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ポリネシアン・カフェ

ミノリ・K・エバンス
ハナレイ「チン・ヤン・ヴィレッジ」の一画にあるカフェ

 カウアイ島は、ザクっと分けると、ノース(北)エリア、イースト・コースト、サウス・エリア、ウエスト・サイドの4つの地域から成っている。どの場所も大好きだけれど、あえてお気に入りを挙げれば、ノースとイースト・コーストになるだろうか。もっと細かく言えば、陽が昇る時間の東海岸、陽が落ちる時間のウエスト・サイド、晴れた日のカラレアの山、白砂の美しいポリハレビーチ、アナホラ・ビーチに吹く風、毎日見ても飽きることがないワイルアの山々...と、「お気に入りの場所、時間、風景」は、挙げ出すとキリがない。そんな中で、他所から遊びに来た人をかならず案内するのはやはり「ハナレイ」の町とビーチになるだろうか。ちょうどいい具合に、観光客とローカルの人々が混じっていて、レイドバックした感じが何とも「カウアイっぽい」場所だと私は感じている。

「チン・ヤン・ヴィレッジ」はハナレイの町に入ったハイウエイ沿いの右側

 ハナレイ・ビーチは、遊泳できるビーチが意外と少ないカウアイの中で、安心して遊泳できるビーチのひとつでもある。3つの駐車場があるけれど、遊泳に向いているのは、ピア(桟橋)のある南側、または真ん中。ほどよい波もあるので、サーフィンのレッスンや、ビギナー・サーファー、ケイキ(子供)・サーファーたちが、サーフィンの練習に励んでいるポイントでもある。そして、上級者たちは、かなりパドリングをしていった沖にあるポイントで、もっと大きな波に乗っている。冬場には波もかなり大きく力強くなるので、ここハナレイは、世界中のサーファーたちにとっても有数のポイントらしい。私自身は、ここのところ、ビーチにはあまり行かない日々が続いている。日本に住んでいた頃は、カウアイに来る度に「餓えたオオカミ」(ってのも、なんかちょっと間違った表現ですが)のように、トレッキングに、ビーチにと果敢に通っていたものだった。なのに、住んで年数をかさねるごとに、わざわざビーチに行くということがすっかり減ってしまった。家の近くのビーチに、打ち合わせとか、ちょっと友達とお茶や、朝ご飯を食べに足を向けることはあっても、ビーチでボーっとするとか、浜辺で本を読んでみるとか、そういうことはほぼなくなった。何故だろう、きっと住む場所になってしまうと、こんなものなのかもしれない。友達が来たからとか、フラがあるとか、何かの用事があるとビーチに出かける。そして行けば行ったで、「うぎゃぁ、ビーチで過ごすのはやっぱ気持ちがいいもんだべなぁ」と心身を弛緩させているのだけれど。

写真は「ベジタリアン・トルティーヤ」基本的にどれも美味しい

 とはいえ、そんな私も月に二度ほどはビーチに行っている。大好きなハナレイに行って、「お腹が空いたなぁ」と足を向ける先が、今回ご紹介する「ポリネシアン・カフェ」である。メキシカン・メニューが中心のカフェだけれど、先日、ひさしぶりに寄ってみたら、ローカル系プレート・ランチなどがメニューに追加されていた。よく注文するのは、「アヒ・サラダ」(すみません、正確な名前を憶えていません)。トルティーヤでできたボールの中に、一番下にメキシカン・ライス、そしてたっぷりのグリーン・サラダ、一番上に「鰹のたたき」状に調理されたマグロ(ややこしい!)が乗っかっている。ボリュームたっぷりなので、友達とシェアをして食べるのが好ましい。私は「食」に関しては、ほとんど冒険をしない、一度「あ、美味しいな」と思ったら、繰り返し、同じものを注文してしまう。その方がハズレがなくていい。友人の中には、「食のチャンレンジャー」がわりと多くて、とにかく知らない味があればトライしてみるという人もいるけれど、私はそれをまったくしない。このレストランでは「これ」という風に、だいたい同じものをオーダーするので、よく行くお店では、「あ、いつものでいいの?」と聞かれがちである。そして、ポリネシアン・カフェでは、このメニュー。食べ始めて3分ほどしていつも思い出すのが、「ああ、私はアヒ(マグロ)ってあんまり好きじゃなかったんだよなぁ」ということ。この学びのなさには、お猿さんもビックリであろう。それはきっと、あまりにもたっぷりのアヒが載せられているからであって、ひと口、ふた口目はとても美味しい。一緒に食べている友人や、ダンナさんに「アヒはあんまり好きじゃないから、あとは全部あげるよ」というと、「じゃぁ、なんでこれを頼むんだよ」と、判で押したように言われてしまう。なんでなんだろう、私自身も不思議である。そんなことはともかく、ここのカフェには「ジンジャー・レモネード」なる、生姜好きにはたまらない、舌に辛いほどに生姜のパンチが効いたレモネードもある。もし、ハナレイの町に行かれる機会には、良かったら、お試しください。ちなみに、お店の対応は「マジですか?」と効きたくなるくらいにスローなので、時間と気持ちの余裕がある時に、ぜひ、どうぞ。

オーダーを受け取ったら、外のベンチで涼しい風を受けながら食す



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