皆様アローハ!
杉花粉が飛び散る中、2月&3月に東京レッスンを開催いたしました。
たくさんの方々が日本各地からご参加して下さり、楽しいレッスンをさせていただきました。日本は春がそこまで来ているはずですが、なかなか寒い中でのレッスンとなりました。今回はその時の様子をご紹介いたしましょう。
ちょうど今年で2年になりますインストラクター養成講座ですが、好評をいただいています。2年間でいろいろな詳しいハワイアンキルトについてのお勉強をしていただいているので、皆さんのハワイ文化やキルトに関しての知識は相当なものになっています。ハワイアンキルトはハワイの文化であり、歴史であるので、適当な手芸ではないということを認識していただくため、ハワイでのお勉強を始め、日本でのキルトビーやお勉強会で講演をさせていただいています。今回は45cm角のタペストリー用のデザインと90cm角のタペストリー用のデザインのレッスンを開催させていただきました。受講していただく皆さんには、予めご自分で撮られた植物の写真、植物の本、または写真集などをご用意いただき、準備をしていただいていました。
デザインのレッスンでは皆さん真剣に写真や本をお勉強 |
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ハワイアンキルトのモチーフはハワイで見られる植物や花の他、今ではドルフィンやホヌ(ウミガメ)などの海の動物などもモチーフに使われたりします。また、フラの時に使う楽器、日本の植物なども使われることも多くなっています。ハワイアンキルトのインストラクターとして、ハワイ文化を他の方達に広く伝える為には、やはり自分自身で作るモチーフでキルトを完成させたいものです。私のデザインでキルトを作るのと、自分自身のデザインで作るのとはまた、全然違うものになります。
皆さん、それぞれが思い思いにモチーフになる植物をピックアップし、考えて来て下さいました。
コンピュータ上で1/8のデザインをし、パタパタとスクリーン上で広げれば、簡単な作業ですが、これでは機械的なデザインしか出来上がりません。やはり合理的ではないですが、写真や図鑑で見る植物を1/8の大きさでデザインし、紙を8枚一緒にカットし、実際にデザインの大きさやバランスなどを確認しながら作業をしないと、素敵なデザインは生まれて来ません。どんなに時間がかかっても、何回も消しゴムを使い、書き直したら、納得のいく素晴らしいデザインが生まれるはずです。私は皆さんが描かれたデザインに少し手直しをし、細いラインより、力強い太いラインを勧め、皆さんに紙をカットしていただきます。ごちゃごちゃとたくさんのデザインを描くのはどちらかというと簡単なのですが、そのごちゃごちゃしたデザインをいかに、すっきりと整理し、メインの部分を強調するかがとても大切な作業になります。
皆さんにデザインしていただき、紙をまずカットしていただいたものです。まるで切り紙のよう |
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紙をカットした後は、実際に布をカットしてみます。今回45cmのタペストリーをデザインされた方は、布のカットまでできましたが、90cm角のタペストリーの方は紙のカットだけでも大変でした。実際に布をカットするとまた雰囲気は変わって来ますね。デザインは本当に楽しい作業で、自分のすべての想いを込める事ができます。デザインをする時も、適当に好きな植物を選んでということではなく、デザインする植物のことを勉強することにも、大きな意義があると思います。今後皆さんは何枚ものデザインをされることになると思いますが、毎回真剣な作業でこれからも是非がんばっていただきたいものです。
インストラクター養成講座を開催するたびに、私自身もとてもよい勉強になります。毎回たくさんの方々がハワイの文化や歴史、ハワイアンキルトに関心を多く示していただくことをとても嬉しく思います。今後もハワイで学んだ事を皆様に上手に確実に届けられるよう、一層の努力をしていきたいと思います。
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90cm角のタペストリーのデザインは紙のカットだけでも一苦労です |
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アン
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