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第122回「続ホリデーキルト」
アン
パッチワークキルト
パッチワークキルト
 皆様アローハ!

 2012年からホリデーキルトシリーズを、アメリカの祝日などに基づいて、パッチワークキルトとハワイアンキルトとのコラボレーションで作り始めています。前回ご紹介してから後に作ったものをご紹介しましょう。


> 2012年のホリデーキルト(2012年12月20日掲載)

スターデザインのパッチワークキルトのクッション
スターデザインのパッチワークキルトのクッション
 ハワイアンキルトと呼ばれるものは1820年以降に作られました。ハワイの人々はそれまで、布というものを持ってはおらず、カパという木の皮をなめして、デザインし色をつけた布のようなものを寝具として使ったりしていました。従って、布を羽織って洋服にするという習慣はありませんでした。1820年にアメリカからキリスト教を布教するため、宣教師がハワイにやって来ました。その時に洋服が初めてハワイの人々に紹介され、布というものが紹介されました。

 宣教師の妻達がまずはハワイの女性に裁縫を教え、洋服作りが始まったと言われています。同時に当時アメリカでは必需品であったパッチワークキルト(ピーシングキルト)が伝わったと言われています。小さい布を色々な幾何学模様にデザインし縫い合わせ、大きなキルトに縫うという手法です。昔の文献にパッチワークキルトは宣教師の妻達によりハワイに持ち込まれたと記録されています。

 パッチワークキルトはハワイでは普通使いをされ、ハワイアンキルトはアートとし、特別な日のキルトとして区別されていたようです。

 パッチワークキルトは色々な生地を組み合わせ、幾何学模様を楽しむものでした。私も最初のキルトもアメリカで習ったものだったので、スターという定番のパッチワークキルトでクッションを作りました。その時に学んだものを今回のホリデーキルトで、ハワイアンキルトとパッチワークキルトのコラボレーションをと思い付いたわけです。

ウィンターワンダーランド
ウィンターワンダーランド
 アメリカにはとても可愛い季節に応じた生地がたくさん売られています。2012年のホリデーキルトも、季節にちなんだ生地を見つけ、中心部をハワイアンキルトで作るようにしました。

 宣教師の妻達がパッチワークや裁縫をハワイの女性教えたと同時に、「スノーフレイク」という雪の結晶などを紙でカットする切り紙のようなこともやっていたようです。雪の結晶はシンメトリックな模様ですから、ハワイアンキルトの図案として、そのもとになったとも言われています。

 2013年、1月のホリデーキルトは「ウィンター・ワンダーランド」というタイトルの雪の結晶をデザインしてみました。周りのパッチワークの生地も雪がデザインされた生地です。

 今年はアメリカ本土も雪で悩まされていますが、アメリカ50州のうち、雪が降っていないのはフロリダ州だけだそうです。もちろんハワイはハワイ島のマウナケアに雪が降りましたので、49州のうちに入っています。

セント・パトリックデー
セント・パトリックデー
 3月ですが、アイルランドのお祭りで、セント・パトリックデーがあります。3月17日はアイルランドにキリスト教を伝えた聖人聖パトリックの命日です。そしてイギリスからの独立の祝いとして正式な祝日になったと言われています。別名「緑の日」とも言われ、クローバーのデザインを付けたり、緑の服を着たりしてアメリカでもお祝いをします。

 アメリカの高校に通っている時にこの日、緑の服を着てないとつねられた記憶があります。ハワイでもアイリッシュバーが賑やかになる日で朝から皆さんバーで楽しみます。

 この日のホリデーキルト用に、可愛い生地を見つけました。もちろんクローバーなどが入った緑の生地です。四葉のクローバーをデザインにホリデーキルトを作りました。アイリッシュでなくても、可愛いデザインなので、部屋に飾りたくなりますね。

カメハメハデーキルト
カメハメハデーキルト
 6月11日はハワイ王国を作ったカメハメハ王のメモリアルデー、州の祝日となっています。カメハメハ王はハワイ全島を統一した最初の王です。ハワイの人はカメハメハ王を特別に思っており、今でもこの日はパレードやお祝いのフラなどが披露されます。

 カメハメハ王の時代にはまだ生地などがハワイには存在しませんでしたので、このキルトのタイトルが「カメハメハ王のキルト」というのはちょっと不思議かもしれませんが、ハワイの州旗の入ったキルトを、フラッグキルトと呼び、1895年にハワイ王朝が転覆した時に、ハワイの市民によりたくさん作られた、王朝に敬意を表するシンボルのキルトになりました。ハワイ王朝を作ったカメハメハデーにちなみ、フラッグキルトのミニチュア版をホリデーキルトの1枚にしました。

ピンクリボンキルト
ピンクリボンキルト
 10月はピンクリボンと呼ばれる乳がんに対する意識を高める月となっていて、アメリカでは色々なイベントやグッズなどがあり、その一部が乳がんのリサーチ団体などに寄付されます。ピンクリボンがプリントされている生地なども種類が多く、ピンクリボンのデザインを描きパッチワーク&ハワイアンキルトにしました。

 ホリデーキルトを毎月のホリデーやイベント用に1枚作っておくと、毎年飾る事ができます。楽しいプリント生地を見つけたら、パッチワーク用に買うこともキルターの楽しみの一つです。皆さんも色々なハワイアンキルトとのコラボレーションキルトを考えてみて下さいね。

By アン


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フラ、レイと並び、ハワイの文化を象徴するハワイアンキルト。その誕生から今日に至る歴史を通じ、キルトに込められたさまざまなメッセージを教えてくれる。実践編では、ハワイアンキルトの約束事や用語、道具などの解説をはじめ、作品制作にあたって注意すべきことなどを、写真を用いながらわかりやすく解説する。また、ハワイ各島を代表する植物と色をテーマにした作品紹介などもある。巻末にはキルト教室とアンティ(先生)の、ハワイ文化における関わりについてページを割いている。

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