皆様アローハ!
アメリカの子供の夏休みも佳境に入り、私は休みのたび、あちらこちらのビーチやアクティビティーに顔を出しています。今日は海の生き物のキルトについてご紹介しましょう。伝統的なハワイアンキルトでは、生きているもののモチーフはカプー(タブー)とされていました。キルトに動物の魂が宿るのを恐れていたのかもしれません。近年のコンテンポラリーのキルトは海の動物などをモチーフにしているものも増えて来ました。今では海が大好きなキルターにはとても人気の高いモチーフになっています。
ホヌとサーフボードのサングラスケースと小さなポーチ(ケイ濱田作) |
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グリーン・シー・タートルはハワイ語でホヌと呼ばれています。アメリカでは絶滅保護動物に指定されている生物のひとつなので、人間側から近づいて触ったり、餌付けしたりすることは禁止されています。オアフ島のノースショアではビーチに上がって来ているホヌを見ることもできます。またワイキキでも息をしに顔を出すホヌも見ることができます。海の中に入らなくても、ホヌに出会えることも可能です。でももしチャンスがあり、スノーケリングができるツアーなどに参加できるなら、本当に泳いでいるホヌに出会ってみませんか? 先日ワイアナエの海でスノーケリングをした時は、ホヌの真上をゆっくり同じ速度で泳ぐことができました。感動ですよね。そんな時にハワイアンキルト用のモチーフはこれだ! という閃きが湧きます。
ホヌのモチーフではクッション、ベビーキルト、ウォールハンギングなどを作りましたが、今度は小物に挑戦です。サーファーや海の大好きなキルターにはこのサングラスケースや小物ポーチは大人気です。また娘のリクエストにより、大好きなピンクのプルメリアとホヌの携帯電話ケースを共同で作りました。しかし、小さなホヌのアップリケは思ったより大変でした。親子で夏休みの手作りグッズを作るのも、楽しみの一つですね。ケースの表と裏はこんな風に別のデザインで作ってみました。青い海の中にホヌ、そしてピンクのプルメリアという配色もものすごく斬新だと思います。私たち大人が選ぶ色とは全然違うのが楽しいですよね。数年前にドルフィンのベビーキルトを作られたKeikoさんは、息子のハルくんの意見を聞き配色しました。ロイヤルブルーの下地(青い海)に白のドルフィンでした。これはぴったりですよね!子供の色感覚は、私たちに新鮮なイメージを与えてくれます。
ドルフィンのベビーキルトは出来上がりサイズが約105cm x 135cmくらいのものです。ベビーキルトとはハワイではケイキキルト、ベビーベッドに最適な大きさなのでこのように呼ばれています。ですが、子供専用というわけではなく、リビングルームのソファーの上に、インテリアとして掛けたり、大人のお昼寝用に使ったり、壁掛けにしたりと多用途なキルトです。クッションを何個か手がけた方は、ベビーキルトに進み、ベッドカバーを作るというのが、ハワイアンキルターの夢でもあります。友人が私のパターンでドルフィンのベビーキルトを完成させてくれました。こちらも娘さんのリクエストした配色で作り、ドルフィンの中には、よく見ると、大好きなプルメリアの飾りキルトが刻まれています。制作に約5ヶ月かかったという大作。約2ヶ月は手を付けない日々もあったとか。ここまで完成すると、彼女のマナ(魂)を感じられますよね。娘さんは一生大切にされることでしょう。完成おめでとうございます。
ワイアナエの海で挨拶をしてくれたスピナード・ドルフィン |
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ワイアナエの海では飛び跳ねるドルフィンや、海の中に群れをなして泳いでいるドルフィンも見かけました。飛び上がるドルフィンをカメラに収めるのはとっても苦労しますが、素敵な思い出となります。写真のドルフィンはスピナード・ドルフィンという種類のイルカで、海の上にスピンしながら、飛び上がるので、このような名前がついているようです。とっても野生とは思えないほど、私たちの前で大きなジャンプを披露してくれるのです。ワイキキでカタマランなどのボートのクルーズに乗っても、ラッキーならドルフィンの群れに出会うこともできます。今年の夏のハワイは、こんな体験をたくさんしてみて下さいね!
今年の夏は久しぶりに海の中に潜りました。ハナウマ湾の海水も数年前よりも奇麗になり、素敵な魚とも出会えました。この記憶がなくならないうちに、魚、ウニ、海藻などのモチーフで是非キルトのパターンを作ってみようと思っています。娘が行ったサメのツアーの写真もたくさんあるのですが。。サメのモチーフはいかがなものなのでしょうね。
皆さんも夏の思い出を是非、何かの形で表現してみて下さいね。
By アン |
【アロハWEBカワラ版-パレピカケ倶楽部】
2005年10月22日に開催した「アロハカワラ版」ハレピカケ倶楽部企画第二弾、ハワイアンキルト講習会の模様をお伝えしています。講師はアン(藤原小百合)先生です!
-> アンのハワイアンキルト講習会
【アロハWEBカワラ版-アロハ・ブックシェルフ】
アンさんのハワイアンキルトの本をご紹介しています。
-> 「のんびり、チクチク ハワイアンキルト
Anne's Hawaiian Quilt」 |