皆様アローハ!
ハワイ島のワイメアで2年に1回しか開催されない「Ka Hui Kapa Apana O Waimea 2011」のキルト展に行って来ました。ずっとずっと前から行きたいと思っていましたが、なかなか行く機会に恵まれずにいました。ハワイでは一番歴史の古いハワイアンキルトのグループが主宰するキルト展です。本物のハワイアンキルトを見る事のできる2年に1回の素敵なチャンスでした。今日はキルト展の様子をご紹介しましょう。
デザインはシャロンバライ Design by Sharon Balai, Quilted by Diane Foster and May Hatayama |
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奇数年のプレジデントディーの前後に開催されるハワイ島ワイメアでのキルト展は1972年に創立された「ka Hui Kapa Apana O Waimea」のクラブの方々が主宰するハワイアンキルト展です。2年に1回の開催なので、クラブのメンバーの方々の力作が飾られるというわけです。私の大好きなキルター、シャロンバライさんもこのクラブに所属されていることより、私はこのキルトクラブを知る事が出来ました。ハワイアンキルトを始めた頃に出会ったシャロンさんのパターンは私の心を虜にしました。シャロンさんのデザインはラインが太く、とても元気が良く、心を和ましてくれるようなデザインです。今回もシャロンさんのデザインのキルトとシャロンさんが作られたフラッグキルトを見る事ができました。大好きなキルターの作品を目の前にすると、幸せな気分になります。ベッドカバーサイズのキルトはシャロンバライさんのデザインの「Pua Male」です。ベビーキルトのサイズのパターンは販売されていますが、それのベッドカバー版になったものです。キルターはDian FosterさんとMay Hatayamaさんです。終わっていないキルトをどうにか皆さんで終わらせたようなことが書いてありました。このキルトが私の今回の一番のお気に入りです。
シャロンさんのフラッグキルトも素敵でした。本当の意味でのキルト展は目の前で本物をじっくり見せていただけるということです。また写真撮影も制限がありません。なんと素晴らしい事か。そしてガラスの中に入っているわけでもなく、「キルトに触らないで下さい」とも書かれていない。約束事が書かれていなくても守られているのは素晴らしい事ですね。ただ、やはり外からの人たちが勝手にキルトに触れているのを見ると、少し悲しくなりました。触れたいのはやまやまですが、やはりしっかりと約束を守った行動を心がけていただきたいものです。シャロンさんとドロシーさんとが作られたハワイアンフラッグのキルトは圧巻でした。中心の部分はどうも誰かが不要としたものらしく、その不要品を引き続けて完成されたとか。周りの旗の部分はシャロンさんがアップリケを。そして全体のキルティングはドロシーさんがされたと書かれていました。キルトに穴が開くのでは? くらいにじっくり見てしまいました。奥が深いキルトですね。ハワイアンの子供たちに、ハワイアンである事の自覚を忘れないようにと願いが込められているようです。
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フラッグキルト Design by unknown Appliqued by Sharon Balai and Dorothy Badua quilted by Dorothy Badua |
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シャーリーンむらかみさんの「Lei Ohu O mana Mokihana」キルト design and quilted by Shirlene Murakami Fennema |
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世界同時多発テロの慰霊の意を込めて、始めた千羽鶴フレンドシップキルトでしたが、2003年にオアフ島で開催されたキルトハワイというキルト展にて、たくさんの方々にお手伝いをしていただきました。実はこのキルト展では、ワイメアのキルトクラブの方たちにもお手伝いをいただきました。シャーリーンむらかみさんはハワイ島出身のローカルの女性ですが、この方とはキルトハワイの後、私が勤務していたアロハ航空にも乗り合わせていただいたこともあり、交流がありました。しばらくお話していませんでしたので、今回、ワイメアでお会いできる事を望んでいました。そして思った通りシャーリーンさんは会場にいらっしゃいました。久しぶりの再会となりました。シャーリーンさんは「Lei Ohu O Mana Mokihana」という白地にバティック地の素敵なモキハナのキルトを出展されていました。懐かしいキルターの方との再会は本当に嬉しく、感激でした。
千羽鶴フレンドシップキルトで同じくお手伝いいただいた速水紀子さん、素敵なバラのキルトと松竹梅のキルトを出展されていました。お会い出来なかったことが残念でした。そして杉本清美さん、「わたしの針仕事ノート」の本を購入させていただいていたので、是非お会いしたかったです。キルトも見せていただきました。また、2年前のキルト展の時にデザインをトレースされて、キルトを完成されたという鈴木智子さんの「Ke Kahi O Kailulani」のキルトもとても素敵でした。下地がターコイズのような鮮やかなブルーに白いアップリケ。仕上がりがとても丁寧で本当に目を引く素晴らしいキルトでした。ご本人にもお会いできました。素敵なキルトを見せて下さってありがとうございました。日本の方のご活躍がハワイ島のワイメアでも際立ちます。ハワイ島のワイメアはとても静かな場所で、観光地のハワイとは打って変わった普通の町です。そこでこのようなハワイアンキルトのクラブが創立の1972年以来、静かに続けられている意味がわかるような気がします。無くしてはいけない、本当のハワイアンキルトを継承していらっしゃるこのクラブの方々の努力が素晴らしいと思いました。これだけの伝統的なハワイアンキルトを見られるのは、このキルト展だけではないでしょうか?伝統的なハワイアンキルトのデザインを伝承されているのも素晴らしいと思います。
このクラブで所有するハワイアンキルトのデザインをトレースできるトレースステーション |
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会場にはお店を出している方もいて、自分で作られたキルトを販売している方もいらっしゃいました。本物のハワイアンキルトを入手するチャンスもあるというわけです。またキルトを始めてみよう!という方のために、テーブルも用意されていました。そして、このクラブで所有しているハワイアンキルトのデザインも一部5ドルでトレースをさせてくれるのです。これも素晴らしい心配りですね。アロハの心というのは本当に素晴らしいです。これもトレースされた方がデザインの悪用をしないという見えない約束事のもと、きっと昔から続いている習慣なのかもしれません。改めてハワイの心を見た気がしました。素敵なチャンスに恵まれ、本当に感謝です。やはりハワイアンキルトは一生辞められませんね。
このクラブで所有するハワイアンキルトのデザインをトレースできるトレースステーション |
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次回の「Ka Hui Kapa Apana O Waimea」は2013年の2月の予定です。皆さんも機会があれば是非行かれてみて下さい。ただ、インターネットではあまり情報が得られないので、少し残念ですが。。
アン
Hawaiian Quilt Show
「Ka Hui Kapa Apana O Waimea」
Thelma Parker Gym
67-1209 Mamalahoa Hwy
Kamuela Hawaii 96743
「Ka Hui Kapa Apana O Waimea」に関しては英語のみですが、
rtanaka@hawaii.rr.co まで。
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