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第92回「心に残るキルトハワイ2011」

アン

 皆様アローハ!

 素敵なご報告があります! 毎年ハワイ4島のどこかで開催される「キルトハワイ」というキルト展ですが、今年は8年振りにワイキキに戻って来ました。そこで私の「マノアの森」という作品が手作りの部で審査員賞のグランプリに輝きました。今日はその「キルトハワイ」の様子をご紹介いたしましょう。


「キルトハワイ2011」グランプリを受賞した「マノアの森」のベッドカバー
 「キルトハワイ」はハワイの主要4島を順に回って開催されているキルト展です。私たちがすでにニューヨークの9.11メモリアルに寄贈した「千羽鶴フレンドシップキルト」を、2003年の「キルトハワイ」来場の方にご協力していただいたキルト展でもありました。それ以後金銭的な事から、カウアイ島やハワイ島で開催されていましたが、今年8年振りにワイキキに戻って来ました。アンのハワイアンキルトの生徒さんたちと鑑賞することになっていましたので、 アイボリー地にターコイズのマノアの森のベッドカバーと、ハワイ8島をデザインしたハワイ8島のサンプラーズキルトの大きな作品を出展させていただいていました。

  このキルト展で、予想もしてなかったとても嬉しいニュースがありました。私のマノアの森のベッドカバーですが、オリジナルで作ったデザインという事、100%一人で手縫いで仕上げた作品という事、構想が良いということ、そして最後に裏を見て、手縫いの正確さを評価され、プロのキルター審査員により、手縫いの部でのグランプリを受賞した作品となったのです(Merit Hand Quilting 1st prize, sponsored by Flynn Frame Company)。

  私がハワイのアンティ(先生)たちからハワイアンキルトを習い始めて18年。本当の意味での伝統的なハワイの植物のデザインで、無地の2色使いでの作品が評価された事が一番嬉しい事でした。今まで続けて来て本当に良かったと思えた瞬間でした。


手縫いの部で審査員賞グランプリをいただいたマノアの森のベッドカバーとブルーリボン

  私のハワイ8島のサンプラーズキルトも大勢のお客様に好評だったようです。日本からから来て下さったアンのハワイアンキルトの生徒さんたちは、このキルト展でいろいろな意味での感銘を受けていらっしゃいました。地元ハワイのキルト展は1年に数回しか開催されないので、このような貴重な体験をされるというのも、ハワイアンキルト作りに当たり、刺激になりますし、勉強にもなります。キルト作りにはいろいろな方法の表現があります。伝統を重視するキルトから、コンテンポラリーの自由なキルトまで、自分が思っているよりも遥かに大きい、限界のない素晴らしい芸術が広がっていることも実感できます。その為にはより多くのキルトを自分の目で見るという事が必要になります。一人で鑑賞するキルトより、仲間と談義しながら鑑賞するキルトは、またひと味違ったものになったに違いありません。


「キルトハワイ2011」の会場の前でアンのハワイアンキルト記念写真
私のハワイ8島のキルトの前でも記念写真
 


パットさんのティリーフのキルト、Quilted by Pat Gorelangton “Ti Leaf in Taffeta”
 ハワイのアンティたちの作品出展が少なかったですが、中でも私のところに良く来て下さり、キルト談義を一緒にするパットさんの作品も2つありました。パットさんはポアカラニさんのところでキルトを習っていらっしゃいますが、素敵な作品をたくさん作っていらっしゃいます。ティリーフのベビーキルトは、素材がサテンという、なかなか珍しいキルトでした。私たちはこのキルト展鑑賞会の後、私のスタジオにて、わいわいがやがや、キルトをしながらいろいろお話をするというキルトビーを行いました。そこで生徒さんたちといろいろお話したのですが、このサテンの生地は絶対にアップリケもキルティングも大変だ! ということになりました。ご本人に確認したところ、簡単だったと(笑)。ただ、キルティングする時、糸を引っ張るたびに、恐ろしい音がしたということでした。糸がサテンの生地を通る時に、変な音がするのでしょうね。。。


パットさんのハワイアンサンプラー:Quilted by Pat Gorelangton “Hawaiian Sampler”
 パットさんのもう一枚はハワイアンサンプラーというサンプラーズキルトの素敵な作品でした。周りのラティス部分はエコーイングキルトという波々のキルトではなく、まっすぐ横線のキルトということで、これもまた素晴らしいアイディアということになりました。鑑賞会の後の皆さんとのキルト談義も本当に楽しいものです。自分では気づかなかった意見などシェアできるというのは面白いものですね。

 ハワイアンキルトではないのですが、パッチワークキルトでとても色の優しい素敵なキルトを見つけました。ミシンキルトですが、実に素晴らしい、優しい色使いのキルトだと思いました(Sweet Scents at Sunrise by Mary Kay Davis, California)。 同じキルターの方の「Shimmering Sight」がミシンキルトの部でグランプリを受賞されたそうです。ミシンキルトは規定がよくわかりませんが、それなりにデザインやキルティングが大変そうですね。

 他に目を引いたのは、フォトキルトと呼ばれていた、人間がデザインになっているキルトでした。他の作品とは全く違う視点からのキルトなので、アイディアが素晴らしいと思いました。キルトのデザインは日常の生活から産まれるものなのですね。とても感心しました。また、日本のキルターからのキルトの出展も多かったようです。日本の方にもハワイアンキルトはとても浸透している事がよく理解できました。




優しい色使いがとても気に入りました、ミシンキルトです。”Sweet Scents at Sunrise” by Mary Kay Davis, California
そして同じ方がミシンキルトの部でグランプリを受賞された作品” Shimmering Sight” by Mary Kay Davis, California
フォトキルトと呼ばれる人間をデザインにした作品“Texting in the Mall” by Kathleen Kastles, Hawaii

  キルト展の鑑賞会は楽しいものです。来年の「キルトハワイ2012」は、カウアイ島で開催予定と主催者のFayeさんから聞きました。来年も皆さんで一緒に行ければと思っています。私がハワイのアンティたちから学んでいる事を、そのまま日本の生徒さんたちに伝授することが私のミッションだと思っています。これからもがんばります。サポートして下さっている皆々様、この場をお借りして御礼申し上げます。

アン


【お知らせ】

アンのハワイアンキルトの展示会が、2011年8月27日(土)、8月28日(日)神戸ベイシェラトン・ホテル&タワーズにて開催されます。午後にはキルトレッスンも予定されていますので、詳しくは下記のアンのホームページをご覧下さい。
「キルトハワイ2011」でグランプリを受賞しました「マノアの森」のベッドカバーの展示も行います。
たくさんの方のご来場お待ちしております。

> アンのハワイアンキルト、ホームページ


アンのハワイアンキルト・ネットショップからのお知らせ
東北地方太平洋沖地震の被害に遭われた方へお見舞いの気持ちを込めて、元気が出るハワイのハイビスカスの模様に載せて応援メッセージを送ってみませんか? 1枚につき300円を被災地への義援金として日本赤十字に寄付致します。
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ハワイ、花とキルトの散歩道【アロハWEBカワラ版-アロハ・ブックシェルフ】
アンさんのハワイアンキルトの本をご紹介しています。
-> 「ハワイ、花とキルトの散歩道」2008年9月12日発行
-> 「のんびり、チクチク ハワイアンキルト Anne's Hawaiian Quilt」

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