|
ククイプカ・ヘイアウの看板
|
|
西マウイにあるメンデス牧場と道路を隔てて反対側に、小高い丘があります。ここが、マウイに住むハワイアンの聖地、ククイプカ・ヘイアウです。ヘイアウは私有地の中にあります。普段は鉄の門で入口が封鎖されていますので、一般の方の入場はできません。
このヘイアウは、地元のミュージシャンにより数年前に再興されたそうです。長い間、長年荒れ果てていたヘイアウを整地し、今では、このように素敵なヘイアウとして生まれ変わり、地元のボランティアにより大切に管理されています。
ヘイアウには、大きく分けると二つのタイプがあり、その一つはいけにえを捧げるタイプの犠牲祭壇で、もう一つは、罪を犯した人が一時的に逃げ込み、その犯した罪から救われるという「駆け込み寺」としてのヘイアウで、以前このコーナーでもご紹介したハワイ島の「プウホヌア・オ・ホナウナウ」が代表的なヘイアウです。ここ、ククイプカ・ヘイアウは後者の駆け込み寺としての機能を持っていたと考えられています。現在でもヒーリングスポットとして有名で、ヘイアウ内部には瞑想をされている方々もいらっしゃいます。
|
ヘイアウの祭壇? |
|
ヘイアウの石垣にはお供え物が沢山供えられていることから、今でも多くの方々の信仰心に守られていることが分かります。芝生に立ち、眼下に一望できる青い海に向かい、目を瞑って両手を広げて深呼吸してみると、なんとも言えない癒しのエネルギーが、体全体に満ちていく感じがしました。『風に乗って送られてくる自然の声を聴き、その声に正直に生きなさい。』というメッセージを感じるような気もしました。
この場所で、太陽の光の筋を見ていると、まるで光の天使達が、地上での役割を終えて戻っていくようにも見えます。ククイプカ・ヘイアウが、ハワイアンの癒しの神殿として、今でもとても大切にされていることが、納得できるような気がします。また、ここは、特にフラを教えるクムフラたちが集まるヘイアウでもあるそうです。芝生の上に座り、ククイプカに身をまかせると、心から癒しを感じる事ができるでしょう。
|
ヘイアウ越しに海を臨む |
|
この神殿内に入る時のルールとして
- 必ず裸足になること
- 携帯電話の電源を切ること
- 大声で話をしないこと
- 遺跡に腰掛けたり、石を動かしたりしないこと
- 瞑想している人の前を横切らないこと
以上を、お気をつけ下さい。
|
普段は閉ざされたククイプカへの門 |
|
靴もソックスも脱いで、裸足でククイプカの芝生を歩いてみましょう。足の裏に、ピタピタと芝生が吸い付き、なんとも不思議なエネルギーを感じることができます。特に、海に向かって左側の、渦を巻いたようにみえる芝生の上に立つと、芝生から伝わるジンジンとしたエネルギーをも感じることが出来ました。
ククイプカ・ヘイアウの場所をご紹介しますが、ここへの道は片側が崖で道幅も狭く、大変危険なだけでなく、レンタカーでの通行が禁止されており、保険も対象外ですので、ツアー会社をご利用されることをお勧めいたします。
カアナパリからルート30(Honoapilani Hwy.=ホノアピラニ・ハイウェイ)をワイルク方面に進み、ルート32に突き当たったら信号を右折し、すぐの信号を左折しルート330(Kahehili
Hwy.=カヘヒリ・ハイウェイ)に入ります。ワイエフから西マウイをドライブし、メンデス牧場の道路を隔てて反対側の坂を上ったところが、ククイプカ・ヘイアウです。
また、先にも述べましたが、残念ながらこのヘイアウは私有地ですので、一般の方は入場できません。訪問されたい方は、このコーナーでもお馴染みの「マウイの達人」サニーさんまでお問合せください。また、訪問される際には、貴重な遺産であるだけでなく私有地の中なので、礼儀を持ってククイプカをたずねてください。
「マウイの達人」ホームページ
-> http://www.tatsujin.com |