キルトハワイ2007:ハワイ島のシェラトン・ケアウホウ・ベイ・リゾートにて |
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皆様、アローハ!
お元気ですか? 毎年7月は「キルトハワイ」の季節です。キルトハワイとはキルターにとって、1年に1回、たくさんのキルトを鑑賞できる貴重なイベントでもあり、新しい手法やキルトを習得できるレッスンを受けられるイベントでもあります。毎年アメリカ、ハワイ、日本からのたくさんの人々が訪れます。今までですと毎年、島を変えての開催でした。2003年はオアフ島で開催されていたので、今年は4年振りにホノルルかと楽しみにしていたのですが、ハワイ島で開催されました。私は久しぶりにキルトハワイを訪れ、懐かしい方々にお会いしました。今日はその様子をお伝えします。
キルトハワイは毎年島を変えて開催されます。2003年はとても思い出深いキルトハワイでした。2001年の同時多発テロの慰霊を込めて皆さんと一緒に作った千羽鶴キルトのキルティングを一緒にやっていただいたのが、オアフ島で最後に開催されたキルトハワイ2003でした。この時にとてもお世話になった、キルトイベントのリーダー、フェイさんに今回はどうしてもお会いしたかったのです。毎年いろいろなところでキルト展とレッスンのコーディネートをされていらっしゃいます。エレンさんとお二人で切り盛りされています。手作りのクロシェイレイを作り持って行ったかいがありました。久しぶりにお会い出来たのです!!とても元気そうで、また一緒にイベントのお手伝いをさせていただきたく思いました。来年のキルトハワイはオアフ島ね? との質問には、経済状態が難しいということで。。。そうでしたか。ホノルルのイベント会場はかなり値上がっていて、大変だということです。私で何かお手伝いできることがあれば、来年はオアフ島に戻って来て下さるようです。責任重大です!私ががんばらないと。。(笑)フェイさんはホノルルで私のショップにも来て下さるそうです。楽しみに待っています!
キルトハワイはいろいろな方のキルトを飾る展示会だけではなく、いろいろな先生からのレッスンを受けられることが大きな利点でもあります。普段受けられないようなレッスンは貴重なレッスンになります。レッスンの内容などは前もって取り寄せられますし、ホームページでもご覧になれます。
Blue by Linda Pribyl, Minnesota |
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キルティングのテクニックからデザインの仕方、コンテンポラリーのキルト、ミシンキルトなど内容は様々です。またこのキルト展では出展者にいろいろな部門の賞もいただけます。今年も日本からのたくさんの参加キルトがありました。私のハワイアンキルトは伝統的なハワイアンキルトを守って作っているつもりです。アップリケやキルティングの部分はすべて手作業で行っています。ミシンキルトも手作りに比べ、かなりディテールがあり、素敵だとは思いますが、私は手作りの伝統的なキルトに目が向いてしまいます。アップリケもキルティングも手作業。そしてベッドサイズカバーを作っていらっしゃるキルターの作品に目も心も奪われます。残念なことに、このような伝統的な手作りハワイアンキルトを出展していた人は、かなり少なかったようです。
手作りのハワイアンキルト、伝統的な白地に赤のキルト |
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日本の方の出展が多く見られましたが、どうしてか、伝統的なハワイアンキルトではなく、ミシンキルトでした。パッチワークキルトのミシンキルトやメアリー・シーザーさんのように、アップリケは手縫い、エコーイングをミシンではなく、別のキルトラインをミシンされているのは、コンテンポラリーキルトの作品として素敵なのですが、ハワイアンキルトのアップリケもミシン、エコーイングもミシンというのは、私にはどうしても理解できませんでした。伝統的なハワイアンキルトの祭典ではないので、仕方ありませんが、伝統的なハワイアンキルトを期待して見に行かれた方も多かったとは思います。行かれた方、そんな風には思われませんでしたか? キルトは月日を経て、形が変えられて行くのも仕方がないと思いますが、このようなキルトがたくさん、飾られているのが少し残念でした。
メアリー・シーザーさんにも久しぶりにお会いしましたが、来月コスタリカでのキルト展に出展されるということで、残念ながら1枚のキルトしか飾られていませんでした。ハワイアンキルトを他の国に紹介してくださるのは、素晴らしいことですね。
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フェイのマダム・ペレ(Madam Pele by Faye Labanaris) |
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コンテンポラリーなキルトも素敵なものが沢山ありました。おもしろいのはスパムのキルトです。このキルト、よく見るとスパム缶のタブも付いていました。アイディアですよね。そしてフェイさんのハワイ島の女神ペレのキルト「マダム・ペレ」です。私はメアリー・シーザーさんのペレの作品も大好きですが、このペレも素敵でした。どちらもミシンキルトです。
コンテンポラリーキルトは、アイディアが大切です。このキルトのように、形にとらわれず、ラバ(溶岩)が流れるままに想像され、マーメイドの形を思わせるように作られた素敵なキルトは本当に素晴らしいです。写真には詳細が良く映っていませんが、細かいリボンなども付けられ、かなり手の込んだ作品に仕上がっていました。フェイさんのレッスンもいつも楽しいアイディアで人気です。今回もレッスンで使われた作品に、素敵なオヘロベリーのようなパターンがプリントされたバティーク生地も使ったものもありました。また来年が楽しみですね。
先日もハワイ島には行きましたが、今回のようにキルトの目的で行くのは本当に楽しいです。数日前から興奮し、眠れなくなったりしました。キルト展、レッスンの他にはショップが並び、生地やパターン、キルト用の道具、糸なども売っているので、それも楽しめます。来年は是非オアフ島に来ていただきたいものですね!
By アン
キルトハワイの詳しいサイトはこちらから(英語のみ)
(2008年の案内は2008年の1月頃に発表になります)
www.quiltventures.com
フェイ・ラバナリスさんのサイトはこちらから(英語のみ)
www.fayelabanaris.com |