| マウンテン・ピープルのオーダーの仕切り人＆サーフ・ショプのオーナー、キャシー
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“マウンテン・ピープル”は、アメリカ本土（カリフォルニア）を拠点とする、高品質のオーガニック商品を幅広く扱っている通信販売グループである。白米、玄米、調味油類、シャンプー＆リンス、ボディシャンプー、歯磨き粉、スパイス類、パスタ類、ジュース類、缶もの類（豆など）、洗濯用洗剤、キッチン用洗剤...などなど保存の効く食品や生活用品を中心に、他に、じゃがいも、タマネギ、しょうが、にんにく、りんご、にんじん....なども最近ではオーダーしている。気をつけないといけないのは、最小のオーダー単位が大きいものである。最初の頃はけっこう失敗も多く、「どっひゃ〜」と驚きの量のスパイスやパスタやらが来て、「こ、こ、これはどれくらい食べ続けたらいいんだ...」という状態を何度か経験した。そういうことも数回続けると、これはトモダチと分けようとか、工夫の仕方も分かってきて最近ではあまり失敗することもない（つまり、まだ失敗し続けているわけですが）。一ヶ月に一度、最初の金曜日がオーダーの締め切りで、翌月のなかばにオーダーした商品が届く。
| クヒオ・ハイウエイ沿いにたつ「カウアイ・ウォータースキー＆サーフ」の看板
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カウアイ島で“マウンテン・ピープル”のオーダーを仕切っている女性が、私のトモダチの娘さんの彼氏のお母さん（ややこしいなぁ）のキャシーである。商品が届く日に、彼女が経営しているサーフ・ショップにそれぞれオーダーを入れているグループから誰かが代表して商品をピックアップにいく。日本でいうと、生協とかそういう感じなのだろうか。保存商品、野菜、冷凍食品と、それぞれカウアイ島への配達日が違い、保存商品のピックアップは比較的ラクチンである。引き取り先のサーフ・ショップは我が家から車で５分ほどのところ。店の前にだだっと並んだ商品の中から、自分たちのグループのオーダーをピックアップしていく。おもしろいことには「本日のセール品」が一角にならんでいることで、品番落ちになる商品などが安価でゲットできたりもする。ちなみに先日は、これまで9ドルほどで購入したことのある「リフレクソロジー・ソックス」（五本指ソックスで足裏にツボと、効用がイラストで入ってます。あは）が、な、なんと1ドルで売られていて、思わず２足ほどを購入してしまった。
少しピックアップに時間のかかるのが野菜の日。どばっと到着した野菜を、それぞれ測りに乗せては、自分のオーダーに近い分量のものを見つけていく。例えば、ブロッコリーを１BL（パウンド）頼んだら、ちょうど１BLになるブロッコリーを見つけるわけである。私などはかなりいい加減な性格なので、「あ、だいたいこんなもんだな」などといいながら袋に入れようとするのだけれど、しっかりきっちりとした人が測りの横に立っていて「あ〜、ダメダメ。もっと正確な分量になるのを選んできて」とダメ出しをされる。バレたかぁと思いながら、トボトボと野菜の山へと引き返すわけである。
そんなセコいことを、心地よい風の吹く、サーフ・ショップの外にある木陰で私は何度も繰り返す。ダメ出しされるだろうなぁと思いつつも、面倒くささが先に立つのだから仕方がない。天井から吊り下げ式の、何だか古そうな測り器と格闘したあとは、オーダー品を車に積み込む。一ヶ月半ほど待った商品が届くというのは、少しわくわくとして嬉しいものである。多少不便ではあるけれども、いろんなものが超スピーディに手に入る世の中で、こんなわくわくを味わえるのはなかなかに良いものである気がするのだ。そして、“マウンテン・ピープル”のおかげで、カウアイ島に住みつつも、比較的安価で、安全で安心な食材や生活用品が手に入ることに感謝してもいる。
さて、そうやって“マウンテン”ピープル”で安価に食材を手に入れて、家計に貢献しようとしているのに、ピックアップ場所がサーフ・ショップというのはいささか難ありである。そのまま家に帰ればいいのに、ついついお店の中へと足を運んでしまう。“KAUAI
WATER SKI & SURF（カウアイ・ウォータースキー＆サーフ）”はクヒオ・ハイウエイ沿いに建つこじんまりとしたお店。物販だけではなくて、カヤックなどのツアーやサーフレッスンを主催してもいる。ほんとうに“何気なく”という雰囲気でお店が建っていることもあって、目立たないんじゃないかと思うけれど、一歩中に入れば、衣類や小物類などの品揃えがなかなかに良くて、結果、つい買ってしまうということになる。食材購入で経費節減につとめながら、それを上回るお買い物をついしてしまう。家計を支える主婦としてはまだまだ半人前の私なのである。
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