30分にわたるリーディングが終了した。直感力に頼り、頭で考えずに感覚を優先して、自分の気持ちが楽しいと思うことをどんどん選んでいくのが「私の生きる道」だという結果が出た私。そっかぁ、難しいことは考えなくていいんだぁ〜、これからは(これまでだってそうじゃないかと周囲の人から非難されそうだけど)楽しいと思うことだけをやっていけばいいんだぁ〜と、心を軽くして帰宅についた私なのであった。
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