皆様アロハ! 先月の東京でのキルト講習会では、とても充実した時間を過ごせました。ご参加された方々お疲れ様でした。また今回参加できなかった方々、いつかこのような素敵な機会があれば、是非お会いしたいと思っています。
さて、今日はハワイの良さをふと思う機会に恵まれた事をお話したいと思います。先日久しぶりにお休みをとり、ラスベガスに行って来ました。ハワイではギャンブルが禁止されているので、お休み(と言っても5日間ほど)はラスベガスに行く人が多いのです。物価もハワイに比べ安いし、アウトレットがたくさんありショッピングも楽しめます。また誰でも気軽に楽しめるカジノは老若男女に大人気です。ハワイからはパッケージツアーが一番人気。格安でラスベガスに遊びに行けるのです。
ラスベガスは砂漠のど真ん中に、人工的に作られた街です。日中は、茶色のロックマウンテンの姿が見え、年中空気は乾燥しています。ホテルには植樹されたヤシの木や緑がたくさんありますが、自然の土地には背の低い草が点々としています。これらはよく見るとサボテンです。さすがに砂漠の土地です。ここでは自然の中に緑が少ないのですね。作られた美しさはたくさん楽しめますが、やはり自然が豊富なハワイとは全く違います。
アメリカの本土にはアメリカン・パッチワークという、とても人気の高いパッチワークキルトがあります。日本でもハワイアンキルトより、早く紹介されていますが、まだ30年も経っていません。今はいろいろなところでレッスンがあるようですね。日本の人にもかなり人気です。イギリスから移民してきたアメリカ人は廃品を再利用するように、色々な生地を繋げパッチワークと呼び、それにキルト芯を縫い、パッチワークキルトが誕生しました。現在でもこのキルトはとても人気があり、ハワイアンキルトのように、何かのお祝いには手作りのキルトをプレゼントしたりする習慣があります。また各州のパターンなどがあり、キルトファンには、アメリカ国内を旅行するとき、その土地のパターンを探すのが、楽しみの一つになっています。珍しい生地や、アンティーク生地などを探すのもよいですね。今回の旅行ではラス
ベガスのキルトショップを探すのが旅の目的の一つになっていました。
さすがにラスベガスです。こんな不思議な生地を見つけました。「ギャンブリング」という生地です。皆さんも旅行に行かれる前に、インターネットでキルトショップと場所をチェックして行くと倍楽しめるでしょう。この生地を使って、カクテルグラスの形をしたパッチワークを作ってみるのもいいかもしれませんね。
パッチワークにはいくつかの基本パターンがあります。私がオハイオ州のクレストウッド・ハイスクールに留学していた時の家庭科では、最初に「スター」というパッチワークキルトを作りました。菱形の生地を8枚、三角の生地を4枚、正方形の生地を4枚用意します。生地の模様も色も好きなように選びます。そして外表にして、すべてを縫い合わせて行くと、1枚の生地ができます。これがパッチワークとなります。そしてキルト芯と裏地を付け、キルティングをして出来上がりです。オリジナルの作品第1号はなくなってしまいましたが、後にこのパターンで、ダイニングテーブルの椅子のクッションを何個も作りました。すべて手縫いです。
パッチワークキルトが大好きでしたが、ハワイアンキルトに出会ったことで、パッチワークは辞めてしまいました。ハワイアンキルトの大胆さと色のビビットさに惹かれ、病み付きになってしまったからです。ハワイアンは、色も無地の2色が基本なので、見た目がすっきり見えます。私には「これだ!」と直感したのです。ハワイアンキルトを始めた後、パッチワークキルトとのコラボレーションにも少しトライしてみました。この写真は三角のパッチワークとハワイアンキルトで作ったベビーキルトです。バランスを考えたり、いろいろ工夫するなど、クリエイティブな発想をすることはとても大切ですよね。この作品はお友達の出産祝いにプレゼントしました。
ラスベガスにいる時は、楽しいバケーションなので、もう少し長くいたいなあと思ったりしますが、オアフ島が空の上から見えて来て、飛行機を降り、ハワイの空気を吸うと、「あー帰ってきた!」という気持ちになります。山を見ると緑です。そして青い空に、緑の木がたくさん!パンチボウルもダイアモンドヘッドもいつもより緑が濃いように見えました。やっぱりハワイですね。この大自然に囲まれて生まれたハワイアンキルトと出会い、ハワイアンキルトに関わる事の素晴らしさを改めて感じることができる旅となりました。
昔作り、今でも愛用しているパッチワークのランチョンマット |
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カウアイ島のカパイア・ステッチリーにはナパリコーストの素晴らしい風景キルトのキットが売られていたような記憶があります。次回カウアイ島に行く機会があれば、必ずあのキットを入手しようと思っています。気になっている生地やパターンが見つかった時は、躊躇せずに必ず購入しましょう! 絶対後悔しますから!
今でも大切に使っている、昔作ったランチョンマットです。キルティングの目はとても粗く、人に見せられるようなものではないのですが、未だに型くずれもせずに、食卓で使っています。私のお気に入りの一つとなっています。旅行の思い出に、お土産に買った生地やパターンでキルトを作るのは楽しいですよ。その時の思い出をそのまま封じ込めるのも、ハンドメイドのキルトの醍醐味です。
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