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ケアイワ・ヘイアウの看板 |
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オアフ島、パールシティ近郊のアイエアにある「ケアイワ・ヘイアウ」は、古来よりカフナ・ラパアウと呼ばれる神官によってずっと守られてきたヒーリング寺院といわれています。アイエアの住宅街を抜けた見晴らしの良い丘の上にあるこのヘイアウは、ユーカリの森林、グアバの木々などの森林に覆われたとても美しく、街中の喧騒がうそのような、穏やかな空気が流れる癒しの場所です。
このコーナーでもハワイ各地に残る様々なヘイアウをご紹介してきましたが、古のハワイ諸島では、いろいろな目的によって様々な種類のヘイアウが建設されました。このケアイワ・ヘイアウは、決して人柱などがたてられるようなヘイアウでは無く、ホオラ・タイプといわれるヘイアウで、癒しの寺院とでもいうべき施設だったそうです。
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ヘアイワ・ヘイアウ |
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このような「癒しの寺院」と呼ばれるヘイアウは、ポリネシアの中でもハワイにしかみられない特殊なヘイアウだそうで、かつて、ハワイ諸島の各島に必ず一つはあったと言われていますが、現存しているのはオアフ島のこのケアイワ・へイアウだけだそうです。このケアイワ・ヘイアウ
は、かつてハワイの若い人達の為の医学校のような役割も果たしていたのではないかと考えられています。ここでは、カフナの神秘的な能力と、治癒の為のハーブ、ティ・リーフ、ノニなどが栽培され、また、それを使用して人々の病気を治癒する医療行為も行われたといわれている、とても神聖な場所だったそうです。
若い学生たちは、ここで植物から作られた複合的な薬とハーブについてを学んだそうです。
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祭壇?何に使われていたのでしょう。。。(ヘイアウ内部) |
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ケアイワ(Keaiwa)とは、「神秘的」と言う意味だそうです。かつてのハワイアンたちにとって、治癒の為に使用されたカフナの力(ちから)とハーブの効果は、おそらくとても不思議な力と感じられたことでしょう。そのために「神秘的で神聖な場所」と考えられ、この名前がつけられたようです。
現在では州立のレクレーションエリアの一部にもなっているこのヘイアウは、今でもきれいに管理され、ハワイのヒーラーの祭壇と薬草の植物園などがある、可愛い樹木の生い茂った公園内にあります。現在では、この場所の近くにはキャンプ場としての設備もあり、ヘイアウ横には、屋根付きのバーベキュー・スペースも設置されています。撮影中にも、地元の家族がのんびりとランチをしていました。今なお、優しい太陽の下、なだらかな時間が流れ、心身ともに癒される場所になっています。
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癒しのエネルギーが漂うケアイワ・ヘイアウ |
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このヘイアウは今でもヒーリング効果が高く、癒しを求めて訪れる人が後をたたないそうです。実際、クカニロコと同様の、本当に心地の良いエネルギーに満ち溢れ、優しい空気が充満しているように思えました。この場所に居るだけで、幸せな癒された雰囲気を感じられました。
ぜひ、オアフ島を訪れられた際は、お勧めの場所です。
アクセスは、まずワイキキから「H-1・West」に乗ります。「Exit13A(途中からルート78に回った方はAiea出口)」から降り、すぐの三叉路右側の「Moanalua
Rd=モアナルア・ロード」に入ります。角にガソリンスタンドがある二本目の「Aiea HTS Dr=アイエア・HTS・ドライブ」を右折し、住宅街を登っていきます。
途中から山道になってきますが、登りつめた突き当りがケアイワ・ヘイアウです。
こう書けば簡単ですが、始めてここを訪れた私たちには、長い道のりでした。道の名前の標識を見落とさないよう、お気をつけくださいね。瞑想を行っている方々もいらっしゃいますので、訪れた際は走り回ったりせず、
穏やかにこの場所の癒し(ヒーリング)をご満喫ください。 |