ココクレーター・ボタニカル・ガーデン

皆様、お元気ですか？

　最近、ハワイのお天気はとても安定し、夏日になっています。カラカウア通りやキングストリートのシャワーツリーは満開に近く、私の大好きな季節がやって来ました！　毎年桜のように、同じ時期に同じようにたくさんの花が咲きます。ハワイも季節があるのです。夏のこの時期は、お花の種類も多く、街の中がとても色づいて見えます。ブーゲンビリアの色も赤紫だけではなく、赤、オレンジ、白、ピンクなど絵の具で塗ったように、鮮やかな色を楽しめます。今日もオアフ島で簡単に見つけられる植物についてお話してみましょう。

　オアフ島には植物園がいくつもありますが、代表的なのは5大植物園です。ホノルル市内には、「フォスター・ボタニカル・ガーデン」、「リリウォカラニ・ボタニカル・ガーデン」、ノースショアに行く途中のワヒアワには「ワヒアワ・ボタニカル・ガーデン」、カネオヘには「ホオマルヒア・ボタニカル・ガーデン」、そしてココヘッドの近くには「ココクレーター・ボタニカル・ガーデン」があります。それぞれの植物園には同じような植物もたくさんありますが、植物園により、ユニークな植物も多く見られます。プルメリアは数十種類あり、花びらが大きなものから、とんがっているもの、色の違うもの、表と裏の色の違うもの、香りの強いものなど、多種多様です。ワイメアやライアン、そしてたくさんのトレイルでも、多くのハワイ固有の植物を見る事ができます。植物園に行くのが一番簡単なので、ホノルルに来られてお時間のある方は是非、植物園巡りをしていただきたいと思います。

ココクレーターではプルメリアのかなりの種類が見られる。

　パンチボウルはアメリカの兵士のお墓がある場所です。日本からのツーリストが必ずバスで通る場所ですが、アメリカ人にとってはとても意味の有る場所なのです。戦士のお墓なのでおもしろ半分で遊びに行く所ではありません。ただ、このパンチボウルも植物が豊富な場所なので、この時期はビジュアル的にもカラフルです。赤いブーゲンビリアは果てしなく続き、プルメリアは毎日、お墓参りをしているように、たくさんの花を落とします。ウル（パンノキ）、アメリカンネムノキ、そしてパンチボウルのお墓の外には、月下美人、カップ・オブ・ゴールド、マンゴーなどの花や実を楽しむ事ができます。ここに行かれる時は、絶対に墓石を踏まないように、厳かな気持ちで行って下さいね。

真っ赤なブーゲンビリアが絶え間なく続いている。

たくさん実がついているマンゴーの木

ハラ（タコノキ）

　ミッションハウス博物館はダウンタウンのとなりにあります。ミッションハウスは、その名の通り、宣教師が1800年代にハワイに初めてキリスト教を広めに来ました。この時に、最初に住まいにしたところがミッションハウスです。お隣はホノルルで一番古いカワイアハオ教会が建っています。どちらも珊瑚で作られた建物です。カワイアハオ教会の中はホノルルで一番大きなパイプオルガンがあります。そしてコアウッドで作られた素敵な内装があります。王族が教会に来ていた証拠に、キングとクィーンが座る特別な席もコアウッドで作られています。カワイアハオ教会の庭にはたくさんの植物もあります。レフアの花、ティアレ、ハイビスカス、レッドジンジャー、ハラ（タコノキ）、ポーヒナヒナもあります。庭を歩くだけでも植物園にいるようです。キング・ルナリロのお墓もあり、歴史も垣間みることのできる素敵な場所です。

ポーヒナヒナ

　先月と今月に渡り、簡単に探索できるホノルルの植物園や散歩道の植物を紹介させていただきました。私のホノルル散歩道、ハワイアンキルトの図案になる植物をたくさんご紹介する本が9月に発売される事になりました。毎日お花や植物を探しながら生活するのも、楽しいものです。何も考えないと見過ごしてしまうような植物がたくさんあります。車を運転している時や、ぶらぶら歩いているときなどを利用して、ゆっくり植物を探してみましょう。

By　アン