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いたる所に生えているバナナたち |
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100人弱の村人が、昔のハワイアンのように、タロイモを主食としたほとんど自給自足の生活を
おくっている西マウイの村、カハクロア。文明から隔絶されているわけではないのですが、ハワイ州が歴史的保存地区としている場所で、一般の人は中に入ることができません。
カハクロア村の癒しの渓流が流れる渓谷は、西マウイのほとんどを占めるプウ・ククイ山脈にあり、この山々は「光の山」と呼ばれています。ここはかつて、階級の高いハワイアンの天界と繋がっている場所と信じられていたそうです。
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カハクロアのタロイモ畑 |
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この村では、1500年前の生活スタイルを現在もなお守り続け、ここに住むハワイアンの人々は、自分たちに必要なものだけを作り、また村の外へ仕事に出る者もほとんどいない、自給自足の生活を今も送っています。彼らはお互いに心を分かち合い、そしてあらゆるものを分け合い、現代社会に失われつつあるものを今も大切にしています。
そして本来のハワイアンの誇りを抱き、自然を愛し敬い、自然とともに生きています。
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ココナッツ・キャンディーの元 |
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カハクロアに入るには、この村の酋長である、デゥクロさんの許可が必要となります。村の入り口には、大きな門があり鍵がかかっています。鍵を開けてもらい、そこから中に入ると、澄み切った渓流が流れています。
渓流に架かるつり橋を渡ると、綺麗に整地されたタロイモの段々畑が広がり、 いたるところに花々が咲き乱れています。
カハクロアの人々は、許可を得てこの村を訪れる人々が、たとえ観光客であっても、家族の様に迎え入れてくれます。酋長のデゥクロさんに、私たち撮影スタッフも、さも昔からの友人だったかのように、暖かく迎え入れていただきました。もし、この村を訪問するチャンスに恵まれた読者の皆様がいらっしゃいましたら、是非、彼らとともにカハクロア村の人々とのふれあいや豊かな自然を思う存分楽しんください。
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ツートンカラーのハイビスカス |
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古来からのハワイアンの生活を守り続けているこの村は、 都会での日ごろの喧騒が嘘のような、豊かな自然の中に在ります。ここでは決して物質的に豊かな生活は望めないのですが、それらを望んでいない彼らだからこそ、私たちが忘れてしまったものを本当に持ち合わせているのかも知れませんね。(村の中にあるおトイレは水洗でした。これにはビックリ。。。)
取材を終え帰り際に、この村の自然の中で育った、食べごろのパパイヤをスタッフ全員分お土産に頂きました。本当に、気持ちの良い、自然のエネルギーが満ち溢れている渓谷の村カハクロアは、たとえ英語が話せなくても、心を通じ合うことができます。
そして、きっと、今、気づくこと全てを思い出させてくれるでしょう。 撮影終了後、この渓谷の岩に腰掛け、裸足になり冷たいお水に足をつけてみました。
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鳥も大好きな?パパイヤ |
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渓流のお水から足に伝わるエネルギーは、連日に及ぶロケの疲れが吹き飛ぶような、
優しい気持ちにさせてくれました。
なお、今回ご紹介したカハクロア村訪問にご興味のおありの方は、このコーナーでもお馴染みの「マウイの達人」サニーさんまで、
お問い合わせください。
「マウイの達人」ホームページ
-> http://tatsujin.com/
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