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ハワイ島のハマクアコースト、パアウイロ・マウカにあるアメリカで唯一、商業的にバニラ・ビーンズを栽培しているハワイアン・バニラ・カンパニーを訪れてみました。今日はここのバニラ農園についてご紹介しましょう。
ハワイ島ヒロから車で45分ほどの距離、コナからは1時間30分くらいのハマクアコーストにこのバニラ農園はあります。バニラは世界でもマダガスカル、中央アメリカ、インドネシアなどで主に栽培されていますが、アメリカではここハワイアン・バニラ・カンパニーが唯一、バニラの栽培をし、販売している農園となります。
ハワイアン・バニラ・ビーンズは、学術名をバニラ・プラニフォリア・オーキッドという美しい花の実のことを指します。このオーキッドの花が咲くのは1年にたった1日。しかも4時間だけ咲きます。限られた時間内に咲いた花は、一つ一つ人間の手によって受粉され、9ヶ月先の収穫を待つそうです。この受粉作業は大変な労働力が必要なため、バニラは世界でも高価なスパイスとして珍重されています。
この農園は1998年にジム・レデコップさんが土地を購入し、バニラ農園を始めました。奥さんとお子さん達と、家族全員で農園やショップ、レストランの経営をしています。
ショップではバニラエッセンスを始め、バニラシュガー、バニラパンケーキの素、バニラソープやクリームなども販売していますが、私がおもしろい! と思ったのは、バニラビーンズ入りの空瓶です。バニラビーンズは中身を出して、お菓子作りなどに使いますが、このバニラビーンズは自分でエッセンスが作れるようになっているのです。乾燥したバニラビーンズ1本入りと3本入りが空瓶に入っていて販売しています。この瓶の中に、ウォッカ、バーボン、ラム酒などを入れて自分好みのバニラエッセンスを作るというものでした。入れるお酒により、エッセンスの香りが変わるというもの。色々なお酒でエッセンスを作ってみたい気もしましたが、今回はバニラビーンズをクリームブリュレ用に購入しました。
もちろん、販売されているバニラエッセンスも購入してみました。バニラの甘い香りは本当に美味しそうですよね。
この農園ではランチ付きの農園ツアーやアフタヌーンティーなどを楽しむことができます。農園ツアーに参加したかったのですが、時間が合わず、今回は土曜日の午後のみオープンのアフタヌーンティーに行きました。
まずはここの農園特製のお紅茶を選ぶ事から始まります! 実は1杯のシャンパンも付いていて、びっくり! 香りの良いお紅茶は選ぶのに悩んでしまいます。小さいアペタイザーの次は、スープにミニサラダ。サラダのピーカンナッツがとても美味しかったです。そしてメインの三段あるディッシュです。さすがに一番上のバニラ・アイスクリームは美味でした。すべて手作りということなので、シェフの心づくしが感じられます。
バニラ・プラニフォリア・オーキッドとは少々違いますが、オーキッドのパターンのクッションを作りました。オーキッドは外来種の花ですが、ハワイでも多くの人達から愛されている花の一つです。
是非1年に一度しか咲かないと言われるバニラ・プラニフォリア・オーキッドはとても興味があります。どうにか一度実際に見て、ハワイアンキルトのデザインを作ってみたいものです。しかしバニラの良い香りがお届けできないのが、残念です。
By アン
Hawaiian Vanilla Company 43-2007 Paauilo Mauka Rd,
Paauilo, HI 96776
(808) 776-1771
www.hawaiianvanilla.com
営業時間:ギャラリーとショップは月曜〜土曜 10時〜17時
バニラ・エクスペリエンス・ランチョン(2時間) 12時30分〜 バニラ・キッチンのみで味わえるバニラを使ったグルメ・メニュー。ランチ後にバニラについてのプレゼンテーション、バニラ農園ツアー。
要予約:大人一人$39、子供(12才以下)一人$19、三歳以下無料。
バニラ農園ツアー(1時間) 13時〜 バニラ栽培やバニラを使った料理などのプレゼンテーション、バニラ農園ツアー。特製バニラ・レモネード付き。
要予約:一人$25
アップカントリー・アフタヌーンティー 土曜日の15時〜のみ。
バニラ・キッチンのシェフが作る美しいペイストリーとサンドイッチをバニラ農園特製ブレンドティーとともに堪能できます。
要予約:一人$29 |