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カワラ版の読者の皆様、お久しぶりです。お元気ですか? ハワイは「夏」になりつつあります。常夏のハワイで「夏」になるという表現はおかしい? と思われるかもしれませんが、常夏ハワイにも季節は存在するのです。温度も微妙に違いますし、風の吹き方も違います。ホノルルのキングストリートをカハラ方面に向けて走りますと、(ケエアウモクストリートを過ぎたあたりから)両脇にはシャワーツリーの木がたくさん並んでいます。このシャワーツリーに花が咲き始めると「あー夏の始まり!6月ね。」と毎年思います。シャワーツリーは黄色やオレンジなどがあり、一つ一つの花びらは小さいのですが、それはそれはたくさんの花が咲き、道路が花びらで白くなるくらいです。ハワイに住んでいると、たくさんの自然とすぐ出会えるので、これほど贅沢な生活はないぞと、ふと思います。
さて、今日は「ホワイトジンジャー」のお話です。ホワイトジンジャーはとても香りの良い花として、ハワイの人は誰でも知っています。というのも「レイ」として頻繁に使われるからです。「レイ」に使われる花は香りが重要だとされています。ハイビスカスなどは色がとても素敵ですが、香りがほとんどないので、あまり使われません。ホワイトジンジャーは清楚な色であり、香りが良い。。ウェディングの時も必ずブライドの首には、たくさんのホワイトジンジャーのレイがかかっています。花を開いて「レイ」にするのではなく、開く前の段階で「レイ」にします。他の「レイ」とは形が違うのでわかりますよね?
また1939年には「ホワイト・ジンジャー・ブロッサム」という素敵な曲もアレックス・アンダーソンにより作られています。歌は「White Ginger Blossoms♪ Cool and Fragrant♪ Sweeter than the rose♪ Fairer too than moonlight♪」というスローで素敵なハワイアンソングとなっています。
ホワイトジンジャーは結構簡単に見つけられます。マノアの滝に行く途中にたくさんのホワイトジンジャーを見つけました。花が開いていると、「レイ」で見る花と少し違うので「?」と思いますが、そばで匂いを嗅いでみると、すごく良い香りがするのでホワイトジンジャーとわかります。何回も何回も匂いを嗅いでしまいました。そしてその葉は「ジンジャー=ショウガ」の葉だったのです。なんか当たり前の事なのですが、あの「ショウガ」と同じファミリーだったのですね。新しいことを発見し、嬉しくなってしまいました。「レイ」として長い間親しんできたホワイトジンジャーと巡り会ったことは、私の中ではかなり驚きだったのです。
落ちているホワイトジンジャーを車の中に入れておくだけで、とても良い香りを数日楽しめました。そこでハワイアンキルトのパターンを作ってみました。思ったままをパターンにする。。とても素敵な作業です。そしてこれを何色にするかいろいろ迷いましたが、やはり白ですよね。
オフホワイトの生地に白のデザインと少し変わったホワイト・ハワイアン・キルトに挑戦してみました。以前まだハワイアンキルトを始めた頃に一度、ホワイトキルトを友達にプレゼントし、とても喜んでいただきました。あのキルトを久しぶりに見ると、あまりの針目の大きさに目をつむりたくなってしまいますが…。ホワイトキルトは清楚でどんな感じの部屋にも似合います。ウェディングギフトにも最適でしょう。一度皆さんも作ってみてはいかがでしょうか?
これからますますシャワーツリーも花をつけます。アメリカでは卒業式のシーズンです。ハワイの卒業式は生徒がたくさんのレイをもらいます。ものすごい数なので本当にびっくりします。先日の母の日も、ハワイではお花の他にレイが売り切れ状態になったのです。たくさんのお母さんがレイの良い香りに包まれたのでしょうね。ハワイの人とレイ=花は切っても切れない、大切な絆で結ばれているのですね。 |
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