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ミノリのカウアイ日記

スリーピング・ジャイアントのてっぺんで、朝を迎える

ミノリ・K・エバンス
朝が明ける前の町
 ごぶさたしています、みなさん、お元気ですか?
さてさて、今回は題名の通り、「スリーピング・ジャイアントのてっぺんで、朝を迎える」を実施したレポートです。正確に言うと、実施したのは、ウォーレンくん(ダンナさんです)と数ヶ月前当時、日本から我が家にホームステイに来ていた大学生、レン。「みのりさんも行きましょうよ!」と、もちろん誘われたけれど、聞けばジョギングしつつ山頂を目指す計画とか。今回は、「絶対ヤダ」と丁重にお断りをした次第である。とはいえ、スリーピング・ジャイアント(ノウノウ山)のてっぺんで朝日を迎えると、ほんとに、ほんとに気持ちがいいとは聞いていたので、ぜひ写真を撮ってきてと頼んでレポートを載せることにした。

水平線から昇る朝日
朝日を指にのっけてみました
 8年ほど続いている「カウアイ日記」で、初めての試み、’なんと、筆者が体験していないことを体験しちゃったように書いちゃった日記’をお届けします。スリーピング・ジャイアントについては、過去何度もこの日記の中に登場していると思う。ノウノウ・マウンテン(あるいはノノウ・マウンテン)というのが正式名称だけれど、山のシェイプがカパアの町から見ると、大きな巨人が眠っているように見えることから、スリーピング・ジャイアントの名前で知られている。神話の中では、この眠れる巨人の名前は「プニ」と呼ばれていたそうで、我が家では(というか、私ですが)「プニちゃん」というニックネームで呼ばれている。このスリーピング・ジャイアントの山頂に行くには、3つのトレイルがあるけれど、その中のひとつが、我が家のすぐ隣から延びている。通常、山頂を目指すには片道45分くらい。ゆっくりと歩いて1時間強ほどと、いうところだろうか。ジョギングで行く場合は、20分〜25分。体力に自信のある強者以外はオススメしない登り方だと思われる。あまり大きな声では言いたくないけれど、私は最近、朝一番に、このトレイルのほんの入り口部分、触り部分にもならない距離を「ジョグウォーク」と称して、走り歩きしている。そうすると、近隣の人がこのトレイルをたくさん利用しているのに出くわす。私のようにトレイルの入り口付近を近距離ダッシュしている人、犬の散歩に来ているお婆ちゃん、そして山頂までをジョギングで往復する強者組。さらにはマウンテンバイクで登ってしまう、さらなる強者組といろいろといてオモシロい。

朝が明けきった直後に山頂に立つカップル
 さてさて、ウォーレンとレンが朝日を迎えに山頂を目指したのは、2月末。まだまだ日の出も遅い冬の終わりのこと。暗いうちに山頂について、登り来る朝日を迎えたかった2人は、6時に家を出て、山頂に向かって走り出した。あとで聞いた話だと、走り登りには自信のあるレンにくらべて、走り出してすぐに息があがったというウォーレンくん。走ったり歩いたりを繰り返しながら、約30分ほどで山頂に到着。辺りはまだ暗く、これから新しい一日を迎えようと、ひとつ、またひとつと家の明かりが点いていく様子が足下に見られたらしい。しばし、暗闇の中でひと息。その間にもどんどん足下の町が明るくなり、辺りも明るさを増していく。山頂のすぐ手前に休息のできるスペースが点々とある。そのひとつに腰を降ろすと、すぐ足下にワイルワ・リバー、左手にカパアの町、その向こうに、ワイルア湾からケアリア・ビーチまでがずずっと見渡せる。待つこと15分ほど、6時45分頃に水平線からポツっと、小さな橙色の朝日が顔を見せる。「おっ!」と思ってからは、あれよあれよという間に朝日はぐんぐん空を昇ってゆく。肌寒かったカラダが急速に暖まっていく。太陽ってほんとに偉大だと感じる瞬間である。「この日はかなりツイてたよ〜」とウォーレン。雲に覆われて朝日が拝めない日も多いのに、この日は空も澄んで、水平線から昇る朝日がくっきりと見えたそうだ。いままでにも何度かトライしたことがあるけれど、「こんなにパーフェクトなコンディションはなかった。ラッキーな日だ」と嬉し楽しかったらしい。風が強くなくて、天候が良さそうなタイミングでカウアイに遊びに来ていることがあったら、一度トライされてみてはいかがだろうか。昼間に登るスリーピング・ジャイアントとはまたひと味違った「プニちゃん」が体験できると思います。
 

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