カウアイ島では、「PRAY FOR JAPAN」の集まりがさまざまなグループのオーガナイズによって行われています。何月何日何時にどこそこのヘイアウに集まって、一緒に祈りましょうという呼びかけのメールが私のもとにも来ます。お金のある人はお金を送っているだろうし、こうしたらいいという知恵のある人はそういったメールを友人知人にまわしているだろうし、どうしていいかわからない、自分に何ができるかわからないという人は、そういった「PRAY FOR JAPAN」の集まりに参加する。それぞれが自分にできることをしているようです。私自身は、いまも支援金を呼びかけています。そして、「KE ALOHA I NIPPON」というメッセージを入れたTシャツを売って、支援金に充てています。これはオアフの友人が作ったTシャツで、彼女たちのサーファー仲間を中心に呼びかけの輪が広がっています。同じアイデアを持っていた私は、自分で作るよりも、彼女たちのそのプロジェクトに賛同支援することにして、カウアイを中心にそのTシャツを売り、その売上金を日本に送っています。送る先は、私の懇意にしているフラシスターのだんなさんがやっている会社「THREE OCEAN」。サーフィン用のウエットスーツを作っているメーカーです。ウエットスーツを製造していた工場は被災地にあって流されてしまったそうですが、手元に残っていたドライスーツを被災地に運んで、流された人々を捜索するために冷たい海の中に入っていく作業員に配布を開始しているとのことです。またサーフィン関連のメーカーというのは、チーム・ライダーとして契約ライダー(サーファー)を抱えてもいます。「THREE OCEAN」のチーム・ライダーのうち10名ほどが被災地にいたということで、幸いにも無事だったチーム・ライダーたちと、茅ヶ崎にあるオフィスのスタッフとがタッグを組んで、被災地と茅ヶ崎を往復して、物資やお金を運んでいるようです。Tシャツの売上金はそこに直接渡っています。カウアイでもサーフ仲間、フラ仲間、また日本からも多くの支援が集まっています。また私が日本にいた時に働いていたアウトドアメーカー「モンベル」でも、’アウトドア義援隊’ を組んで、現地での支援にあたっています。